kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

大王製紙の御曹司による企業の私物化に呆れる

オリンパスやら大王製紙やらの経営陣の呆れた行状は、日本の製造業がいよいよ壊れてきたことを感じさせる。

大王製紙は四国・愛媛県東部の四国中央市の企業だが、創業者一族の御曹司で80億円の巨額借り入れをしていたという元会長の井川意高(いかわ・もとたか)は東京生まれの東京育ちで東大卒らしい。学生時代から親の金で豪遊していたとのこと。地元をろくに知らない世襲経営者というと、政治家の安倍晋三麻生太郎を連想させるが、東大卒の井川は経営手腕はそれなりにあったらしいから、ある意味安倍や麻生よりむしろ悪質だといえるかもしれない。

こんな男がトップにいた企業が四国中央市の人たちの生活を左右する存在であるのは、なんともやりきれないところであり、おそらくこの会社では理不尽な経営陣のしわ寄せを食った従業員がずいぶん苦しめられてきたことと想像する。

この会社の工場のエリアはきわめて広い。自転車で東から西へ、徒歩で西から東へそれぞれ通ったことがあるが、全国どこの製紙工場でも同じだと思うけれども製紙工場から出るにおいはとにかく臭い。臭くとも地域に利益をもたらす存在であればメリットもあるのかもしれないが、こんな不祥事を起こしてしまったとあっては、この企業の事業も前途多難なのではないかと思う。

それにしても、オリンパスともども経営陣の腐敗が明るみに出たニュースは、それでなくとも暗い日本の世相をますます暗くするものだ。