「小沢信者」はよく言ったものだ。「小沢一郎は『隠れ脱原発』派」だ、と。なぜ「隠れる」必要があるのか私にはさっぱりわからないが、今年6月、実際に起きたのは浜岡原発の停止要請を出した菅内閣の不信任決議案提出だった。小沢一郎は、その首謀者でありながら賛成票を投じずに逃げ、賛成票を投じた側近の松木謙公を見殺しにした。
現在、TPPに反対の「小沢信者」は多いが、TPPの政局において、小沢一郎の顔がさっぱり見えない。
昨日行なわれたTPP反対の国会議員の集会には146人が参加したらしいが、朝日新聞4面に出ている写真は、田中康夫、阿部知子、稲田朋美(!)の3人だ。同じ朝日の6面には加藤紘一のインタビューが出ている。民主党のTPP反対派は山田正彦が中心だが、他の党と比較してTPP反対の声は小さい。輿石東も推進派に回っている。
何度も書くけれども、TPPに関する小沢一郎の真意も、こういった状況から推し量るしかなさそうだ。