kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「消費税政局」も近そうだが...

「野ダメ」(野田佳彦)がTPP参加をめぐって、「例外なき自由化交渉に臨む」と言ったとか言わないとかで揉めているが、もともと国内ではあまり口を開かず、外国で勝手なことを言うのが「野ダメ」の基本的な行動様式だから、今回もいい加減なことを実際に言っていたのではないかと疑われる。これも普段の行動が悪いからそのように思われるのである。

脱原発依存」をなし崩しにした時も同じようなやり方だったし、先だってはどういうわけか「消費税増税」を外国で公約した。そんな国内問題をどうしてわざわざ外国でしゃべらなければならないのか、未だに全く理解できない。

「なし崩し」が「野ダメ」の政治手法であることはいまや明白だが、次の政治の争点はいうまでもなくその「消費税」だ。だいたい政治家たちがどういうことを口走るかは想像がつくのだが、いかにも「今にも拳を振り上げそうな」勇ましいことを言う人が出てきて、そういう人は最後にはどうなるか。消費税に関して「勇ましいこと」を言う人間は、その時にはもうTPPのことなどには触れようともしないのである。そして、消費税増税は必ず決定される。

前の政権は消費税増税を「大々的に」ブチ上げた罪の重い政権だったが、同時に直接税の税収を充実させるプランも持っていた。それがなし崩しになっていく過程と並行して「日本版ティーパーティー」ともいえる「減税日本」のような勢力が一時伸長した(現在でははや落ち目だが)。その結果、「消費税増税」だけが残った。最悪の経緯である。そして、「減税日本」を支援した勢力と「TPP反対派」を僭称した勢力はかなりオーバーラップする。その中には、ボスの言うことには服従しなければならず、ボスの意図を忖度しながら口を開く行動様式の者が多い。

「政界再編」を期待する人間も多いが、ボスの意向を「忖度」してしか動けない人間がいくら寄せ集まったって日本の政治が良くなるとは私にはこれっぽっちも思えない。だから、「政界再編」への期待を私は一切持っていない。民主党はろくでもない政党だったが、それでも「百家争鳴」「百花斉放」の気風だけはあった。しかし、グループ名を「百花斉放」からとった人間は、実際にはそのスローガンからかけ離れた政治手法をとるし*1、あとから民主党に入ってきた人間は、いつしか「個人崇拝」の対象となって大勢の「信者」を抱えるに至った。この2人が現在の民主党のキーマンだろうが、現在の政局はこの2人の奇妙なバランスの上に立っている。前政権の時のような不信任案提出騒ぎにはならず、TPPは予想通り「野ダメ」が参加表明し、自称「反対派」も離党さえしない決着になった。最悪の政治状況である。

再来年夏までには総選挙があるから、いずれ何らかの「政局」になるのは間違いないが、それによって日本の政治が良くなるという希望を私はかけらほども持っていない。

*1:「野ダメ」は実際にはきわめてたちの悪い独裁者であると私は考えている。