開票速報を見ると、開票率90%近い段階で、大阪府知事選では倉田:松井の得票数比は5:9くらいだが、大阪市長選では平松:橋下の得票数比は5:7くらいだ。つまり、大阪市長選の方がまだしも勝負になっている。
共産党推薦候補の出馬/不出馬の違いはあるが、大阪の人たちは「大阪都構想」とやらには多少の目くらましをされたものの、橋下本人にはかなり冷めていたのではないかとも思える。もちろん、現職の平松市長の人気がかなり高いことや、知事選で倉田の出馬が決まった時に、民主党府連の人間が「倉田だと自民党のイメージだから(負けてもダメージが小さくて)良かった」などとほざいたことが示すように、「維新」に対する対抗馬の魅力の差もあったに違いない。それでも、一部で言われていたような「市長選はどうせ橋下がかつに決まっているけど、知事選はわからない。『維新』なんて橋下の個人政党だから」などというしたり顔の意見が否定された意味は小さくないように思う。
橋下の限界は既に見えているのだ。逆に言うと、橋下は確かに若いけれども政治家として人々を引きつけるだけの魅力を持っている時間は限られているから、橋下が早い段階で次の戦いを仕掛けてくることを覚悟しなければならないということだ。今日惨敗したからといっていつまでも落胆している暇はない。次の戦いに備える態勢を整えなければならない。
[追記]
この記事はちょっと早とちりでした。id:rozarynさんからいただいたコメント*1にあるように、
得票率でみれば市長選の方が高いものの、55%近くで似たようなもの
というのが正しいです。内容は誤りでしたが、エントリは削除せずそのまま残しておきます。