kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

八ッ場ダム建設再開に対する抗議は理解するが、比例区選出議員が離党するなら「議員辞職」すべし

八ッ場ダム建設再開の件は、いかにも「野ダメ」(野田佳彦)らしい「野ダメ流(自分で思い込んでいるだけの)『安全運転』」による「ダメ政治」の見本だが、元国交大臣・前原誠司の抵抗は「パフォーマンス」に過ぎなかった。こちらについても、いつもながらの「口先番長」前原らしい「竜頭蛇尾」だと思ったが、ダム建設開始に抗議して「離党届」を出す民主党議員が現れた。


http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111224k0000e010138000c.html

中島衆院議員:民主に離党届…八ッ場ダム建設再開方針批判


 民主党中島政希衆院議員(比例北関東、当選1回)は24日午前、政府が八ッ場ダム群馬県)の建設再開を決めたことを批判し、党代表の野田佳彦首相あてに離党届を党本部に提出した。09年衆院選で初当選した議員が、マニフェスト違反を理由に離党を表明したことは野田政権にも打撃となりそうだ。

 提出後、中島氏は国会内で記者会見し、「建設継続は政党政治の歴史に汚点を残す歴史的愚行。八ッ場ダム中止さえ実現できないならば他の改革政策は望むべくもない」と首相を厳しく批判した。今後は無所属で活動するという。自身の議員辞職は否定した。中島氏は中間派で党内グループには属していないが、離党について鳩山由紀夫元首相に相談したことを明らかにし、「鳩山氏は(建設再開を)大変危惧していた。私の行動は理解してもらった」と述べた。中島氏は党群馬県連会長代行を務めていた。

 中島氏の問題について、前原誠司政調会長は24日午前、党本部で記者団に「八ッ場ダム問題ではともに戦った同志なので慰留したい。我々は治水の哲学を変えたわけではないので、(党に)残っていただいて一緒に戦いたい」と述べた。【野口武則、木下訓明】

毎日新聞 2011年12月24日 12時08分(最終更新 12月24日 12時35分)


この中島政希という人は、昔から鳩山由紀夫に近く、鳩山の「憲法試案」作成にも関わったことがあるという。つまり改憲派の政治家だが、鳩山由紀夫はもともと「環境派」として売り出した政治家であることを思えば、今回の中島議員の行動はその線に沿ったものといえるし、八ッ場ダム建設再開などとんでもないと私も思う。しかし、スジ論からいえば、比例区選出議員が離党するというのなら同時に議員辞職して、自らの身を切ることをもって政府・与党に抗議すべきだろう。

なお、「ポスト『野ダメ』」を狙う前原誠司は、内心しめしめと思っているに違いない。


[追記]
asahi.comの記事によると、中島衆院議員は議員辞職を否定して「無所属で活動する」つもりらしい。これでは筋が通らない。

http://www.asahi.com/politics/update/1224/TKY201112240081.html

(前略)中島氏は民主党政権の状況について「マニフェストに掲げた理念がなし崩し的に後退している」と指摘。「八ツ場の建設継続はその象徴的出来事。総理が理由を明らかにすべき。何もおっしゃらずに現場に任せることも問題」と野田佳彦首相を批判した。議員辞職は否定し、無所属で活動する考えを示した。