kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「金融資本主義」に向けられるべき批判の矢を「官僚批判」へとそらせようとする小沢一郎

毎度のことだけれど、これはひどい


小沢一郎氏「福島県民は霞ヶ関取り巻くデモ起こしてもいい」│NEWSポストセブン

小沢一郎氏「福島県民は霞ヶ関取り巻くデモ起こしてもいい」
2011.12.26 07:00


いまだに東日本大震災原発事故を前に立ちすくむ日本の政治。なぜ日本の政治はこうも無力になってしまったのか。政治ジャーナリスト渡辺乾介氏(『小沢一郎 嫌われる伝説』著者)が政府と国民の関係について小沢一郎・元民主党代表に問う。

* * *
――被災地の人たちが、苦悩、苦難、困難を抱えながらも自分たちの手で何かやらねばならないという、この大衆のエネルギーを政治が酌み取ろうとしないところが実に悲しく虚しい。

小沢:今回、一般の人たちがお互いに連帯していろいろな救助活動や復興活動に立ち上がった。これは日本人のとてもいいところで、みんなが感動した点だと思う。

一方、地方はいちいち中央の霞が関の許可をもらったりするのが面倒くさくてしようがないと思っているけれども、それが政治的な運動にならない。そこが日本社会が他の国から遅れているところですね。大きな変革を起こせない理由でもある。本来ならば、特に福島県の人たちなんか、全県民が上京して、霞が関を取り巻くぐらいのムシロ旗デモを起こしてもよさそうなのに日本はそうならないんだね。

――外国なら暴動が起きても不思議はない。

小沢:政治に何をしてほしいんだというものは必ずあるはずです。それが政治の変革を求める運動に繋がっていかないのが、日本社会の最大の問題だね。


週刊ポスト2012年1月1・6日号


前にも書いたと思うが、"Occupy Wall Street" の「ウォールストリート」に対応する日本の場所は「霞ヶ関」などではない。アメリカで起きている抗議運動は、金融資本主義の本拠地をターゲットにしているのだ。

それを小沢一郎は「官僚批判」にすり替えようとしている。本気で「新自由主義」と戦う気など、小沢には毛頭ないのだ。