kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「新自由主義批判」全盛の3年前、事態を楽観視し過ぎていたのは確かだった

小沢一郎が何もしなかった2011年(3)減税真理教・橋下すり寄り編 - kojitakenの日記 のコメント欄より。


http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20111225/1324783076#c1324889199

kechack 2011/12/26 17:46
問題はリベラル・左派の受け皿がないこと。このままでは自民党が第1党、第2党はみんなの党&維新連合になり、自由主義的な政策を競い合う様相になりかねません。自民党も麻生体制で新自由主義を否定し、民主党も小沢体制で新自由主義を否定し、新自由主義の推進勢力が表から超えた状況に、アンチネオリベ派は安心し過ぎたのでは?そのしっぺ返しの暗黒時代がまもなくやってきます。


自民党も麻生体制で新自由主義を否定し、民主党も小沢体制で新自由主義を否定し、新自由主義の推進勢力が表から消えた」、確かにそういう時代がありました。ほんの短い間でしたけど。

あの頃、下記のタイトルのようなテレビ番組がありました。
ニコブログ 久米宏のテレビってヤツは!?「私がそんなに悪いのか…竹中平蔵」メモ&感想

放送は2009年2月4日。リーマンショックの5か月後のことでした。今にして思えば、東電原発事故のあと「脱原発」の気運が盛り上がったのと同じように、「新自由主義」、「金融資本主義」への批判が盛り上がりました。

前年末には「転向」を表明した「元新自由主義者」がいました。
経済学者、中谷巌の転向 ~新自由主義は死んだのか?~: カトラー:katolerのマーケティング言論

あの「転向」を褒めたたえていた人がいたなあ。私は批判しましたけど。今、中谷巌はいかなるスタンスなんでしょうか。

「アンチネオリベ派は安心し過ぎたのでは?そのしっぺ返しの暗黒時代がまもなくやってきます」というのは、おそらくその通りでしょう。あの頃、私はみんな本当に、というと語弊がありますが、「小泉・竹中構造改革」を批判する言論に納得し賛成してたんだと思ってました。でも全然そうではなかった。その前年あたりからネットでいわゆる「小沢信者」たちが、明らかに「小さな政府」を指向する植草一秀を担ぎ始めた頃に、それに気づくべきだったのかもしれません。しかし、あれはネットにおける一部の奇矯な者たちの狂態に過ぎない、と甘く見過ぎていました。今、あの当時「小泉・竹中構造改革」を批判した人たちが、沈黙したり「日本版茶会」を肯定したり、逆に「ヒトラーは金持ち増税もやった」とナチスドイツを一部肯定するようなことを言ったりする現状を見て、「アンチネオリベ派」や「リベラル・左派」なんてもともとほとんどいなかったんだなと思う次第。3年前には、確かに事態を楽観視し過ぎていました。

現在は正直言って打つ手なし。一度は「暗黒時代」を経ないと何も変わらないのではないかと半ば覚悟しています。