kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民党政権時代も「官僚支配」ではなく「政治主導」だった

橋下徹との強い親和性を示す、小沢一郎のおかしな「官僚支配批判」や「政治主導」についてあれこれ調べているうちに、某所で面白いものを見つけた。小沢一郎に対する批判である。要点は下記の通り。

  1. 小沢一郎が主導した選挙制度改革(小選挙区制の導入)はむしろ自民党にこそ有利に働いた。
  2. 政権交代は必ずしも民主党の掲げるマニフェストが期待されて起こったわけではない。
  3. 自民党政権時代も官僚主導だったわけではなく、自民党が主導していた。

以上から、小沢一郎が唱える「国民の生活が第一。」、「マニフェストを守れ」、「政治主導」もはなはだ欺瞞的だ。


なるほどと思った。論者は、「いつまでもナイーブに小沢一郎に期待し続けても実りはない」として論を結んでいるが、その通りだと思う。日本のダメな「リベラル・左派」がいつまでも小沢一郎に執着しているうちに、「反貧困」も「脱原発」もともに「みんなの党」的なものに回収され始めていると思うが、それについては稿を改める。

上記の論点のうち3番目の「自民党政権時代も官僚主導だったわけではなく、自民党が主導していた。」の最大の好例は「原発」だろう。日本で原発を始める原動力となったのは、ともに自民党所属の国会議員だった中曽根康弘正力松太郎である。官僚主導で道筋が立てられたものではない。