kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

石原「老人新党」に絶句。極右政策に加えて「フラット税制」も最悪

これが「石原新党」の政策だ!


http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120203/stt12020312050001-n1.htm

基本政策判明「皇室は男系男子」「国軍保持」
2012.2.3 12:04


 東京都の石原慎太郎知事が、たちあがれ日本平沼赳夫代表らとともに結成を目指す新党の基本政策の草案が2日、分かった。「国のかたち」「外交・防衛政策」「教育立国」など7分野で構成され、憲法9条改正や、男系存続のための皇室典範改正、首相公選制−を明記。保守色を前面に押し出した内容となる。

 基本政策は、7分野29項目あり、項目ごとに具体策を明記。前文では「グローバリゼーション」や「地球市民社会」などを幻想と断じ、「一国家で一文明」の日本の創生を訴える。

 憲法改正に関しては、9条改正による国軍保持▽国会一院制大選挙区制導入▽改正手続きを定めた96条の改正−を掲げる。

 外交・防衛分野では「自立日本」を掲げ、日米同盟の深化▽防衛産業の育成▽「南西防衛戦略」推進▽核保有に関するシミュレーション−などを明記する。

 経済・財政政策は、100兆円規模の政府紙幣発行、国の財政の複式簿記化−など。エネルギー政策としては2040年までの原子力エネルギーゼロを掲げる。このほか、国家公務員3分の1削減▽平成版教育勅(ちょく)語(ご)起草▽フラット税制−なども盛り込まれる。


やはりというかなんというかすさまじい極右政策のオンパレード。まあこれについてはいろんな人から意見が出るだろうから、私がそれに付け加えることは何もない。

私が注目したのは、そんな「トンデモ極右老人新党」ですら、「2040年までの原子力エネルギーゼロ」などと言っていることだ。「30年かけて脱原発」ということだから、消極的な「減原発」ではあるが、それでも東日本大震災の直後に石原慎太郎がわざわざ福島に行って「私は原発推進論者だ」などとぶち上げた頃とは「空気」が変わっている。

もう一つ、見過ごせないのは「フラット税制」という言葉。これは「定率課税」であって、所得税の累進制を目の敵にしているものだろう。
だが、累進課税の景気自動調節機能は新自由主義派の経済学者ですら認めていることではないのか。現在亀井静香国民新党は消費税増税に反対しているが、将来ビジョンが「フラット税制」では今より悪く、財務相安住淳が口にした「消費税を軸とした税制」となんぼも違わないのではないか。

何はともあれ、これらの「政策」を見ていてわかることは、橋下徹は「石原新党」には決して寄って来ないことだ。もう一ついえるのは、この「極右新党」が70人とか80人の議員を集めることはあり得ないことだ。「たちあがれ日本」(立ち枯れ日本)に毛の生えた程度にしかなるはずがない。民主党自民党の幹部は、この「トンデモ」政策を見て胸をなで下ろしているのではないか。一方、「橋下さんが加わるなら『石原新党』に行きたい」などとほざいていた民主党小沢派の「若手議員」とやらはがっくり肩を落としていることだろう。