kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

それでも「野ダメ」は大飯原発再稼働を強行する

朝日新聞(4/15)4面掲載記事。


http://www.asahi.com/politics/update/0412/TKY201204120518.html

大飯原発、再稼働の判断先送り 政権、13日にも再協議


 定期検査で停止中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をめぐり、野田政権は12日、関係閣僚会合を開き、再稼働の妥当性について協議した。結論が出れば週末にも福井県に再稼働を要請する方針だが、この日は判断を先送り。13日にも再協議する。

 会合では、関電が大飯原発にすでに実施していたり、計画していたりする安全対策が、6日の会合で決めた暫定的な安全基準を満たしているか改めて検討。前回9日の会合で、安全性について「おおむね適合」と判断しており、この日は資源エネルギー庁がまとめた電力需給の見通しなども踏まえ、再稼働の必要性を示す方向だった。

 だが、終了後に会見した枝野幸男経済産業相は「大変重要なこともあり、さらに議論する必要がある」と指摘。結論を持ち越した理由は「結論が出た段階で報告する」として明らかにしなかった。安全基準をつくった経産省原子力安全・保安院や、資源エネルギー庁に新たな資料を求めることは否定した。

朝日新聞デジタル 2012年4月12日21時34分)


「先送り」といっても1日だけのことであり、今日、13日の金曜日にも「野ダメ」(野田佳彦)政権は大飯原発再稼働を「妥当」と判断する。

実はこの記事は、上記引用部分に続く有料部分が興味深いのだが、ごく一部の要点を紹介するにとどめるほかない。民主党内でも「野ダメ」政権の暴走への批判が強まっており、前原誠司のグループでも慎重論が続出して前原は釈明に追われた。また、「脱原発ロードマップを考える会」の設立総会で菅直人が「『足らない、足らない』と言っているのは供給側だ」と発言したとのこと。

原発再稼働の件では、小沢一郎がテレビで「原発即時全停止は暴論」と発言したことに示されるように再稼働を容認する立場をとっているため*1、これまでは民主党内からの反発が弱く、「野ダメ」は安心して原発再稼働路線を突進してきた。しかし、大阪の橋下が「脱原発」の立場を鮮明にして人気取りに利用し始めたため、「このままでは選挙が戦えない」と危機感を強めた民主党議員が、主流派であっても「野ダメ」政権の再稼働突進路線を批判し始めたといったところだろうか。

だが私は断言する。それでも「野ダメ」は大飯原発再稼働を強行する、と。

それが「野ダメ」や前原誠司の体質だからだ。私が思い出しているのは5年前の「偽メール事件」である。永田寿康小泉政権追及の材料に使ったメールが小泉に「ガセ」と喝破され、前原執行部(前原と「野ダメ」)は窮地に陥ったが、両人は事態の強行突破を図って自滅した。今回も「野ダメ」は大飯原発再稼働を必ずや強行する。それは政権に大きなダメージを与えるが、それでも「野ダメ」は退かず、もう一つの「自らに科せられた使命」と「野ダメ」が信じるところの「消費税増税」を強行し、そこで政権の命脈は尽きるという経緯をたどるだろう。

*1:小沢一郎の発言については、右記「小沢信者」のブログ記事に詳しい。http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/52010963.html