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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

加藤紘一衆院議員の母・於信さん死去

加藤紘一衆院議員の母・於信さんが死去した。享年103。ご冥福をお祈りする。


朝日新聞デジタル」には於信さんの訃報記事は載っていないようだが、朝日新聞には出ていて、

2006年8月、右翼団体幹部から自宅に放火されたが、於信さんは散歩中で無事だった。

と書かれている。この件を報じた毎日新聞記事(現在は同社のサイトからリンク切れ)を下記に示す。

火災:加藤紘一氏の実家、事務所を全焼 山形・鶴岡


  15日午後5時50分ごろ、山形県鶴岡市大東町自民党元幹事長の加藤紘一衆院議員(67)の実家から出火、木造2階建て住宅と棟続きの事務所計約338平方メートルを全焼した。実家に住む加藤議員の母、於信(おのぶ)さん(97)は外出中で、事務所にいた事務員も逃げ出して無事だった。実家北側の敷地内で50〜60代くらいの男が腹部から血を流して倒れているのが見つかり、病院の集中治療室で手当てを受けている。男は顔や口の中にやけども負っており、現場の状況などから、県警鶴岡署は男が火を付けた上で割腹自殺を図った可能性があるとみて、慎重に捜査している。男の回復を待って事情を聴く。

 調べなどでは、男は事務所とは無関係の人物という。於信さんは出火前、近くを散歩するため外出していた。火元は屋内とみられている。加藤議員は地元に戻った際に実家に滞在していた。

 加藤議員は、これまで小泉純一郎首相の靖国神社参拝を批判。首相の参拝を受けた15日の民放のインタビューに「日中関係、日韓関係、アジア外交がほぼ崩壊に近い結果になった」などと答えていた。同署はこうした発言との関連も調べる。事務所関係者は事情聴取に「トラブルや脅迫はなかった」と話しているという。

 現場は県道沿いの住宅街。近所の女性は「煙が家の中に入ってきて外に出ると、(於信さんの)自宅から火が上がっていた。その後、『パンパン』という、はじけるような音が4、5回聞こえた」と話していた。【大久保渉】


 ◇「靖国問題関係か先入観は持たぬ」…加藤議員


 知らせを受けた加藤議員は、東京から飛行機で急きょ地元に戻った。午後10時ごろに実家に着き、「子供のころから過ごし、思い出が詰まった家が全部焼けてしまった。(病院に運ばれた男が)靖国(神社参拝問題)と関係があるのか、突発的なものか、先入観は持ちたくない」と語った。

毎日新聞 2006年8月15日 20時55分 (最終更新時間 8月15日 23時48分)


この件に関して、時の首相・小泉純一郎内閣官房長官安倍晋三が「貝になって」、テロ批判など何らのメッセージを発さなかった。

それどころか、稲田朋美のごときは下記の暴挙に及んだ。


http://shizunaijin.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_de5b.html

2006年09月05日北海道新聞一面掲載
連載 「自民総裁選の底流 安倍政治の行方1」 
国家主義台頭に危うさ


保守系の論客らでつくる「『立ち上がれ!日本』ネットワーク」は八月二十九日夜、「新政権に何を期待するか」と題して都内でシンポジウムを開いた。同ネットの呼びかけ人は中西輝政京大教授、八木秀次高崎経済大教授ら、安倍氏の政権構想づくりにもかかわったとされるブレーン。安倍氏の持論の「草の根保守」の支持層拡大に向け、全国で支部設立を進めている。

出席した自民党下村博文稲田朋美衆院議員、山谷えり子参院議員は、小泉首相靖国参拝への礼賛や、中国、韓国批判、歴史教科書の検定強化などの主張を次々に展開した。

いずれもタカ派で熱心な安倍支持の中堅・若手。稲田氏は、地元福井の新聞で首相の靖国参拝を批判する加藤紘一元幹事長と対談したことを紹介。加藤氏の実家が右翼団体幹部に放火された事件について「対談記事が掲載された十五日に、先生の家が丸焼けになった」と軽い口調で話した。約三百五十人の会場は爆笑に包まれた。言論の自由を侵す重大なテロとの危機感は、そこにはみじんもなかった。…


小泉・安倍・稲田への激しい怒りを思い出した朝だった。