kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小沢一郎の「新自由主義政党」略して「新政党」、来週にも発足か

法案採決前の産経報道。


http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120626/stt12062601370000-n1.htm

造反70人前後に 小沢氏ら来週にも新党結成へ 「新政党」有力


 消費税増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法案は26日午後の衆院本会議で採決される。民主、自民、公明3党などの賛成多数により可決は確実な情勢だが、民主党では小沢一郎元代表鳩山由紀夫元首相ら55人前後が反対票を投じ、欠席も含めると造反者は70人前後に達する見通し。小沢氏ら50人弱は来週にも新党を結成する構え。党名は「新政党」が有力となっている。54人以上が離党すれば、民主、国民新両党の連立与党は衆院過半数割れとなる。

 野田佳彦首相は25日、国会内で開かれた民主党臨時代議士会で「社会保障改革を先送りすればこの国は持たない。一致結束して法案通過に向けてご賛同を心からお願いする」と訴えた。

 これに対し、小沢氏のグループは25日夜、都内のホテルで法案反対に向け結束を確認。26日の採決後も同じホテルに集まり、離党・新党結成に向け進退をすべて小沢氏に一任する。小沢氏は「26日の本会議後にきちんと自分の考えを言いたい」と明言した。

 民主党輿石東幹事長は党分裂回避に向け、造反者の処分の軽減・先送りをする方向で調整。これを知った自民党谷垣禎一総裁は日本外国特派員協会で「造反者を処分できないようでは参院で一緒に審議を進めていけるか疑問だ」と述べ、厳しい処分を行わなければ、参院で審議拒否する考えを示した。

 衆院社会保障・税一体改革特別委員会は26日午前に締めくくり総括質疑と採決を行い、午後1時から開かれる衆院本会議に一体改革関連8法案を緊急上程する。本会議では、消費税率を平成26年4月に8%、27年10月に10%にそれぞれ引き上げることを盛り込んだ消費税関連法案▽社会保障制度改革推進法案▽認定こども園法改正案−の3法案は記名採決となり、残り5法案は起立採決となる。

MSN産経ニュース 2012.6.26 01:37)


で、採決。


http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012062600642

小沢氏ら57人反対=増税法案が衆院通過−民主、事実上分裂


 野田佳彦首相が「政治生命を懸ける」とした消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案は26日午後の衆院本会議で与党と自民、公明両党などの賛成多数で可決、参院に送付された。しかし、民主党からは消費増税法案の採決で、小沢一郎元代表鳩山由紀夫元首相ら57人が反対票を投じるなど、大量の造反者が出た。小沢氏は離党、新党結成も視野に入れており、民主党は事実上分裂した。
 衆院を通過した関連法案は計8本。現在5%の消費税率を2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる一方、民主党衆院選マニフェスト政権公約)で掲げた最低保障年金創設や、後期高齢者医療制度の廃止、国民年金と被用者年金の一元化は、有識者らでつくる「社会保障制度改革国民会議」の議論に委ねる内容だ。首相は参院での審議を経て、9月8日までの今国会中の成立を目指す。
 首相は26日夕に首相官邸で記者会見し、法案成立に向けた決意を表明する。小沢氏も採決後、自らを支持する衆参両院議員約50人らと会合を開き、今後の政治行動について説明。出席者によると、小沢氏は「今の時点で新党はない」「いろいろな角度を模索し、最善の道を探る」などと語った。
 反対した議員のうち、仮に54人が離党すれば民主党衆院でも半数を割り込み、政権は窮地に陥る。このため、今後の小沢氏の動向や、同調者の規模が焦点となる。ただ、反対者の中には離党は否定している向きもあり、小沢氏が離党すれば追従する意向を固めている議員は四十数人とみられる。

時事通信 2012/06/26-18:56)


私は「野ダメ」と小沢一郎の対立構図はかつての自民党の「増税派」と「上げ潮派」のそれと同じで、ともに新自由主義陣営に属すると考えているから、政治勢力としてはどちらも支持しない。消費税増税法案そのものに関しては、私はもちろん小沢一派と同様に法案に反対である。

だからというわけではないが、小沢一郎は早く動いた方が良い。もっとも、私なんぞが言うまでもなく、小沢一郎は動く時はいつも早いから、来週には「新政党」を結成しているのではないか。今回の造反者の人数から言って、9月の民主党代表選で小沢派が推す候補が勝つ可能性はないし、民主党壊滅のリスクも何のその、「野ダメ」は間違いなく解散を視野に入れているから、それなら小沢一郎は早く民主党から出て行って新党を結成するほかない。私はそう読んでいるのだが。

なお、「新政党」は以前から噂されていた政党名。私は(橋下に色目を使って)「一新党」という名前にするのではないかと思っていたのだが、それは実現しそうにもない。1993年の「新生党」は「新政党」、96年の「新進党」は「新・新党」のもじりではないかと言われていたが、もし「新政党」になるなら、今度はもじりではなくそのものズバリになる。もっとも、私はこれを「新自由主義政党」の略称とみなしているが(笑)。


ところで、「上げ潮派」といえば中川秀直。彼は採決でどうするのだろうと思っていたが、欠席したようだ。

http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY201206260427.html

自民、造反は中川元幹事長のみ 消費増税法案採決を欠席


 26日の消費増税関連法案の採決で、自民党からは中川秀直元幹事長がただ一人欠席した。中川氏はブログで「現段階で増税法案に賛成できない」とする一方、「同時にわが党が次期総選挙に向けて一致結束し、戦い抜かなければならない」と記し、反対でなく欠席とした理由を説明した。党執行部は27日にも中川氏から事情を聴く方針。

朝日新聞デジタル 2012年6月26日17時55分)


どうやら自民党の「上げ潮派」はすっかり引き潮になってしまったらしい。「上げ潮派」的な政治勢力といえば、これまでにも「みんなの党」があったし、今後はそれに「新政党」が加わる。ここは一つ、みんなの党、新政党、中川秀直が合流して一大新自由主義政党を作ってはどうか。消費税増税反対論者である竹中平蔵を擁立して政界復帰してもらう手も考えられる。

もちろん、民主党自民党公明党もまた、新自由主義政党の他の分派。今や国会の大部分が新自由主義勢力で占められるようになったんだなあ、と呆れるばかりである。