kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小沢一郎は「核燃サイクルの守護神」

きまぐれな日々 新自由主義勢力同士の内紛より、民自公の「暴走」を止めよ のコメント欄より。

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1259.html#comment14744

ちなみに『原発の闇を暴く』(集英社新書)の198頁に、小沢が六ヶ所村設立の張本人である、と書かれていますね。

2012.06.28 07:13 puyonyan


さすがにこれは極論だと思う。私は『原発の闇を暴く』は読んだことがないが、下記鎌田慧の著書に「小沢一郎」の名は1箇所しか出てこなかった。それが1991年の青森県知事選。



本多勝一と小沢一郎と横路孝弘、それに「西山事件」裁判で見せたナベツネの意外な活躍など - kojitakenの日記 より。

この本への言及がある 横板に雨垂れ TPPへの懸念、小沢一郎氏への疑念 より引用する。

(前略)91年の青森県知事選における自民党政府および小沢氏の動きについて、鎌田慧氏のルポルタージュ六ヶ所村の記録 上下」(岩波書店1991年) には下記の叙述がある。

地方自治体の選挙に政府が干渉するのはおかしい。準公共企業体の独占企業の団体である電事連が選挙を請け負って、カネをふんだんにだしている」
 これが「核燃選挙」といわれる知事選の実態である。やってきた自民党小沢幹事長は遊説にまわらず、青森市内のホテルに陣取って土建業者を呼びつけ、ひとり3分ずつ面会した、とのエピソードは、よく知られている。現職候補と自民党は、県財界、農漁業団体はおろか、保育園のはてまで締めつけていた。六ヶ所村の記録 下)


とはいえ、id:puyonyanさんに対する「風太」さんの反論コメントは、あまりにも問題含み、いや問題だらけだ。

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1259.html#comment14753

(前略)
puyonyanさんへ
原発の闇を暴く」というのは広瀬 隆さんと明石 昇二郎さんの共著ですね。
その中でたしか六ヶ所村の施設建設の是非を問う知事選挙で、小沢さんが自民党幹事長として自民党が推す現職知事を当選させたというところから、小沢が悪いという話になっているのでしたね。
当時の反原発派にしてみれば絶対に勝てた選挙なのに、小沢のせいで負けてしまったという気持ちはわかります。
でも選挙結果をよく見れば、保守が二つに割れて片方が建設凍結を主張した為に反対派の票が割れて現職が勝ったという構図です。
小沢幹事長の剛腕もあるのでしょうが、結局は県民の草の根保守の意識が、革新陣営市民運動の推す候補への投票を怯ませ、凍結を主張した山崎候補に反対票を食われてしまったということです。
言葉を換えれば山崎候補の凍結という主張が、本当は反対しなければならないが革新系候補への投票は躊躇するという県民の意識に、免罪符としての作用をしたのでしょうね。
当時自民党幹事長の立場にいた小沢さんが幹事長として自民党候補を支援するのは当たり前であり、だから今もとんでもない人物だと決め付けるのはどうかなと疑問を感じます。
そこにはなんら合理性が無く感情的・情緒的な考え方です。
逆にいえばそれだけ能力のある人物を、自分たちが今体制の変革に使えるのだとしたら、私はむしろ歓迎ですね。
口だけでいざとなると役に立たないへたれ連中(例えば野田さんや前原さん)よりは遥かに利用価値があります。
(以下略)

2012.06.28 21:25 風太


「むしろ歓迎」って、そりゃないだろう。

1991年の青森県知事選は、青森県が「核燃サイクル」を受け入れたエポックメイキングな地方選であったとの定評が固まっている。小沢一郎は、言ってみれば「核燃サイクルの守護神」なのだ。

それに、

結局は県民の草の根保守の意識が、革新陣営市民運動の推す候補への投票を怯ませ、凍結を主張した山崎候補に反対票を食われてしまったということです。

というのは、この選挙についての私の認識とは全く異なる。

保守分裂選挙となったこの青森県知事選に立候補した山崎竜男候補は宮沢派所属の元参院議員で、4期24年を務めて環境庁長官も経験した。父は二代前の青森県知事選で、保守政治家としての地盤は強かった。その山崎氏が「核燃サイクル凍結」を掲げて知事選に立候補した。現職(当時)の「核燃サイクル推進派」北村正哉候補との一騎打ちでは到底勝機はないと見られていた「核燃サイクル反対派」の金沢茂候補(社会・共産推薦)は、この思いがけない保守分裂選挙で「漁夫の利」を得るチャンスが転がり込んできたのだった。

その「核燃サイクル推進派」にとっての危機を食い止めたのが「剛腕」小沢一郎だったのである。

風太」氏の、

結局は県民の草の根保守の意識が、革新陣営市民運動の推す候補への投票を怯ませ、凍結を主張した山崎候補に反対票を食われてしまったということです。
言葉を換えれば山崎候補の凍結という主張が、本当は反対しなければならないが革新系候補への投票は躊躇するという県民の意識に、免罪符としての作用をしたのでしょうね。

という主張は事実に反している。山崎候補は一部「核燃サイクル反対派」の票を食ったかもしれないが、それよりはるかに多く、昔からの支持者を中心とする保守票を集めようとしたのだ。

自民党小沢幹事長は遊説にまわらず、青森市内のホテルに陣取って土建業者を呼びつけ、ひとり3分ずつ面会した、とのエピソードは、よく知られている。現職候補と自民党は、県財界、農漁業団体はおろか、保育園のはてまで締めつけていた。

という鎌田慧の記述を参照すれば、事の実相は明らかだろう。

言葉を換えれば山崎候補の凍結という主張が、本当は反対しなければならないが革新系候補への投票は躊躇するという県民の意識に、免罪符としての作用をしたのでしょうね。

という「風太」氏の言い草に対しては、激しい憤り以外の何も感じない。「巨悪」の責任を棚に上げて「小悪」の罪を言い募る。それどころか「巨悪」に

逆にいえばそれだけ能力のある人物を、自分たちが今体制の変革に使えるのだとしたら、私はむしろ歓迎ですね。

などとお追従を言う。

風太」さんに私が贈る言葉は一つだけ。


恥を知れ!!!!!