kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「小沢氏ら離党不可避」とマスメディアが一斉に報道

朝日新聞(6/29)の一面トップ見出しは「小沢氏ら離党不可避」。朝日新聞デジタルから記事を引用しようとして見に行ったが、載っていない。しょうがないから「小沢氏ら離党不可避」を検索語にしてググると、マスメディア各社が一斉にそう報道していることがわかった。

ネットの「小沢信者」ないし「小沢支持者」の反応を見ると、大きく2つに分かれていて、原理主義的な小沢信者の場合、「早く『新政党』を立ち上げろ」と言ってたり、小沢一郎が提唱しているという「オリーブの木」構想の実現を促す向きが多い。「オリーブの木」構想については下記北海道新聞記事などを参照。


http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/382134.html

大地、小沢氏と連携へ 鈴木代表、新党結成時に対応


 【弟子屈新党大地・真民主鈴木宗男代表は22日、民主党小沢一郎元代表が消費税増税を含む社会保障と税の一体改革関連法案に反対して新党を結成した場合の対応について「小沢氏は(幅広い政党で連合体を形成する)オリーブの木構想を考えており、『北海道は鈴木さんに頼む』と言われている。大変結構だ」と述べ、民主党とは距離を置き、小沢氏との連携に軸足を移す方針を示した。<北海道新聞6月23日朝刊掲載>

どうしんウェブ 06/23 07:45、06/23 08:34 更新)


私は小沢の「オリーブの木」構想は、某所で某人が宣伝していたので知っていたが、首都圏は「石原新党」、関西は橋下徹の「大阪維新の怪」が受け持つという荒唐無稽な構想である。石原慎太郎小沢一郎が同じ陣営に属する事態はまず考えられないが、小沢新党(『新政党』のほか、『新党維新』という党名も噂されている)はもちろん「きづな」を併合するだろうし、「みんなの党」と統一戦線を組む可能性もあるとは前々から考えている。民主党小沢一郎代表当時、自民党に所属していた渡辺喜美に何度も何度もラブコールを送り、そのたびに私は苛立ってブログの記事で批判していたことをよく覚えているからだ。「なんであんな新自由主義者を応援するんだ」と書いたものだが、小沢一郎自身が徐々に新自由主義的な傾向を再び強めた*1今となっては、小沢にとっては当然の行動だったんだなと納得できる。

一方、小沢一郎を支持しているが民主党にも愛着があるという人たちは、何とか小沢グループに離党を思いとどまってもらえないかと願っているようだ。中には、本来前原誠司岡田克也の支持者であったにもかかわらず、どういう経緯かわからないが「反・反小沢信者」になってしまった人間などは、小沢一郎にエールを送りながら民主党批判に反発して「マスコミは自公の責任をもっと追及しろ」などと泣き言を言っている。「ひいきの引き倒し」をする人たちにとっては、政権与党が野党よりも厳しく批判されるのは当たり前だということさえ理解できないらしい。

私は小沢一郎民主党も支持しないが、小沢新党とみんなの党が共闘し、彼らの政党が関西では小選挙区の候補者を立てないという形で「大阪維新の怪」と間接的に提携するという、いわば「小さな政府・シバキ主義上げ潮派系」新自由主義勢力の結集はあっても良いのではないかと思う。但し、それと「財政再建至上主義系」新自由主義勢力(つまり民自公)との対立構図は「偽りの対立軸」に基づくものであって、上記のいずれにも属さない社民主義的な第三勢力の結集が必要不可欠だと考えている。

だから、小沢グループは早く離党すれば良いと思う。既に6月26日のTBSテレビ『NEWS23』の終わり近くで、「今入ったニュースです」と断って、小沢グループが29日に離党を表明する見通しと報じられた。そうなんだろうなと思っていたから、その後小沢が逡巡しているかのような報道や、小沢に離党を思いとどまってほしいと懇願するネットの人たちを見ていて、「ええっ、まだそんなこと言ってるの?」と思っていた。今朝の朝日によると離党の意思表示は週明けとの観測も書かれていたが、そんなにもったいぶらずに今日表明してしまえば良い。

*1:河村たかしの「減税日本」を支援したり、橋下にすり寄ったりする姿から見て、小沢一郎新自由主義的傾向を強めていることは明白だ。