kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

河野洋平、「自民党総裁選候補は右翼ばかり」と批判

TBSの『サンデーモーニング』に河野洋平が出演。自民党総裁選に出馬した5候補について、「自民党はずいぶん幅の狭い政党になった。保守の中の『右翼』ばかりだ」と批判した。

確かにその通りだろう。

自民党内右派派閥である町村派からは町村信孝安倍晋三の2人が出馬しており、派内右派が安倍を支持している。その安倍を、保守本流から分かれた麻生派麻生太郎)と河本派の後身である高村派高村正彦)が支援するのだから、こいつらは一体何を考えているのかと腹が立つ*1。この安倍晋三だけは絶対に総裁にしてはならない。

町村派内では比較的穏健な人たち(ベテラン議員に多い)が町村を推しているようだが、比較的穏健と言っても清和会は清和会であって、町村信孝はれっきとしたタカ派(右翼)政治家だ。その町村と比較しても、突出した「極右」である安倍晋三のみならず、石破茂石原伸晃林芳正の3人も「右」に位置しているのだから、自民党の極右化は深刻だ。

5人の候補者が全員谷垣禎一より「右」に位置することも指摘しておきたい。森喜朗古賀誠に「右バネ」が働いて、石原伸晃支援という愚策を選んだ自民党はとことん腐った政党だ。

経済政策に関しても、「増税派」対「上げ潮派」といった、新自由主義同士の争い程度の対立構図も作り出せていない。安倍晋三がやや「上げ潮派」寄りだとして評価する「日本経済復活の会」なるものがあるらしいが、「上げ潮派」とは「トリクルダウン」の思想を信奉する人たちのことであり、何のことはない、単なる「新自由主義」である。安倍は小泉政権が「骨太の方針2006」で社会保障削減を打ち出した時の官房長官であり、現在でも同じ方向性を持っている。一方、「増税派」とは財政再建のための増税を目指す人たちのことであり、当然緊縮財政を旨とする。経済政策に関しても5候補は全員「経済右翼」に位置づけられる。

原発ゼロ」には5人全員が反対。こんな時に立候補もできない河野太郎は、「負け犬の遠吠え」だけが能のチキン政治家に過ぎないといえるだろう。自民党に期待できるものは相変わらず何一つない。

*1:もっとも、高村正彦は2006年の自民党総裁選でも安倍晋三を支援した。