当ブログのエントリ「自民党総裁選は投票前から安倍晋三の当選がほぼ確実」のコメント欄より - kojitakenの日記 のコメント欄より。
id:RASEN-KAIDAN 2012/09/27 10:08
kojitakenさん、nesskoさん、2005年でなく2001年の小泉ブームで考えると野中広務が標的でしたし、亀井静香や鈴木宗男も現在の自民党よりはマシです。元来『保守』政治家は全体の空気に合わせるのが得意な人が多く信念としてのハト派は少数で、例えば野中が押さえつけてればハトになりますが、清和会に睨まれたらタカ派に流れてしまうのではないでしょうか。
加藤の乱では野中vs加藤の構図になりハト派同士が潰しあってしまいましたが、今回の谷垣不出馬も将来はハト派の消滅の流れで語られそうです。djsnow26さん、亀井久興は良いですが綿貫は『靖国に参拝する会』だったり、社長だったトナミ運輸時代の悪行からハト派分類は無理です。現役では後藤田正純が本当に最後のハトになりそうです、さっさと離党した方が彼のためでしょう。私はタカ派でも石破茂の方が安倍よりはまともだと思っています。右バネの歴史観はないし、日米安保の世界展開も考えるでしょうが武力の選択肢を広げた上で行使には抑制的なタイプです。
あっ、そうか。野中広務がいましたね、確かに。
2003年に政界を引退した野中広務で思い出されるのは麻生太郎を激しく詰った件。魚住昭の著書『野中広務 差別と権力』に書かれたことで有名。
「総務大臣に予定されておる麻生政調会長。あなたは大勇会の会合で『野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ』とおっしゃった。そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんかできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」
野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついた。麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった。(魚住昭『野中広務 差別と権力』(講談社, 2004年)より)
麻生太郎には反論はあるらしいけれど、野中広務に対する何らかの差別発言はあったというのが定説とか。安倍晋三だの麻生太郎だのってやっぱり、総理大臣にはしてはならなかった人間だと思います。
あと後藤田正純の大叔父・後藤田正晴は晩年ハト派で有名だったものの、1970年代にはタカ派の元警察庁長官として鳴らしていたことを思い出しました。後藤田自身も変わったのかもしれませんが、それよりも70年代と比較して自民党自身が大きく右傾して、かつてのタカ派が今ではハト派に位置づけられてしまうというのが正しいように思います。
次の総選挙に立候補せず引退する福田康夫はその典型例ですよね。でもその福田康夫の突然の政権投げ出し(2008年9月1日)が惜しまれるほど、今の自民党はひどく右翼化してしまいました。