『週刊朝日』の最新号を立ち読みし、巻頭、というかグラビアと目次の次にある巨大なフォントで印刷されたお詫びの文章を読んだ。今回の「ハシシタ 奴の正体」の記事の前には、もうすっかり立ち読みもご無沙汰になっていたこの週刊誌だが、おそらく来週以降は立ち読みで手に取る機会はほとんどないに違いない。
ところで、週刊朝日の編集長と朝日新聞広告局に謝罪させたあとも、橋下は虚偽に基づいて週刊朝日を「謝り方も知らない鬼畜集団」などと罵り、佐野眞一に対しては、
向こうはペンの力で僕を殺しにきた。佐野を抹殺しに行かないといけない。
と暴言を吐いた。
Twitterの世界では一連の橋下のつぶやきが批判されているらしい。で、橋下はせっかく盛り返した人気を再度凋落させたとも評されている。
しかし、残念ながら私が見るところ、そのTwitterの世界における橋下批判は、世間一般には全く届いていない。世間では、「『週刊朝日』が橋下市長の出自を暴く差別記事を書いて、橋下市長に謝罪させられた」ということだけが、強い印象となって人々の心に残っているだけだ。それだけ。世間では、「試合終了」後のTwitterの橋下批判なんて誰も知らない。