kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日の小選挙区情勢報道、自民の勢いに驚く

朝日新聞(12/7)に衆院選序盤の情勢が掲載された。今回は自民党の圧勝は仕方ないから、各党で少しでもマシな候補が生き残り、嫌な候補が落ちてほしいという思いしかない。どの程度根拠があるのかは知らないが、公示後に投票を呼びかける行為は違法だが、落選の願望を語るのはさしつかえないという説もあり、私は2006年にブログを始めて以来、ずっとその線で記事を書いているから今回もやる。

まず、落ちてほしい候補の筆頭である、無所属の長尾敬(大阪14区)は苦戦。自民党の公認がもらえなかったから比例での復活はあり得ず、落選はほぼ確実だ。この男は、かつて民主党小沢グループに所属していたが、なんと自民党に鞍替えしようとした。それを後押ししたのはあの城内実である。今回は城内の落選は絶対にあり得ないから、せめてその城内につながる人間くらいは落ちてほしい。長尾が落ちる場合、当選は維新の怪(社会党から自民、維新へと渡り歩いた谷畑孝)になってしまうが、今回はやむを得ないかもしれない。

大阪では維新は9つの選挙区で筆頭に名前が出てくるが、8区と9区で自民、10区と12区で民主と激しく競る。10区は辻元清美、12区は2010年6月の民主党代表選で小沢一郎に担がれた樽床伸二だが、維新の松浪健太北川知克の方が先に名前が出てくる。公明党が立候補している3つの選挙区には維新は候補を出していない。

九州では佐賀1区で原口一博が「接戦」を演じているそうだが、自民の岩田和親の方が先に名前が出てくる。右翼タカ派の原口は落ちてほしい候補の1人だ。自民党候補も右翼に決まってはいるけど。

中国地方では、岡山4区の橋本岳リードに唖然。この橋本龍太郎のドラ息子は、自民党候補の中でも特に弱く、郵政総選挙でさえ選挙区では負け、比例でなんとか復活した。その橋本でさえ楽勝の勢いとは。同様に自民が弱いと見られていた岡山2区でも、「津村・山下 互角の戦い」となっている。民主は山口2区でも「リベラルの会」の平岡秀夫岸信夫(岸一族のこいつは落ちてほしい候補の筆頭格)にリードを許している。中国ブロックの比例は、自民4、民主2、維新2、公明2、みんな1になりそう。

四国で民主が選挙区で獲得しそうなのは、香川2区の玉木雄一郎ただ1人。徳島1区の仙谷由人は、自民党の福山守と「互角の戦い」だそうだが、福山の名前が先に出てくる。四国の比例は、自民3、民主1、維新1、公明1でほぼ決まりのようだから、仙谷は選挙区で負けても比例では復活するだろうが、その場合弾き出されるのは香川1区の小川淳也だろうか。今回はかつての私のターゲットである香川のメディア王・平井卓也は残念ながら楽勝の見込み。総じて、もともと自民党が強かった中国・四国・九州は、今回は特に極端な結果になりそうだ。

北陸信越新潟5区で「長島・田中(眞)競り合う」。時代の節目を感じる。福井1区の稲田朋美は、残念きわまりないが優勢。福井3区の、あの原発を推進した敦賀市長の息子・高木毅も「先行」。なんてこった。

今回の朝日新聞の予測記事でもっとも衝撃的なのは、南関東の「共産は比例単独1位の志位の議席確保も焦点」という記述だ。南関東では未来も「1議席前後」。千葉など、未来がやたらめったら候補を出していて、中国や四国などの地方を軽視していることを私は問題視しているが、かつて岡山で「虎退治」をやった姫井由美子を含むそれらの候補は枕を並べて討ち死にしそうだ。

東京だが、1区の海江田万里は「激しく追う」らしいが、別に追わなくとも良い。3区は「松原と石原(宏)が激戦」らしいが、両方とも落としたいものだけれども残念ながらあり得ない。6区、「越智と小宮山(洋)が激戦」。落ち通雄の息子、落ちた顔は親子ともども波の激しい選挙人生。7区、「長妻と松本が互角」。朗報は9区の未来・木内が落選確実なこと。id:vanacoralさんおめでとう。15区、飲酒運転で都議を辞職した過去を持つ世襲候補の柿沢未途が「やや優勢」で、柿沢を追うのはなんと自民の秋元司。つまり、オスプレイ東祥三は3番手らしい。「東らは厳しい戦い」となっている。未来きってのタカ派は大苦戦のようだ。18区、「菅と土屋が互角の激しい戦い」。横粂はもちろん問題外だ。

北関東、朗報は栃木4区で「山岡が伸び悩み」とのこと。これで、旧小沢グループの議員たちを苦しめた「査問」はなくなりそうだ。埼玉5区、「牧原と枝野が接戦」。

東北、ここはなんといっても岩手が注目。4区はどうでも良いが、注目は1区と3区。3区は黄川田が「リード」。1区は「達増と階、互角の激戦」。未来の3議席確保は難しく、1議席にとどまる可能性がある。

北海道では自民の異常な強さに驚く。1区も「横路と船橋が接戦」。

総じて、郵政総選挙をも上回る自民党の優勢ぶりに、あっけにとられてしまった。