最近は「小沢信者」系ブログを見に行く頻度もほとんどなくなったというか、ネットにかける時間を以前より減らしているから、こんな件も知らなかった。
反戦な家づくり Google の横暴(2013年3月5日)より。
今日からGoogleが新手の「安全対策」を始めたらしい
グーグルが「安全対策」として一部サイトへのアクセスをブロック 毎日jpなど大手サイトも
2013.3.5 産経
なんと、そのあおりを食って、このブログも「警告」が出るようになってしまった
ひとのことをドロボウ扱いだ。
原因は 「国民の生活が第一TBP」らしい。
BlogPeople というネット上で意見を集う手段を提供している会社が悪いのだという。
BlogPeople には連絡を入れたが、とりあえず緊急避難で「国民の生活が第一TBP」はサイドメニューから外した。
しばらく経緯を見守ることにするが、世界中のネット情報を牛耳るGoogleの権力を垣間見たような気がする。
<追記>
問合せをしたBlogPeopleから、速攻で返事が来た。17:50時点で警告でなくなったはず と。
http://news.blogpeople.net/news/archives/2013/03/blogpeoplechrom.html
(後略)
ネットで話題になったらしいこの件も全然知らなかったのだが、そりゃ惜しいことをした。なぜかというと、ブログのサイドのカラムをあまりメンテしていない『きまぐれな日々』も、つい最近まで「トラックバックピープル - 安倍晋三」と「トラックバックピープル - 自民党」へのリンクを張っていたからだ。あ、こんなリンクなんてまだ残してたんだと気づいてリンクを削除したのは確か先月だった。だから、『きまぐれな日々』はたぶんブロックの対象にはならなかったのだが、上記の件でブロックの巻き添えを食ってみるのも悪くない経験なのではないかと思ったのだ(もちろん冗談ですよ)。
それはそうと、上記ブログ記事からリンクを張られている産経の記事はひどいものだし、Googleにも呆れたものだ。産経の記事を以下に引用する。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130305/biz13030516520023-n1.htm
グーグルが「安全対策」として一部サイトへのアクセスをブロック 毎日jpなど大手サイトも
米国の大手検索サービス「グーグル」が、大手サイトを含む複数のWebサイトに対し、検索後リンクなどでのアクセスをブロックしていることが5日、わかった。グーグル日本法人によると、ユーザーの安全確保策の一環として自動で行われているという。ブロックされた大手サイトには、「毎日jp」や「マイナビニュース」が含まれている。
グーグル日本法人によると、これは「セーフブラウジング機能」といい、そのサイトにアクセスすると、パソコンやスマートフォンが損害を受ける可能性があると判断した場合に、アクセスをブロックするという。「いくつあって、何が問題だったかは個別には説明できない」(広報部)という。
対象となるのは、パソコン用のグーグル検索だけでなく、アンドロイド仕様のスマートフォンもグーグル検索を使うため対象となる。
5日午後の時点で複数ある対象サイトに「毎日jp」や「マイナビニュース」は含まれている。実際にグーグルで日本語検索してみると、検索結果のサイト名、URLに続いて「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」と表示される。さらに検索結果にアクセスすると、「警告− このウェブサイトにアクセスすると、コンピュータに損害が生じる可能性があります。」と大きな文字で表示される。毎日jpのニュース記事にはたどりつけないようになっている。
検索結果でセーフブラウジング対象となったサイトについては、その判断結果を説明するページも用意してあり、読むことができる。
ブロックがどの程度の期間、続くのかはそれぞれのサイトごとに事情が異なるようだ。一時ブロック対象となっていた「ORICON STYLE」は、短時間でブロックが解除されたもようで、夕方には通常通りに検索後のリンクが働いている。
インターネットのニュース媒体によると、このブロックは5日午前から始まっているという。
(MSN産経ニュース 2013.3.5 16:52)
この記事から感じられるのは、「やーい、毎日jp、ざまあみろ」というニュアンスだ。産経はマイクロソフトと組んでいるから、上記のような目に遭う可能性はほとんどないのかもしれない。
なお、毎日新聞とマイナビニュースのブロックは既に解除されている。
Google ChromeやFirefoxが毎日新聞などを「不正サイト」としてブロック -INTERNET Watch Watch
Google ChromeやFirefoxが毎日新聞などを「不正サイト」としてブロック
(2013/3/5 14:26)
Google ChromeやFirefoxで、一部のサイトが「不正サイト」としてアクセスできなくなる現象が発生している。
5日14時現在では、毎日新聞社(mainichi.jp)やマイナビニュース(news.mynavi.jp)にGoogle ChromeとFirefoxでアクセスすると、「ウェブサイトの不正なソフトウェアを事前に検出しました」という警告が表示される。
Googleでは、サイトのクロール結果からマルウェアを配布しているサイトの情報を「Safe Browsing API」という仕組みで提供しており、Google ChromeやFirefoxではこの仕組みを不正サイトなどへのアクセスブロック機能として利用している。
Safe Browsing APIの仕組みでは、サイトをブロックした理由を説明するページを用意している。ただし、今回ブロックされた毎日新聞社やマイナビニュースの診断内容を見ると、「現在のところ、このサイトは疑わしくないと認識されています」と表示され、過去90日以内に不正なソフトウェアをホストしていた履歴などもないとしているなど、なぜブロックされたのかわからない状況となっている。
マイナビに確認したところ、現時点では原因究明中だが、調査した範囲では悪意のあるソフトウェアをホストしていた形跡などは無いということで、Googleにも調査を依頼しているという。
Safe Browsing APIの仕組みでは、2月4日にもスポニチアネックスやピクシブ百科事典、niconico(ニコニコ動画)の一部コンテンツなどがブロックされる状況が発生している。
【追記 19:05】
毎日新聞社とマイナビニュースでは、5日午後6時時点での情報として、表示がブロックされていた件については原因を究明中だが、順次復旧中だとしている。編集部の環境でも、Google ChromeおよびFirefoxで両サイトが閲覧できることを確認した。
産経に話を戻す。産経の大嫌いな毎日の主筆・岸井成格が、先々週だったかの『サンデーモーニング』で、あることを語っていた。ネット検索をかけたら、日経が1月6日に記事を書いていた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS05001_V00C13A1PE8000
米、日本政府の歴史認識見直しをけん制
【ワシントン=中山真】オバマ米政権が日本政府に対し、旧日本軍の従軍慰安婦の強制連行を事実上認めた「河野談話」など過去の歴史認識の見直しに関して慎重な対応を求めていたことが分かった。見直しは韓国や中国など近隣諸国と日本の関係の深刻な悪化につながりかねず、オバマ政権が重視するアジア太平洋地域の安定などにも悪影響を与えるとみているためだ。
米側は昨年末、複数の日本政府高官にこうした意向を伝えた。オバマ政権高官は日本経済新聞の取材に「特に『河野談話』を見直すことになれば米政府として何らかの具体的な対応をせざるをえない」と述べ、正式な懸念を示す声明の発出などの可能性に言及。談話の見直しの動きを強くけん制した格好だ。
岸井は、1月初めに報じられたこの記事に書かれている「特に『河野談話』を見直すことになれば米政府として何らかの具体的な対応をせざるをえない」というオバマ政権高官の言葉を、出演したテレビ番組で改めて強調したのだった。
何が言いたいかというと、産経が「『毎日jp』がGoogleからブロックされた、ざまあ」などと喜んでいる間にも、産経の論調がアメリカから「危険」視される可能性が高まっているということだ。
岸井は、前回の第1次安倍内閣当時は、まだ毎日の主筆ではなかったが、露骨に安倍晋三を応援し、ある時、今はなきテレビ朝日の『サンデープロジェクト』に出演して、安倍晋三のために2007年参院選の投票率が下がることを熱望すらしていた。
- 低投票率を祈っていた岸井成格は、直ちにジャーナリストを廃業せよ - kojitakenの日記(2007年7月22日)
中でも忘れられないのは、上記記事にも引用した、ある2ちゃんねらーが岸井を嘲弄した下記の言葉である。
あべさまのために
その岸井が、今回の第2次安倍内閣とは微妙に距離をとっている。これも、岸井なりの処世術ではないかと思う今日この頃である。
蛇足ながら私の意見を言えば、「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」というトウ小平の言葉に倣って、たとえアメリカだろうなんだろうが、戦争を止めようとする動きは歓迎するというものだ。日本国内の言論が産経だの安倍晋三だの橋下徹だの石原慎太郎だのの暴走に全く歯止めをかけられない現状では、それも致し方ない。
*1:ネットで読める「電子版」は尻切れトンボになっているが、日経の当該記事を引用した他サイトから後半部分を補った。