kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「原発を問う民衆法廷・熊本公判」に証人・小野俊一の出廷忌避を申し立て

タイトルの件だが、うかつなことに当日の今日(25日)になって初めて知った*1


上記リンク先はいずれも長文なのでリンク先をご参照いただきたいが、今日(25日)13時から熊本大学黒髪キャンパスで行われる、「原発を問う民衆法廷*2主催の「原発を問う民衆法廷 第8回 熊本法廷」に「証人」のひとりとして証言台に立つことが予定されている小野俊一医師(元東電原発技術者)に対する「出廷忌避申し立て書」が出されたとのこと。

小野証人の出廷忌避を申し立てたのは、福島第一原子力発電所事故収束作業員で第三種放射線取扱主任者の北島教行さん。以下、【忌避理由要旨】と【忌避申立人告発書】の冒頭部分を引用する。

【忌避理由要旨】


民衆法廷規定(素案)」(以下「規定」と称す)第11条8【アミカス・キュリエ】には「裁判部は、事件の適切な決定のために必要であると考える場合、関連する専門家を法廷に召喚し、裁判部によって指定された論点について陳述させることができる。」との記述がある。
小野参考人は「事件の適切な決定のために必要」とする社会的発言は為しておらず、逆に事件の適切な決定にあたり阻害要因となる発言を繰り返し行なっている。
このような発言を繰り返す人物が法廷助言人として出廷し、発言をするならば、民衆法廷そのものに対する社会的信頼性を毀損し、社会的な影響力として逆の結果を招くであろうことを畏れるものである。
また、熊本法廷において小野参考人を出廷させるのであれば、「原発民衆法廷」は裁判部、代理人団、事務局が一体となって社会的差別・抑圧に加担しているとの意思表示であると受け止め、障がい者解放運動、部落解放運動、被曝者団体、その他さまざまな反原発運動に連なる社会的政治的マイノリティを排除通告したものとして見做さざるを得ないと糾弾するものである。
また、このような差別・抑圧という事象に「民衆法廷」が加担するとなれば、相応なる社会的反撃と法的制裁を求める事象を連鎖させるであろうことを申し添えるものである。
尚、前田判事の過去の私闘における懐疑論者との遺恨及び懐疑主義表明者に対する「ためにする論難」がなされること等、結果的に導かれる「陰謀論等への消極的擁護と思しき事象」が見受けられ、社会的に「似非科学者」「陰謀論者」として分類される要件を充分に満たす小野参考人擁護を、民衆法廷判事という職務職権により行使し、公平熟慮な判断がなされないのではないか、という虞を抱くものであり、更に意思決定になんらかの作用を及ぼすのではないか、との懸念があることを、本忌避申し立てを提出するにあたり特に強く付記すべきことであることを表明するものである。

【忌避申立人告発書】


小野参考人が主張する論を適用するならば、私は「放射線源」である。
無用な貶めはやめよ。
収束作業に従事している私達に失礼なものいいだ。


私は子どもはいない、いまのところ作ることも考えてはいない。
しかし、いずれ作ることもあるかもしれない。
仲間にもこれから作ろうと考えている者もいる。


私達収束作業員に「子どもを作るべきではない」ということを仰るのか。
身の毛のよだつナチスばりの優生思想の持ち主だとお見受けする。


311直後から原発立地周辺の救援活動や、以降は収束作業にあたってきた。
このような人々に「穢れているから近寄るな」と仰り社会的な差別を展開しようと目論んでいるのか。
わたしも身近な友人からそのような扱いを受けた。
当然、その友人とは縁を切った。


「伝染(うつる)」というおどろおどろしい表現でヒバクシャへの差別感情を掻き立てて何をなさりたいのか。
はだしのゲンの描写で「ピカの毒がうつる」という表現の不当性・差別性、更には非科学性を作者は告発している。
真逆の評価をすることによって二重の貶めを行なっている。(後略)


引用文中最後の、小野俊一による『はだしのゲン』への言及に関しては『vanacoralの日記』の下記記事を参照。


小野俊一の出廷忌避申立が認められたかどうかは不明だが、小野俊一の今朝(5/25)のTwitter*3を見ると、「原発を問う民衆法廷・熊本公判」のチラシ(pdfファイル)のURLにリンクを張っているから、小野は予定通り出廷するものと思われる。そうなれば、「原発を問う民衆法廷」は自ら脱原発運動に弓を引くも同然だと非難せざるを得ない。小野のブログ*4を参照すると、小野が証言台に立つのは今日15時30分頃とのこと。


蛇足ながら、小野のTwitterを見に行ったら、孫崎享のつぶやきがリツイートされていてぶっ飛んだ。「類は友を呼ぶ」の典型例。