kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日、安倍晋三に大甘の「自称・哲学者」適菜収のインタビューを掲載(呆)

昨日(6/13)の朝日新聞「オピニオン面」はひどかった。「2013参院選 安倍政権 メディアの立ち位置」というテーマで3人にインタビューしているのだが、人選が木村太郎、適菜収、西岡研介の3人なのだ。木村太郎は右翼に近い保守、適菜収は極右であり、いずれも安倍晋三に相当に肯定的だ。そりゃ木村や適菜なんかに語らせたらそうなるに決まっている。朝日新聞はたぶん参院選安倍晋三自民党)に勝ってほしいのだろう。そういえば朝日の政治部長は曽我豪であり、この男は5年前に麻生太郎が総理大臣になる直前の『文藝春秋』に載った麻生の「論文」を代筆したとされる。

この日の朝日「オピニオン面」の感想を記した「つぶやきのまとめ」記事のTBを送って下さった方がいるので、以下に紹介する。

(2013参院選)安倍政権へのメディア 木村太郎さん、適菜収さん、西岡研介さん
      2013年6月13日 
  http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201306120546.html
      ☆   
【(2013参院選)安倍政権へのメディア 木村太郎さん】
最大公約数的な建前論ですね。
一見もっともらしくて批判できないのですが。
果たしてこの優等生的な提案を実際にできるかどうかと。
  http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201306120546.html

    
【(2013参院選)安倍政権へのメディア 西岡研介さん】
一般読者として読んでみれば、3人の中で一番切れ味が鋭い論考だと思います。
  http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201306120546.html


【安倍政権へのメディア 適菜収さん】
適菜収の橋下批判はいいのですが、それに対して安倍への見方は甘すぎないでしょうか?
安倍も橋下も同じくらい、いや、安倍の方がより危険だと思うのですが。
「こうした姿勢を続ける限り、安倍氏への支持を留保せざるを得ない。」
ということですが、今までの安倍の狂気のFBを見ても判断できないのだろうか?
完全にネトウヨ動員のポピュリズム政治・扇動政治だろう。
  http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201306120546.html
      
       
kojitakenの日記
 自称「哲学者」・適菜収ってバッカじゃなかろか?
  http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20120509/1336495166


適菜収の安倍晋三観に対する "someoneresistant" さんの評価に全面的に同意する。


おまけ。

適菜収(てきな・おさむ)というバカがいる。1975年生まれの自称「哲学者」で、ニーチェに心酔しているらしい。「保守」の論客として売り出し中だが、先月、2時間で飛ばし読みできる「B層」批判本を出した。

その内容があまりに愚劣なためか、先月に刊行されて以来「はてなダイアリー」でアマゾンまたは楽天にリンクを張ってこの本を紹介した人間は誰もいないようだ。不名誉な「第一号」になるのは嫌だから、当ダイアリーの記事からもリンクは張らない。

適菜は産経系列の「正論」文化人だが、「B層」批判者の常として、小泉純一郎、さらには小泉が推進した新自由主義を強く批判し、小沢一郎菅直人をも痛烈にこき下ろしている。さらには今をときめく橋下徹も容赦なく批判している。この適菜の「橋下批判」を評価する右派の論者もいるようだが、適菜は中曽根康弘については何も書かない。石原慎太郎に対しても同様に何も書かない。

新自由主義に対する批判者を気取りながら中曽根康弘を批判しないのは「もぐり」である。間違いなく適菜には新自由主義を批判する哲学の持ち合わせなど何もない。橋下のポピュリズムを批判しながら石原慎太郎を批判できないのも同じことで、適菜にはポピュリズム批判の哲学の持ち合わせなどないのである。おそらく適菜は中曽根康弘石原慎太郎を結構買っているのではないか。要するに適菜は己の好き嫌いを読者に押しつけようとしているに過ぎない。橋下は、こんな人間に批判されたところで、蚊に刺されたほどの痛痒も感じないだろう。

適菜は梶川ゆきこを槍玉に挙げているが、適菜自身が梶川と同レベルであるとしか私には思えなかった。

適菜のアホのきわめつきは、「食べログミシュランも信用できない」などと悪態をついていることである。「食べログ」や「ミシュラン」の評判につられてヒョイヒョイ食べに出かけたおのれの軽佻浮薄を完全に棚に上げていることには爆笑してしまった。これが「俺は偉い、世間の人間はみんな『B層』だ」といわんばかりの文章を書いている人間のレベルなのだ。

それにしても、2時間で飛ばし読みできるバカ本しか書けない(自称)「哲学者」って、いったい何者?


おまけのおまけ。同じ日に書いた他の記事。

新聞に載っている『週刊文春』(5/17号)の広告を見ると、佐藤優が「橋下徹総理」を支持するらしい。さもありなん。

他に、竹中平蔵堺屋太一宇野常寛田原総一朗が支持、小林よしのり香山リカ西村賢太、小河勝、池田信夫(ノビー)、阿川尚之保阪正康、細野真宏が不支持。『週刊文春』読者アンケートでは63%が支持らしい。

佐藤優に関しては、3年前に当ダイアリーでこき下ろした時、熱烈な城内実支持者にして「小沢信者」の某人にからまれたことを思い出す。この人は、異様なまでの美辞麗句を用いて佐藤優を絶賛していたものだが、今もそれを続けているのだろうかとふと思った。

橋下「大阪維新の会」の「家庭教育支援条例案」撤回を「評価」する大甘の「リベラル」たちに呆れている。

これまでにも何度も繰り返されているように、橋下の本質は「マッチ・ポンプ」である。つまり、自分で火をつけて自分で消火しているだけだ。

そして、終わってみれば必ずそれ以前より悪くなっている。それが「橋下流」だ。

だから、橋下を「撃つ」側は、橋下が「家庭教育支援条例案」を撤回したことなんかかけらほども評価してはならない。「大阪維新の会」がこのようなトンデモ条例案を提出しようとしていたことを徹底的に批判し続けなければならないのである。

ひところ流行った「『右』も『左』もない」式の流儀で、「橋下にも見どころがある」などと橋下に評価すべきところを見いだそうとする人たちは、橋下の思う壺にまんまとはまっていることをよく認識すべきだ。