下記2件の記事への補足。
- 小泉純一郎はまず原発を推進した己の責任を総括せよ - kojitakenの日記(2013年8月27日)
- 小泉純一郎の原発推進責任は厳しく追及されねばならない - kojitakenの日記(2013年8月28日)
上記2件の記事で、私は小泉純一郎の原発推進責任を問うたが、さらに指摘しなければならないことは、小泉純一郎はこれまで「脱原発」に関する適当(=いい加減)なコメントを発したことはあっても、「脱原発」のために何の行動もしてこなかったことだ。
最初の記事からリンクを張った 「原子力立国計画」の総責任者・小泉純一郎に「脱原発」を口にする資格なし - kojitakenの日記(2011年5月29日)で、私は当時の朝日新聞記事を引用した。それをもう一度再掲する。
「原発の安全性発信は過ちだった」 小泉元首相、講演で
2011年5月28日19時41分
小泉純一郎元首相は28日、地元の神奈川県横須賀市内で講演し、東京電力福島第一原発の事故について「日本が原発の安全性を信じて発信してきたのは過ちだった」と話した。
日本食育学会・学術大会の特別講演で、演題は「日本の歩むべき道」。小泉元首相は「原発が絶対に安全かと言われるとそうではない。これ以上、原発を増やしていくのは無理だと思う」と続けた。
日本が1970年代の石油危機の教訓から石油燃料への依存を減らしてきたとも指摘し、「原発への依存度を下げ、世界に先駆けて自然エネルギーを推進しないといけない」と訴えた。
この新聞記事が出てから2年3か月が経った。しかしその間小泉純一郎は「脱原発」のために何もしてこなかった。
私の記事に対する批判の例として、「せっかく味方になってくれそうなのにこうやって切断する事で何がしたいのか全く理解出来ず」というブコメを前の記事で紹介したが、「(脱原発の)味方になってくれそうな」発言を2011年5月にして以来、小泉は具体的に何をやったのか。何もやっていないだろう。脱原発を政争の具にして嘉田由紀子に「日本未来の党」を立ち上げさせてそれに潜り込み、衆院選の直前には1回だけ「官邸前デモ」に参加した小沢一郎ですら、左記のような権力闘争の具としての悪用ではあるとはいえ具体的に動いた。小泉純一郎にはそれさえもない。口先だけで「味方になってくれそうな」ことを言って何もやらない。政権を担っていた時に逆のことをやって、そのままほったらかしにしている。それが小泉純一郎がやっていることだ。
そんな「口舌の徒」小泉純一郎を無責任に持ち上げた毎日新聞のベテラン記者のコラムには、そのあまりの能天気さに呆れ返るしかなかったのである。