kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

やなせたかし死去

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131015/k10015283981000.html

漫画家やなせたかしさん 死去


アニメや絵本などで人気の「アンパンマン」のシリーズで知られる漫画家のやなせたかしさんが13日、心不全のため東京都内の病院で亡くなりました。
94歳でした。

やなせさんは高知県の出身で、大学を卒業後百貨店の宣伝部に就職し、グラフィックデザイナーを経て漫画家としてデビューしました。
昭和39年からNHKで放送が始まったクイズ番組「まんが学校」で講師役を務め、上手にマンガを書く方法を毎回解説しました。
昭和48年にやなせさんはあんパンでできた顔を持つ正義の味方「アンパンマン」が、宿敵「ばいきんまん」と戦いながら困った人を助ける内容の絵本を子ども向けの雑誌に掲載しました。
空腹の人がいれば自分の顔まで提供する優しいヒーロー像が人気を集め、昭和63年に始まったテレビアニメシリーズ「それいけ!アンパンマン」は、ことしで25年を迎える大ヒットとなり、子どもたちに長く愛されてきました。
また、作詞家としても活躍し、昭和36年に作詞した「手のひらを太陽に」は、NHKの「みんなのうた」で放送されて反響を呼び、小学校の音楽の教科書にも載りました。
長年の功績で、平成3年には勲四等瑞宝章を受章しています。
また、去年からは日本漫画家協会の会長を務めています。
やなせさんは、各地で開かれるアンパンマン関連の催しに出席するなど、90歳を超えても元気に活動を続けていましたが、ことし8月下旬、肝臓がんのため東京都内の病院に入院し、13日、心不全で亡くなりました。
関係者によりますと、葬儀は近親者ですでに営まれ、後日、偲ぶ会を開くということです。


ことしで出版40周年

出版社によりますと、昭和48年に始まった絵本「あんぱんまん」のシリーズは、これまでに350の本が出版され、累計6800万部を売り上げる大ヒットで、ことしで出版40周年を迎えました。
またことしは、デビューから60年を迎えるとともに、アニメ版のテレビでの放送や、映画版の初めての上映から25年の記念の年に当たります。
このため、やなせさんは来月、これまでの漫画や絵本の業績をまとめた「やなせたかし大全」を刊行する予定で、最近まで編集者とやり取りをしていたと言うことです。


松本零士さん「アンパンマン知らない子いない」

やなせたかしさんが亡くなったことについて、漫画家の松本零士さんは「周りを見ていてもアンパンマンを知らない子どもはおらず、あれほど幅広く、子どもたちに親しまれるキャラクターを作れる人はほかにいなかった。舞台で元気はつらつに踊ったり歌ったりもしていて、非常に気さくな人だった。100歳まで漫画家として頑張ってほしかったので、亡くなったと聞いて本当に残念です」と話しています。

NHKニュース 2013年10月15日 15時20分)


アンパンマン」40周年といっても、テレビ番組の放送開始が80年代末ということで、子ども*1時代にはアンパンマンなど知らなかった。

アンパンマン」で私が思い出すのは、JR四国の「アンパンマン列車」である。

最初は四国行き列車が止まっている岡山駅のホームで、のちにはJR四国のあちこちの駅でよく見かけたものだ。


また、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線では、各駅にやなせ氏が制作したマスコットキャラクターが設定され、人形が設置されている。過去、下記のものものしいタイトルの記事で一度だけ触れたことがある。

以下に当該部分を再録。

駅ごとに高知県出身の漫画家・やなせたかし(1919-)が駅名にちなんでデザインしたキャラクターを設定している土佐くろしお鉄道では、安芸駅のキャラクターは「あき うたこ」さんになっている。列車に乗っていると、停車駅ごとにキャラクターの名前をアナウンスしていたものだ。安芸駅がタイガースより弘田龍太郎をウリにしているのは意外だったが、隣の駅が「球場前」で、この駅のキャラクターが、ボールが縦縞のユニフォームを着た「球場 ボール君」というのだった。土佐くろしお鉄道にはタイガースカラーに染め上げられたタイガース列車が走っており、私が乗ったのもそれだった。しかも私が安芸を訪れた日にはなんと阪神と広島の二軍公式戦が安芸の球場で行われることになっていたらしく、朝の結構早い時間だったが、気の早い阪神ファンがちらほら現れ始めていた。私は何も、野球の二軍戦を見に行くために安芸に行ったわけではなかったので、球場をデジカメで撮るにとどめて、二軍戦の開始を待たずに球場を後にした。

その後、阪神タイガース*2は安芸キャンプから撤退し、安芸の駅前でタイガースのキャンプを安芸に招致するために骨を折ったという思い出話をしてくれた年配の方はどう思っているだろうと時々思い出すことがある。

プロ野球の話はさておき、JR四国やら土佐くろしお鉄道やらがやなせたかしのキャラクターに頼るのは、もちろんやなせ氏が高知県出身だからだが、念のため Wikipedia を当たってみると、「東京府北豊島郡滝野川町(現・東京都北区)生まれ、高知県香美郡在所村(現・香美市)出身」とのこと。意外だった。

故人のご冥福をお祈りする。

*1:NHKニュースの原稿は「子ども」って表記してるんだね。下村博文(笑)の逆鱗に触れないかと心配してしまう(笑)

*2:すっかり金権体質のしみこんだタイガースは、クライマックスシリーズ第1ステージで広島カープに敗れた。私にとっては欣快事である。