kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

山本太郎の軽挙妄動を持ち上げる大馬鹿者・田中龍作に怒り心頭に発する

この話、第一報は昨日の昼下がりに知った。Yahoo!だったかGoogleだったか忘れたが、ニュースのヘッドラインで見出しだけ見て、また山本太郎が何やらつまらないことをやらかしたらしいなと思ったが、それ以上私の注意を引かなかった。だから、帰宅後食事を済ませてPCのスイッチを入れたあと、下記の短い共同通信の記事に、その時点で380件もの「はてなブックマーク*1がついていたことに驚いたのだった。


http://www.47news.jp/FN/201310/FN2013103101001437.html

山本太郎参院議員、天皇陛下に手紙手渡しか 


秋の園遊会出席の参院議員の山本太郎氏が天皇陛下に直接、手紙のようなものを手渡した。内容不明。

共同通信 2013/10/31 15:15)


さらに、山本太郎の行為をあの田中龍作、数か月前に緑の党から参院選比例代表候補に立って落選した三宅洋平アジテーションに乗って、理不尽な比例代表制批判を展開したアホの田中龍作が山本太郎田中正造にたとえて絶賛する記事を読み、怒り心頭に発した。

田中龍作ジャーナル | 没後百年を経て蘇る田中正造の精神 山本議員が天皇に直訴

没後百年を経て蘇る田中正造の精神 山本議員が天皇に直訴


 きょう開かれた園遊会山本太郎議員が天皇陛下に文書を手渡して直訴したことが波紋を呼んでいる。

 文書の内容は「子どもと事故収束作業の労働者を被ばくからお守り頂くようお力をお貸し下さい」との趣旨だという。

 山本議員によれば、陛下に「子ども達の未来が危ない。健康被害が出てきています。収束作業の労働者がひどい環境で働いています」と話しかけた。

 テレビニュースの映像では、陛下は頷き山本議員が差し出した文書を受け取った。

 第一報が伝えられるとマスコミは蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。山本太郎事務所は夕方5時から記者会見を開いた。
 
 マスコミはほぼ横並びで「天皇の政治利用ではないか?」と詰め寄った。

 「本当に切羽詰まった状況、どうやって子供たちを守るか、それをお伝えするためだった」。山本議員はてらうことなく話した。

 天皇陛下に直訴した理由について聞かれると、山本議員は「日本国の象徴だから」と答えた。

 「切羽詰まった状況、子供を被ばくから守れ」。山本氏が国会議員になる前から口グセのように話していた言葉だ。一貫した姿勢である。マスコミがあげつらうような「政治利用」や「受け狙い」ではない。

 山本議員の行動には批判の声がある一方で「平成の田中正造」と評価する向きもある。

 今年は、田中正造の没後100年にあたる。田中は直訴の前年、足尾鉱毒事件の解決を図るため「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付」と題した質問書を衆議院に提出したが、政府は「要領を得ず」とだけ答弁し、取り合わなかった。

 何度も国会に質問しながら無視されたため、田中は議員を辞職してまで直訴を試みたのだった。直訴の内容は新聞各紙を巡り大きな反響を呼んだ。結局、時の明治政府は直訴と認めず行為を不問に付している。

 質問の冒頭は「民を殺すは國家を殺すなり。(中略)財用を濫り民を殺し法を亂して而して亡びざる國なし。之を奈何。」(注※)から始まる。今の言葉で言えば、“住民の健康被害を無視し続けることは国家を殺すことと同じ”ということだ。

 原発事故で汚染された地域の住民は100年前の鉱毒事件の被害者と同じ立場に置かれている。「この国に生まれた者として、伝えたかった」と語る山本議員が田中正造と同じように「亡国の事態だ」と危機感を募らせたのも無理はない。

 日本は世界に放射能汚染を撒き散らし、事態は田中正造の頃より遥かに惨憺たるものになっている。マスコミや一部政治家は山本議員が「天皇を政治利用した」として騒ぐが、田中正造と山本議員の行動に共通する「やむにやまれずした熱い思い」をわかっているのだろうか。

 今までマスコミや政府がちゃんと扱わなかったから、起こるべくして起こった「事件」なのだ。

 福島市内で被災者支援活動を行う主婦の福岡百子さん(70代)は「よくぞやってくれた。どうして国が本気にならないのか」と山本議員の行動に共感する。

 「山本議員は福島の母親たちの気持ちを代弁してくれた。『政治利用』というが、他の議員は子どもたちを被曝から逃がすために何をやってくれたか?」福島県出身の母親(都内在住・30代)は喝破した。

(『田中龍作ジャーナル』 2013年10月31日 21:17)


山本太郎自身も、この手のニュースの際には、いつも不必要に詳しくネット向けの記事を載せる産経のインタビューに答えて田中正造の名前を出している。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131031/stt13103121350012-n1.htm

(前略)
−−足尾銅山鉱毒事件があって、国会議員の田中正造天皇陛下に同じように直訴した。それは、いまでも歴史的にたたえられている。今回の手渡しで、ツイッター上では平成の田中正造という評価がある。田中正造のことは意識したか

「意識というものは、はっきりといえば特にはないです。田中正造さんの存在は知っています。直訴されたということも知っています。当時も公害であったりとか、そういうものに苦しんでいる人たちがいて、やむにやまれずというか、本当にそのメッセージを伝えたいという部分で行動なされたと思います」
(後略)

MSN産経ニュース 2013.10.31 21:34)


だが冗談じゃない。この件を的確に論評しているのは渡辺輝人氏の下記Twitterだ。

https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/395908173950754816

渡辺輝人
@nabeteru1Q78

田中正造が凄いのは、絶対的天皇制の下で無権利に置かれた住民を代表し、不敬罪にも問われる場面で、あえてやったからだ。むしろ江戸時代の一揆や直訴に近い。議会制民主主義があって、天皇は政治的権能を持たない「象徴」である日本国憲法の下で同じ事をやっても田中正造にはなれない。雲泥の差。

2013年10月31日 - 6:40

さらに言えば、山本太郎の今回の行動は、田中正造が生きた天皇主権の時代への逆行を目指す安倍晋三ら極右の連中を利するものだ。右翼は今回の一件について、「不敬罪」的な批判を山本太郎に浴びせているようだが、彼らは内心ほくそ笑んでいるのではないか。

そして、そんな山本の軽挙妄動を天にも届かんばかりに持ち上げる田中龍作のような人間こそ、山本太郎の百倍も千倍も罪深いと思う。だから、最初に紹介した共同通信の短い記事に、私は下記の「はてブコメント」をつけたのだった。

正直言ってこの件、頭から湯気を立てて怒る気にもなれない。単に山本太郎の底の浅さを露呈しただけの一件としか思えないのだ。山本を絶賛する田中龍作などの馬鹿者には怒り心頭に発するけれど。