kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

秘密保護法案 維新が妥協(朝日)

http://www.asahi.com/articles/TKY201311200508.html

自公と維新が修正協議で合意 秘密保護法案


 自民、公明両与党は20日、特定秘密保護法案をめぐり日本維新の会との修正協議で合意した。秘密指定ができる行政機関の絞り込みなどを主張する維新側と折り合った。一方で、与党は民主党との協議では、民主の対案に反論。与党が民主案に譲歩する可能性は少ない。

 与党は20日、野党各党との修正協議に時間をかけるため、当初予定していた週内の衆院採決を見送ることを決めた。同法案を審議する衆院国家安全保障特別委員会は、民主党の対案を21日に審議し、25日には福島市で地方公聴会を行うことを決定。同日午後か26日午前に安倍晋三首相が出席して質疑を行ったうえで採決し、26日中の衆院通過をめざす方針だ。

 与党は20日までの維新との修正協議で、特定秘密の指定が恣意(しい)的になることを防ぐ第三者機関の設置や、秘密の指定期間を「60年を超えることができない」とする修正で合意。さらに、20日夜の修正協議で、特定秘密を指定できる行政機関を内閣官房、外務省、防衛省の三つに絞るとの維新の要求に対し、省庁は限定しないとしながらも、「政令で定める行政機関の長はこの限りでない」とのただし書きを加える修正で合意するなど、維新側と折り合った。

朝日新聞デジタル 2013年11月20日23時17分)

上記の記事は11/21の朝日新聞1面左上に掲載されている記事と、見出しも本文もかなり違う。本紙では見出しは「秘密保護法案 維新が妥協 微修正 4党で提案へ」となっている。

本文にも、

(前略)維新が求めていた行政機関の絞り込みにつながるかは不明確だ。維新が大幅に妥協した形で法案の根幹には触れない微修正にとどまった。
 与党はみんなの党に続く維新との合意を受け、4党で修正案を共同提案する。(後略)

などの文章がある。上記のウェブ版からは、そのような重要な情報が抜け落ちている。

維新の怪が自民党と妥協するのは最初から見えていた。少し前に橋下徹が秘密保護法案への反対論をブチ上げていたが、あれはいずれ(今回のように)妥協することを見越して、「僕ちゃんは秘密保護法案に反対だったんだけど、他の人たちが賛成してしまったんだよ」的な言い訳を事前にしていたものとみなすべきであろう。要するに、「橋下くんは本当はリベラル」という幻想を勝手に抱いている一部の甘ちゃんの「リベラル」たちに媚びたのだ。

今回の自民党との妥協が橋下の本心に沿ったものであることはいうまでもない。

なお衆院通過は当初マスコミがしきりにアナウンスしていた今週から、来週前半に延びたようだが、時間の問題であることに変わりはない。スポーツの試合にたとえれば、大差で残り時間がわずかになったような局面である。