kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

秘密保護法案、今日参院本会議で強行採決

特定秘密保護法案は今日(12月6日)参院本会議で強行採決、可決される。

一連の経緯から思うのは、人間は行動パターンを変えることはないということだ。何度も書くけれども、安倍晋三特定秘密保護法案を2006年に教育基本法を改定した時と同じ態度で強硬に押し切った。人間は変わらない。そして、安倍晋三が2007年に突如政権を投げ出したことをここで思い出しておこう。

「人間は変わらない」ことを安倍晋三に先立って示したのは小沢一郎だった。民主党代表になった2006年、両院議員総会の演説で小沢は、「変わらずに生き残るためには、変わらなければならない」という19世紀のイタリア貴族の没落を描いた映画『山猫』の一節を引用したが、結局自民党から新生党新進党自由党と渡り歩いた時と同様、政争に明け暮れた。変われなかった小沢は、19世紀のイタリア貴族と同じように没落したのだった。

小沢に責任の一端がある民主党の「政権交代」の失敗が、7年前と違って安倍内閣の支持率が高止まりしている原因になっている。ようやく朝日新聞世論調査安倍内閣支持率が50%を切ったが(49%)、支持率の低下するスピードが遅すぎるのである。安倍晋三岸信介日米安保条約改定を強行したことを引き合いに出して、それと比べれば秘密保護法案の成立など屁でもないなどと抜かしたらしいが、実際安保どころか改正教育基本法と比較しても安倍晋三は鼻歌交じりだったのではないか。そういえば、岸信介日米安保条約改定を絶賛するのが小沢一郎応援団に属する孫崎享である。孫崎は、沖縄返還に絡む日米の密約を暴いた新聞記者を「政治逮捕」(by 岸井成格)させて「知る権利」を押し潰した佐藤栄作をも絶賛しているが、孫崎とは、あたかも自民党政権批判者が圧倒的多数を占める「小沢信者」どもの思想を改造するために何者かに送り込まれた「トロイの木馬」ででもあるかのような人間である。孫崎に「去勢」されたのかどうか、今回の特定秘密保護法案に関して、「小沢信者」どもはやけにおとなしかった。

おそらくは経済政策の失敗が原因で安倍晋三が再び政権を投げ出す日もいずれ来ようが、仮にそうなったところで安倍晋三と内実の大して変わらない代わりの人間が現れるだけであろう。日本の前途は暗くなる一方である。