kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

年末は「新党」の季節

産経の政局娯楽記事より。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131206/stt13120620100005-n1.htm

野党、閉会後は流動と混迷へ 民主の抵抗戦術も…


 今臨時国会は野党にとって流動化の契機になりそうだ。民主党は内部から海江田万里代表の対応に批判が漏れる。抵抗戦術は所詮悪あがき。「海江田降ろし」が沸々とわき起こる可能性は高い。安倍晋三内閣への不信任決議案への対応で、民主党日本維新の会の間にはまたしても亀裂が入った。みんなの党の分裂に向けた動きも加速するばかり。野党は「流動」そして「混迷」へとさまよい始めた。(村上智博、沢田大典)

 「たった2日間の延長は採決をするためだけで、許せない!」

 6日夕の民主党の代議士懇談会。海江田氏はそう語り、内閣不信任案の衆院提出について説明した。その表情には悲壮感すら漂っていた。臨時国会で見せ場を作ることができず、風当たりが強まっていたからだ。

 だが、決断は裏目に出た。松本剛明元外相は「どういう効果が期待されるのか。軽々に行うことでわが党に対する見方はどうなるのか」とかみついた。野党のあり方について統一した考えを共有できていないことを露呈した瞬間だった。

 しかも、維新からは突然の決定に批判が上がった。

 維新の代議士会で小沢鋭仁国対委員長は「事前に話があってもしかるべきだ」と怒りをあらわにした。民主党大畠章宏幹事長から維新側に連絡があったのは、民主党衆院に内閣不信任案を提出するわずか約40分前の午後4時45分。小沢氏は民主党松原仁国対委員長に「協力できない」と反対する意向を伝えた。

 特定秘密保護法案に続き、ここでも野党共闘はもろくも崩れた。

 みんなの党も人ごとではない。渡辺喜美代表は6日昼の代議士会で「一致結束してがんばっていきましょう」と語った。だが、その言葉もむなしく響く。

 執行部は6日夕、内閣不信任案に賛成する方針を決めた。特定秘密保護法案への対応などで渡辺氏は首相に急接近した。これに渡辺氏と対立する江田憲司前幹事長が批判的な姿勢を見せ、執行部全体の判断に影響を与えたとみられる。渡辺氏は「退席」の選択肢を選ぶこともできなかった。

 執行部は江田氏ら特定秘密保護法案の造反組を処分する方針だが、江田氏側はむしろ逆襲に転じている。江田氏側近は6日「もはや政策の党ではない。新党をつくるなら『今でしょ!』」と年内の離党を示唆した。

MSN産経ニュース 2013.12.6 20:08)


最後の文章を見て、「ああ、年の瀬なんだな」と改めて思った。年末は新党の季節。一昨年の「新党きづな」のように、タイミングが遅れて年初に新党を結成しても「年末に結党した」と称する輩もいる。政治資金規正法の規定のためである。昨年末には、例の小沢一郎による「日本未来の党」乗っ取り(嘉田由紀子阿部知子を追い出し、「生活の党」へと看板を掛け替えた)が話題になった。だから、江田憲司の側近が発したという「新党をつくるなら『今でしょ!』」という言葉にはリアリティがある。ただ、新党きづなは昨年の衆議院選で、生活の党は今年の参院選で、それぞれ全候補者が落選した。

なお、小党ほど分裂する傾向が顕著なのは、かつて小沢一郎自由党が、自公との連立から離脱したい小沢一郎と連立に残りたい連中との意見が合わず、保守党と分裂した一件にも見られる。但しこの分裂劇は年末ではなく4月(2000年)だった。

また、日本維新の怪は「分裂」はしないであろう。石原慎太郎橋下徹の「双頭のチキン」のいずれかの傘の下に寄り集まった連中によって構成される政党だからである。当面は、みんなの党江田憲司一派が、既にみんなの党から離れた連中や民主党からの離脱者とともに小規模な新党を立ち上げるにとどまるのではないか。国政選挙はまだ先と考えられているので、さほど大きな動きにはならないのではないかと思われる。