kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍内閣が倒れても「特定秘密保護法」が残れば安倍の「勝ち」

江田新党についていろいろ - bogus-simotukareの日記

kojitakenの日記『安倍内閣支持率、「急落」とは言われるがまだまだ高すぎる』

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20131209/1386596885

 まあ、確かにまだ高いんですが『「特定秘密保護法案」は安倍晋三の「敗着」にはならない』(http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20131130/1385769176)という見方とは明らかに違ってたとは言えるでしょう。

これに関しては、当該記事で

現に「改正教育基本法」は第1次安倍内閣時代に改正されたそのままの姿で今も存在し、施行されたままではないか。あれこそは「酷使様」たち(日本の右翼)にとっては「金字塔」であり、改正教育基本法国民投票法を成立させたからこそ、安倍晋三はカムバックできたのである。第1次安倍内閣が倒れた時、右翼月刊誌はこれを惜しむ特集を載せた。対照的に、第1次安倍内閣を否定する政治を行ったといえる福田康夫安倍晋三と同じように政権を投げ出した時には、右翼は罵詈雑言をもって福田を送り出し、麻生太郎に期待したものである。しかし、その麻生内閣も、第1次安倍内閣の改正教育基本法国民投票法などに匹敵する(右翼にとっての)「実績」は挙げられなかった。

と書いた通りです。つまり、仮に安倍政権が再度倒れても、「特定秘密保護法」が残れば「安倍の勝ち」だと言っているわけです。改正教育基本法国民投票法に加えて、また一つ安倍晋三が右翼にとっての「勲章」を獲得したといえます。日本の政治や社会は、いわゆる「(他の)先進国」と比較して、とりわけ「惰性」で動く傾向がきわめて強いので、昨今の「特定秘密保護法」反対論の盛り上がりから思うほど、成立してしまった法律を廃却したり修正したりするのは並大抵ではありません。

 だからこそ江田新党もできたわけです。

kojitakenの日記『江田憲司一派やはり離党。みんなの党、「安倍派」と「橋下派」に分裂』

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20131209/1386595199

新党きづな」の泡沫感とはだいぶ違ってそれなりの存在感はある。

しかし、所詮はみんなの党が「安倍派」と「橋下派」に分裂しただけの話であり、当然ながら「江田新党」に期待できるものは何もない。


期待は出来ないんですが「渡辺代表は党内世論を無視して安倍自民べったりだ、つきあきれない」というその点だけに限れば正論であり、そう言う意味では侮れない存在になるかも知れない(そうならないことを願っていますが)。

まあ、その点は警戒する必要はあるでしょう(度重なる新党に飽き飽きした有権者の冷たい反応、つまり世論調査での低支持率でで早晩崩壊という可能性もありますしそれを希望していますが)。

一方残留組の方は完全に終わったんじゃないか。秘密保護法案での態度が完全に安倍べったりというのは否定できない事実ですし、江田新党の誕生によって「民主」「維新」「生活」と言った面子は江田新党の方を重視するであろう事は間違いないでしょう。となるとさらに安倍への傾斜を深めざるを得ないでしょうがそうなると「新自由クラブ」「保守新党」「国民新党」のような過去の「出戻り劇」の再演にしかならない。まあ、もう渡辺という人も含めた残留組は「それでいい」と思ってるのかも知れませんが。

こちらには異論はありませんし、昨夜だったか、田崎なんとかとかいう時事通信の政局屋がコメントしたところによると、もう江田憲司民主党細野豪志一派と「大阪維新の怪」の間には話がついていて、来秋には70〜80人規模の新党が発足すると言ってました。正直、もうそこまで行ってるのかと思いましたが、橋下が早速「江田新党」の発足(まだ発足してませんが)を歓迎してましたから、侮れないどころか「野党第一党」になる可能性が高いと思います。私が「期待できるものは何もない」というのは、あくまでも新党の政策の話で、政局についていえば、凋落したと思われた橋下が復活する可能性が出てくるなど、主にネガティブな意味で少なからぬ効果が出てくると思われます。

みんなの党」残留組には、そりゃ未来はありませんよ。「渡辺の下にいて安倍晋三に協力するようでは、次の選挙で勝てない」と思ったからこそ、比例代表組が一斉に逃げ出したわけですし。ただ、「生活の党」の面々(といってももう7人しかいませんが)は「新党」には入れてもらえないでしょう。小沢一郎は入りたくて入りたくてたまらないでしょうし、田中龍作なんかは早くも浮かれているようですが*1、「見果てぬ夢」に終わるでしょう。