東京都知事選は2月9日投開票に決まったらしい。
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312250021.html
東京都選挙管理委員会は25日の定例会で、猪瀬直樹・前知事(67)の辞職に伴う都知事選の日程を来年1月23日告示、2月9日投開票とすることを決めた。
19日に辞表を受け取った吉野利明議長が、24日に都選管に通知。公職選挙法の規定では、通知を受けた日の翌日から50日以内に選挙を行うことになっており、定例会で日程が話し合われた。
(朝日新聞デジタル 2013年12月25日10時49分)
この件に関して、今日(12/26)の朝日朝刊社会面に、くだらない記事が載っていた。
http://www.asahi.com/articles/DA2S10899053.html
(変転 2014都知事選)首都の顔は? 「スポーツ選手も手」「知名度ある女性」
東京都知事選が来年1月23日に告示され、2月9日に投開票される日程が25日、都選挙管理委員会で決まった。徳洲会グループから5千万円を受け取った猪瀬直樹前知事の辞職を受け、各党は候補者擁立に走り出した。ただ、適任者を探すのに苦労している。
■自民、世論探る
「五輪に向け、スポーツ選手も一つの手…
(朝日新聞デジタル 2013年12月26日05時00分)
「スポーツ選手も手」「知名度ある女性」などと見出しには書いてあるが、自民党が行った世論調査によると、都知事候補の人気は、舛添要一がトップで、次いで東国原英夫だったという。この件は先日産経のニュースで知っていたが、産経は当初「舛添・東国原氏に高い人気」と見出しを打ちながら、記事本文では東国原は泡沫だと書いている。あるいは本文も書き換えられたのかもしれないが、そこまでは私は知らない。当初の見出しは、はてなブックマークのタイトルから確認できる。
舛添・池上氏に高い支持 都知事選、自民調査で判明
自民党が東京都知事選に向けて21〜23日に都内で実施した世論調査で、舛添要一元厚生労働相とジャーナリストの池上彰さんが高い支持を集めたことが24日、分かった。複数の都連幹部が明らかにした。自民党は対象の候補者を絞って今週末にも再調査を実施。慎重に候補者選考作業を続ける考えだ。
党内には両氏を推す声が出ているが、舛添氏はこれまでに「全く白紙だ」と強調している上に、過去に党を除名された経緯などから異論も根強い。池上氏は出馬自体を否定している。
自民党は、候補者として取り沙汰される党所属国会議員や民間人らを挙げて調査した。国会議員は軒並み不調だったが、自民党議員では石原伸晃環境相が最も支持を集めた。
元宮崎県知事の東国原英夫元衆院議員は「(対立候補として)恐れることはない数値だった」(都連幹部)という。
(MSN産経ニュース 2013.12.24 21:10)
ところが朝日の記事によると、やはり舛添に続くのは東国原だったという。以下引用する。
自民党は21〜23日、独自の「世論調査」を実施。候補者に十数人の名をあげたところ、トップは舛添要一・前参院議員で、東国原英夫・前衆院議員が続いた。丸川珠代氏や小池百合子氏ら現職国会議員は、下位にとどまった。
(朝日新聞 2013年12月26日付社会面掲載記事より)
産経の記事で当初の見出しと記事本文が異なり、産経の当初の見出しと今朝の朝日の記事が符合するというのはどういうことなのだろうか。丸川珠代や小池百合子といった、自民党が誇る(?)女性議員たちの人気が、舛添はともかく東国原にも劣るという現実が、産経にとって都合が悪かったから記事を捏造したものであろうか、などなどと想像してしまったのだった。
ここで思い出しておきたいのは、1999年の東京都知事選に舛添が出馬表明し、他に保守系候補3人(明石康、柿沢弘治、鳩山邦夫)が乱立する中に石原慎太郎が割って入ると、石原が圧勝してしまったことである。舛添とはその程度の候補であり、東国原もまた石原に敗れ去った候補である。今回も、最悪の場合小泉純一郎、あるいは「売れっ子電波芸者」の池上彰あたりが「後出しじゃんけん」をやったら、舛添や東国原などはひとたまりもないことは明らかだろう。
朝日の記事には、共産党や民主党その他の動向も書かれている。共産党は宇都宮健児氏の擁立も視野に入れているとのことだが、先日来宇都宮陣営を批判している澤藤統一郎弁護士は、共産党支持で知られる人である。お膝元さえ固められない宇都宮氏では到底勝ち目があるまい。候補者を見直した方が良いのではないか。また民主党から名前が挙がっている蓮舫や菅直人の擁立はあり得ないだろう。彼らとて自爆をするつもりなど毛頭ないと思われる。