kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

近衛文麿、細川護煕、安倍晋三、鳩山由紀夫……

以前から書いているけれども、私は1993年の細川護煕政権を当時から買っていなかった。細川政権発足の翌月から2か月間アメリカにいたが、アメリカの民主党支持者は細川について「リベラル」と言って笑顔を見せ、右手の親指を立てた。アメリカ出張に同行した私の同僚は、「細川さんは良いけど、取り巻きが悪い。小沢一郎とか」と言っていた。しかし私は細川護煕自身を評価しなかった。案の定と言うべきか、細川は安倍晋三よりも短い8か月で政権を投げ出した。

私はそもそも1993年当時久米宏田原総一朗テレビ朝日に報道系の番組を持っている人間が推進した「政治改革」、とどのつまりは衆院選への小選挙区制導入に反対だったのである。その政界における急先鋒だった小沢一郎が担いだ御輿が細川護煕だったが、細川の母方の祖父はあの近衛文麿である。安倍晋三と同じ世襲政治家

昨日ブログのコメント欄で教えていただいた ふらっとでぃふぇんす氏の近衛文麿評 - Togetter を読んで、下記のTwitterに手を打った。


https://twitter.com/excaliburnimue/status/422281808961495040

らん改めアーサー王の聖剣
@excaliburnimue

近衛の欠点とされる資質の多くはあべちゃんや細川氏、はとポッポに共通している。楽天主義、世間常識とのズレ、奇抜なアイディアや説明に軽薄に乗る性格エトセトラエトセトラ…。


近衛文麿細川護煕安倍晋三鳩山由紀夫といった性格類型は、絶対に総理大臣にしてはならないものだと私は思う。民主党の「政権交代」が失敗した責任を、「トロイカ」の3人のうちもっとも重く負うべきは誰かと問われると、私は迷わず「鳩山由紀夫」と答える。悪口を書いてきた回数からいえば小沢一郎が一番多いが、それでも最大の戦犯は鳩山だと思う。世間一般では3人のうちもっとも甘く評価されているのが鳩山だろうが、あのもっとも強い追い風を受けていた2009年の鳩山政権発足時における鳩山由紀夫のあまりの緊張感の欠如に私はあっけにとられた。こんなのに総理大臣が務まるのかと。その後も鳩山の無責任さを感じさせる出来事は随時あったが、その最たるものが普天間基地移設問題の「現行案への回帰」だろう。これを決定した鳩山由紀夫は、その1か月後に政権を投げ出し、鳩山政権は、細川政権よりわずかに長い9か月で終わった。鳩山由紀夫の罪は万死に値する。

細川護煕の話に戻ると、下記報道には失望させられた。

http://www.asahi.com/articles/ASG1N52CCG1NUTIL01P.html

都知事選、脱原発派の一本化断念 市民団体有志は細川氏


 23日告示の東京都知事選で、脱原発の主張が重なる日本弁護士連合会前会長の宇都宮健児氏(67)と元首相の細川護熙氏(76)に一本化を求めていた市民団体のグループは20日、一本化を断念した。両陣営に協議を求めたが、実現しなかったという。このうち代表者ら31人は、細川氏を支持する声明を出した。

 このグループは、脱原発をめざす約20の市民団体や個人で発足。昨年12月28日に脱原発などを掲げて宇都宮氏が立候補を表明した際は、市民団体の多くが宇都宮氏を支持する方針だった。ところが、今月14日に細川氏脱原発を掲げて立候補を表明。「票が割れて原発推進派を利する」として、15日から一本化の模索を始めた。

 中心となったのは、弁護士の河合弘之氏とルポライター鎌田慧氏。20日に会見した両氏によると、グループは15日、両陣営に一本化に向けた話し合いを要請。宇都宮陣営は同日夜に「公開の場での討論が必要」、細川陣営は17日に「いかなる団体の支援も受けない」と回答し、まとまらなかった。

 20日には、細川氏が電話で「原発を再稼働させない、脱原発をしっかりやっていく」と話してきたという。河合弁護士らは20日に協議。一部の有志で「原発ゼロを最優先政策として掲げる細川氏を支持する」と決めた。有志に名を連ねたのは河合、鎌田両氏、作家の瀬戸内寂聴氏、音楽評論家の湯川れい子氏ら31人。近く事務所を構え、インターネットを使って細川氏支援を勝手連として呼びかけるという。

 細川陣営の一人は「政党の支持を受ける候補との一本化は好ましくない」と言う。宇都宮氏は16日、「細川さんは政策を何ら語っていない。脱原発以外の主張も公開の場で討論すべきで、一本化の話はその後に出てくる話だ」と述べていた。

 昨年7月の参院選東京選挙区では、脱原発を掲げた共産の吉良佳子氏(31)が70万票、無所属の山本太郎氏(39)が66万票で当選した。比例区では、緑の党三宅洋平氏(35)は落選候補のうち最多の17万6千票を集め、このうち4万1千票は都内で得た。(石川瀬里、後藤遼太)

朝日新聞デジタル 2014年1月20日21時13分)


鎌田慧細川護煕を支援するとは、少し前からは想像もつかなかった話だ。