kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「橋下主導」で日本維新の怪と結いの党が合併へ

朝日(4/6)1面左上掲載記事の書き出し。

http://www.asahi.com/articles/ASG446S0SG44UTFK01S.html

維新、結いの党と統一会派結成へ 合併視野に月内にも

石井潤一郎


 日本維新の会は、結いの党と月内にも参院統一会派を組む方針を固めた。5日の執行役員会で正式に決める。さらに、6月22日が会期末の今国会中に結いとの合併を視野に連携を強め、「野党再編」に向けた活動を活発化させる。

 複数の維新幹部によると、結いとの連携に積極的な橋下徹共同代表が「党大会で決めた野党再編に向けて、本格的に動くべきだ」と指示。急きょ、統一会派問題を5日に都内で開く執行役員会の議題に据えた。執行役員会では、参院で先行して会派を合流させたうえで、両党間で合併協議を進めることを提案する。

朝日新聞デジタル 2014年4月5日07時07分)

紙面の見出しは「維新、結いと合併方針 衆院野党第一党 代表が会談へ」とある。維新の怪は、その勢いが凋落した今となっては信じられないほど多くの議席を2012年の衆院選で獲得していたため、結いの党の9議席を合わせると民主党議席を上回るのである。

この合併は、これまで民主党細野豪志一派を加えて今年夏か秋に行われるものと思われてきた。ところが、それが急に早まりそうな情勢になった。

朝日の記事を読む限り、この合併を急ごうとしているのは橋下徹である。橋下は合併を急ぐことによって、現在党首のスキャンダル(渡辺喜美)や指導力のなさ(原発推進派の海江田万里)によって求心力が低下しているみんなの党民主党に手を突っ込んで、これらの党からの脱落者を束ねて大規模な政党にして、これを操ろうとしているのではないか。朝日の3面にも、「数合わせで主導権握る」と題した無署名記事がある。

実際、この動きに呼応してかどうかは知らないが、みんなの党幹事長の浅尾慶一郎渡辺喜美への党首辞任要求も考えていると報じられた。

http://www.asahi.com/articles/ASG457GS9G45UTFK00Y.html

渡辺氏に代表辞任要求も みんな・浅尾幹事長


 みんなの党渡辺喜美代表が化粧品大手ディーエイチシー(DHC)会長から計8億円を受け取った問題で、浅尾慶一郎幹事長は5日、横浜市内で講演し、「党としてのけじめをつけて、反転攻勢をする」と語り、近く渡辺氏と会談する意向を示した。事態の収拾に向け、渡辺氏の代表辞任を含めて協議する考えだ。

 浅尾氏は「党として大切なことは一致結束することだ。早急に結論を出す」とも述べた。資金の使い道や違法性の有無について党内で進めている調査について、15日をめどにまとめる予定の報告書の前倒しも視野に入れているとした。

 渡辺氏は3月27日の記者会見以来、体調不良を理由に公の場に姿を見せていない。浅尾氏は講演後、4日に渡辺氏と電話で話した際に「党内に大変厳しい声がある」と伝えたことを記者団に明らかにした。(奈良部健)

朝日新聞デジタル 2014年4月6日01時09分)

みんなの党」が渡辺喜美の「個人商店」であることを考えると、渡辺喜美の辞任がみんなの党の崩壊に直結することは明らかだ。加えて浅尾慶一郎はかつては民主党所属の安全保障系タカ派論客として知られた人物であり、渡辺喜美とよりも橋下との方が相性が良さそうに私には思える。

さらにいえば、橋下が「脱原発」を強く打ち出せば、小沢一郎菅直人などの「終わった」政治家たちが尻尾を振ってついてくる可能性さえあり得る。

現在、橋下は「賞味期限切れ」と言われているが、一昨年の今頃は「終わった政治家」として忘れ去られていた安倍晋三が現在独裁政治を行っていることを考えると、決して警戒を怠ってはならないと思う今日この頃である。