kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

その男の名は鈴木章浩。そして彼は極右だった

予想に反してあっけなく犯人が割り出された。昨日の夕刊にはもう出ていた。

http://www.asahi.com/articles/ASG6R4CRBG6RUTIL02C.html

自民・鈴木章浩都議、ヤジ認める 「早く結婚すれば」

 東京都議会で晩婚化対策を質問していた塩村文夏(あやか)都議(35)が「自分が早く結婚すればいいじゃないか」とヤジを浴びた問題で、自民党鈴木章浩都議(51)が23日、自身の発言だったと認めた。吉原修幹事長は「ご迷惑をおかけしました」と謝罪。鈴木都議は会派離脱を申し出た。

 同日、都議会自民党の議員総会が開かれ、終了後、報道陣から「名乗り出るのか」と問われた鈴木都議は「はい」と述べた。

 18日の都議会では、塩村都議が「女性が一人で妊娠、出産、育児で悩んでいる」と質問したのに対し、「早く結婚すればいい」とのヤジが飛んだ。塩村都議は鈴木都議らの座席近くからヤジが聞こえたとし、自民内からも「鈴木都議のヤジ」という声が出ていた。自民党石破茂幹事長が21日、「速やかに私ですと言って、おわびをすることが必要だ」と言及していた。

朝日新聞デジタル 2014年6月23日13時36分)

そしてこの男は極右だった。

鈴木章浩都議、過去には尖閣諸島に泳いで上陸【セクハラやじ】 | ハフポスト

鈴木章浩都議、過去には尖閣諸島に泳いで上陸【セクハラやじ】

東京都議会で塩村文夏議員に「早く結婚した方がいいんじゃないか」とヤジを飛ばしたことを認めて謝罪した鈴木章浩都議は、東京都大田区選出。家業のクリーニング業を継ぎ、1999年3月に大田区議に初当選、2期務めたあと、2007年4月の都議補選に立候補し初当選。以後、3期連続で当選している。

猪瀬直樹・前都知事が、自身の選挙前に医療法人の徳洲会グループから5千万円を借りていた問題では、2013年12月17日の都議会総務委員会で鈴木氏が追及した後、都議会は強い調査権限のある「百条委員会」の設置方針を固めた。翌日、猪瀬氏は辞任を表明した。

3人目の質問まで「細かいことはわからない」「覚えていない」などと、かわし続けた猪瀬知事。しかし、4人目の自民党鈴木章浩議員が登壇すると、風向きは一変した。

「責任は知事にあるのに、誠実に対応せず、話せば話すほど疑惑が深まる。あげくの果てに人のせいにして逃げようとしている。これ以上質疑してもしょうがない。やってられない」。鈴木議員は一気にまくしたてると、総務委理事会の開催を求め、知事は発言機会を与えられず、休憩になった。

再開後、委員長が「百条委員会の設置を視野に議会運営員会を招集する」と宣言。そのまま、総務委は終了した。

都幹部にとっても予想外の展開だった。ある局長は「知事は辞めるしかなくなってきた。この問題で五輪関係が全部ストップしており、先がまったく見えない」と嘆いた。

朝日新聞<東京西部版>「不誠実。やってられない 挑発答弁に都議憤然 都知事5千万円問題、百条委へ」より 2013/12/18)

2012年8月19日には、尖閣諸島魚釣島沖に戦没者の慰霊名目で洋上から接近した日本人団のうち10人が、船から泳いで魚釣島に上陸し、灯台付近で日の丸を掲げたり、灯台の骨組みに日の丸を貼り付けたりした。この10人のうち1人が鈴木氏だった。

鈴木氏はYouTubeで、「支那」という言葉を使い、「ここで上陸できなければ日本人としての誇りが保てない」などと説明し、石原慎太郎東京都知事(当時)の尖閣諸島購入方針などへの支持を表明していた。

当初は漁場調査、海上からの慰霊ということで、議員団の一員としてそれを承知で参加しました。しかし、現場で、同胞を弔うのになんで上陸もできないんだ。そしてさらに、そうした中国の行為、そして国のお粗末な対応を見て、ここで上陸できなければ日本人としての誇りが保てないということで、気がついたら上陸をしておりました。

(中略)

今回、私たちが決起したことによって、多くの波紋が広がっていると思っております。国会では竹島尖閣の非難決議、そして政府・国家公安委員長河野談話の破棄、そうしたことが一つ一つ積み重なり、世論をさらに大きく広げて行ければと思っております。(中略)河野談話の破棄、近隣諸国条項という海外から様々な横やりが入る今の現状を、受忍してはいけないと思っております。

YouTube「【言志】尖閣上陸議員ビデオレター・鈴木章浩[桜H24/9/5] 」より 2012/09/04)

(The Huffington Post 2014年06月23日 19時42分)

「[桜H24/9/5] 」とある。つまりこの男は、安倍晋三の側近にして「馬鹿は死ななきゃ治らない」*1城内実が常連だったことでも知られている「チャンネル桜」に出演していたのだ。

ここまでわかれば、こいつが日本会議に所属していたことは誰にでも想像がつく。

日本会議」の名前が新聞に載ることはほとんどないが、第1次安倍内閣時代の2006年12月に教育基本法が改定された翌日の毎日新聞朝刊に、この右翼団体の名前が大きく報じられたことがある。これを機に、マスコミでも「日本会議」に関する論評がおおっぴらに行われるようになることを期待したが、そうはならず現在に至っている。

以下、きまぐれな日々 毎日新聞の報道 - 改正教育基本法は「改憲へのステップ」(2006年12月16日)より孫引き。

(前略)
 首相(=安倍晋三:引用者註)と下村博文官房副長官山谷えり子首相補佐官の3人は、かつて保守系議員連盟日本の前途と歴史教育を考える議員の会」のメンバーで、従軍慰安婦などの記述を「自虐的」と批判する「新しい歴史教科書をつくる会」と連携。「つくる会」は保守系の運動団体「日本会議ともつながる。
 サッチャー改革に着目した「日本会議」幹部の橋渡しで、下村、山谷両氏は04年9月、国会議員6人による「英国教育調査団」に参加した。両氏は「サッチャーは教育の英国病を立て直した」と高く評価するが、識者の間では「所得によって受けられる教育の格差が拡大した」(藤田英典国際基督教大教授)との批判も根強い。
(後略)

毎日新聞 2006年12月16日付1面掲載記事より)

「セクハラ」都議・鈴木章浩がその「日本会議」の構成員だったことは、決して偶然ではない。