kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朴槿恵も韓国検察も非難すべきだが、日本人がより強く非難すべきは産経やネトウヨだ

きまぐれな日々 産経に韓国検察と朴槿恵を批判する資格はあるのか(2014年10月14日)のコメント欄より。再び「飛び入りの凡人」さんのコメントの紹介。

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1363.html#comment18316

別に産経と韓国政府の双方を批判するのもありでしょう。

産経と朝鮮日報朴槿恵批判は方向を間違っているような気がする。品性的にもよろしくない。かと言ってこんなことを検察が起訴するなんてさらにバカげている。東スポ日刊ゲンダイの記事に安倍総理が訴訟を起こすようなもの。

それに韓国事情を聞くと背景が分かってきます。
まず、国民による朴政権の支持率はジリ貧であること。韓国政府はセウォル号事故でも見られたような無能ぶりを発揮していること。今回の起訴には韓国民の間からも疑問の声があがっていること。同じような名誉棄損としての批判封じ込めが韓国では横行していること。さらに韓国国会野党は「言論弾圧」として政府を追及する姿勢を見せていることなどです。

つまりこれは韓国の検察によるスタンドプレイの様相が強く、李明博竹島強行上陸などと同じような政権末期のパフォーマンスの意味合いが強いように思えるのです。反日感情を煽って支持率アップを図ったが、今回は当の韓国国民からも批判されているということで、朴政権の余命は短いのかも知れないですね。

朴正煕といえば「漢江の奇跡」と呼ばれる大成長を成し遂げましたが、これはいわゆる「開発独裁」。この頃は産経は韓国と蜜月関係でしたから、民主化なったあとの韓国が、これまで封印してきた「日本に耳の痛いこと」を言うようになって嫌韓に走るようになったように見えます。
いずれにせよ、民主化したとはいえ、韓国の権力は独裁時代から脱却しきっていないように見えます。

産経も朴政権を批判するなら、もっと真正面からすればよいのにとも思います。「坊主憎けりゃ…」は産経と韓国政府双方に言えることではないですかね。

2014.10.15 22:54 飛び入りの凡人


そうだよなあ、と思う。韓国の野党が検察を批判していることは、日本の新聞も報じている。下記は産経やネトウヨが大嫌いな朝日の記事。

http://www.asahi.com/articles/ASGBB3GX5GBBUHBI00V.html

産経前支局長起訴「恥ずかしい」 韓国野党が検察を批判

 韓国の朴槿恵(パククネ)大統領の名誉を傷つけたとして、ソウル中央地検が産経新聞の前ソウル支局長を起訴したことについて、最大野党・新政治民主連合は10日、「世界の主要言論が韓国の言論の自由に疑問を提起している点で、たいへん恥ずかしいことだ」と批判するコメントを出した。

 副報道官名のコメントは検察が「権力だけを見ている」と批判。「いかなる場合にも、言論の自由は徹底的に保障されなければならず、取材と報道に心理的な影響を及ぼしかねないどんな行為も容認してはならない」としている。(ソウル=貝瀬秋彦)

朝日新聞デジタル 2014年10月10日11時26分)


この韓国の新政治民主連合のコメントも当然の反応である。こんな行為を見逃していたら、いつ朴槿恵右翼政権の弾圧がわが身に降りかかるかわかったものではないからである。

この件では「産経も韓国もこっぴどく批判する」のがあるべき姿だと思う。但し、韓国の野党やリベラル・左派がより強く韓国の検察や朴槿恵に力点を置くべきであるのに対し、日本のリベラル・左派は産経批判に力点を置くべきだと思う。自分の周りの問題をより強く撃ち、脅威を振り払わなければならないのは当たり前である。ただ、その一方で韓国の検察や朴槿恵に対する批判的視座も忘れてはならない。たとえば某有名ブログのように、今回の韓国検察や朴槿恵の行動を称揚するのは、とんでもない倒錯として厳しく批判するほかない。たとえば上記の朝日新聞記事に報じられた韓国の野党(それに韓国のリベラル・左派)にとっては、そんな言説は「いい迷惑」以外の何物でもあるまい。某有名ブログは韓国の民族主義を称揚するが、そんなものは益よりも害の方がはるかに大きいと私は思う。ただ、韓国の民族意識の高揚に、かつての日本による韓国(朝鮮)の植民地支配が大きな責任を負っているのは当然の話だから、日本人がそれを言う時には、必ず日本による韓国(朝鮮)の植民地支配に触れなければならないと考えている。

しかし、それよりも何よりも強く批判しなければならないのは、もはや、マジョリティに従わない者は「非国民」あるいは「国賊」だと言わんばかりの産経やネトウヨ、そして彼らを明らかに増長させている安倍晋三以下の現政権や自民党などである。極右メディアである産経やネットにヒキコしてエキセントリックな暴論を撒き散らすネトウヨの言説は、もはや一般国民の多くを一色に染め上げつつある。