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岡崎久彦死去

岡崎久彦が死んだらしい。

外交評論家の岡崎久彦氏が死去 安倍首相のブレーン 第11回正論大賞受賞(1/2ページ) - 産経ニュース

外交評論家の岡崎久彦氏が死去 安倍首相のブレーン 第11回正論大賞受賞

 鋭い戦略眼で国際関係を論じてきた正論大賞受賞者の外交評論家、岡崎久彦(おかざき・ひさひこ)氏が26日、東京都内の病院で死去した。84歳だった。葬儀、告別式は近親者で済ませ、後日、偲ぶ会を開く。喪主は妻、昭子(あきこ)さん。連絡先は東京都千代田区永田町2の9の8の505、岡崎研究所

 中国・大連生まれ。東大在学中に外交官試験に合格し、昭和27年に外務省に入省した。情報調査局長、駐タイ大使などを歴任した。現役時から、有数の論客として、透徹した情報分析に基づいた「岡崎理論」を展開し、退官後に一気に花開いた。

 対米関係の重要さを一貫して訴えた。冷戦終結後、日米安保条約の見直し論が散見したとき、日英同盟廃棄(大正11年)によって日本が軍国主義の道を歩んでいった当時の状況を敷(ふ)衍(えん)して強く警告した。

 日本の首相の靖国神社参拝には賛成しながらも、併設されている遊就館から反米展示の撤去を求め、靖国のあり方に一石を投じたこともある。

 日本と中国が緊張関係にある東アジアの安全保障についてはつねに現実的、戦略的な視点で論じてきた。

 平成7年に第11回正論大賞を受賞、その他にも多くを受賞しながら、「鷹はむれず」を自ら理事長・所長を務める岡崎研究所のバックボーンとした。

 安倍晋三首相のブレーンであり、晩年は集団的自衛権行使容認に向けて設置された「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」のメンバーとして積極的に発言した。7月1日、行使容認の閣議決定後、首相の記者会見をテレビ中継で見ながら「35年間、戦いつづけてきた目的が達成された」と涙ぐんだという。

(産経ニュース 2014.10.27 18:00更新)


岡崎といえば親米右翼の代表的論客で、「アングロサクソンにくっついていけば日本は安泰だ」とかなんとかいう主張で有名な御仁のはずだが、最近はテレビへの露出は減っていたのではないか。

「日本の首相の靖国神社参拝には賛成しながらも、併設されている遊就館から反米展示の撤去を求め、靖国のあり方に一石を投じたこともある」という文章の後半の部分など、今の「ネトウヨ」にとっては物足りなさを感じさせるかもしれない。また、「安倍晋三のブレーン」と言われている(第1次安倍内閣の頃にもそう言われていた)にもかかわらず、2007年に安倍晋三が政権を投げ出した時には、安倍を痛烈に批判したこともある。それを根に持っているネトウヨもあるいはいるかもしれない。

とはいえ、集団的自衛権行使容認へのこの人間の寄与は小さくなかった。余計なことをしてくれた人だったとの印象は、正直言って否めない。