川内原発の記事をネット検索していたら、朝日(11/7)のどうしようもない記事をみつけた。
http://www.asahi.com/articles/ASGC73GMVGC7UTFK003.html
「かわうち原発」?宮沢経産相の言い間違い、菅氏が擁護
菅義偉官房長官は7日の衆院内閣委員会で、宮沢洋一経済産業相が九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内〈さつませんだい〉市)を視察した際に「かわうち原発」と言い間違えたことについて、「私もかつて間違えそうだった」と述べ、宮沢氏を擁護した。民主党の近藤洋介氏の質問に対する答弁。近藤氏が宮沢氏の言い間違いについて「(原発)立地地域の現状を理解していないと受け止められかねない」と批判すると、菅氏は宮沢氏が同原発を訪れる直前、東京電力福島第一原発事故で一時的に全村避難を余儀なくされた福島県川内(かわうち)村を訪問していることを紹介。その上で、自身も原子力防災会議の中で、川内村と川内原発を言い間違えそうになったエピソードを明らかにした。
その後の記者会見で菅氏は、宮沢氏が3日に川内原発を視察した際、14回「川内原発」というべきところを1回だけ「かわうち原発」と言い間違えたと説明。「すぐその場で訂正している」と述べ、問題はないとの認識を強調した。
宮沢氏は7日の記者会見で言い間違いについて「その場ですぐ気がついて取り消しはしたが、これから気を付けなければいけない」と述べた。
(朝日新聞デジタル 2014年11月7日12時32分)
この件では、世襲政治家はやはりダメだなあ(宮沢洋一は元広島県知事、のち自民党参院議員の宮沢弘の倅にして元首相・宮沢喜一の甥)とか、鹿児島の元民主党衆院議員・川内博史は「かわうち」だよなあとか、昔プロ野球・中日ドラゴンズの選手(元エース級のピッチャー)の川上憲伸(かわかみ・けんしん)が若い頃、川上を「かわうえ投手」と言ってネットでバカにされたフジテレビの女子アナがいたよなあ、などと思ったが、その程度。大した問題ではない。
川内と河内と仙台の話とか、そこから連想して栃木県の二荒と日光だとか、兵庫県の武庫と六甲だとかの話も少し前に書いたしなあ、などと思いながら、それでもこれまで書いてなかったことは何かないかなあと思って調べてみたところ、宮城県の仙台市内に川内という地名があり、「かわうち」と読むことを知った。地下鉄の「川内(かわうち)駅」ができる予定だとか、川内には東北大の「川内キャンパス」があるとか、そんなことを知った。
それなら、薩摩川内市内に「かわうち」と読ませる地名はないかと思って調べてみたら、やはりあった。
鹿児島県薩摩川内市の郵便番号一覧、住所・地名の読み方
下甑町瀬々野浦(1700番地〜、内川内) しもこしきちょうせせのうら(1700ばんち-、うちかわうち)
http://www.community.satsumasendai.jp/chiku/uchikawauchi/index.html
名称
内川内は,尾岳(604m)の西斜面,海抜300〜400mに位置する地区で,「ウチカワウチ」「ウチコウチ」「コウチ」などの名称で呼ばれている。
起源
18世紀はじめに,同じ下甑内にある瀬々野浦から6戸が移住し,その後24戸がさらに移住したのが内川内の始まりといわれているが,なぜこの地に移住したかについては様々な説がある。1つは当時鹿島との境界線争いがあり,地先の浜を確保するため瀬々野浦の次男・三男を分家させたとする説。もう1つは西の海が遥かかなたまで見晴らせる山の斜面に移住し,海から敵が来る場合に備えて見張りをしたのではないかとする説・・・などなど。現在でもその正確な理由は不明である。内川内が地番を瀬々野浦と名乗ること,両地区に姻戚関係が多いこと,方言が大変似ていることなどからも,内川内と瀬々野浦の歴史上の深い結びつきを感じ取ることができる。(方言については内川内や瀬々野浦から移住してできたといわれる片野浦の浜田地区ともよく似ている。)
人口 男性13人 女性25人 合計38人
世帯数 26世帯
高齢化率 81.58%
26世帯で人口38人でも独自の方言が観察されているのかと、変な感心をしたが、これだけ紛らわしければ宮沢洋一が読み間違えても不思議はない、などと言って宮沢を擁護するつもりは毛頭ない。ただ、こんなどうでも良い件で馬鹿騒ぎしていては、本当に大きな問題を騒ぐ時とのメリハリがつかなくなってしまうのではないかとは思う。