kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

本当であってほしい産経の報道「次世代・石原慎太郎は比例名簿下位に」

先刻書いた 田母神俊雄、「次世代の党」公認で東京12区から出馬へ - kojitakenの日記 のコメント欄で、産経の注目すべき記事を教えていただいた。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20141129/1417237061#c1417248208

id:kemou 2014/11/29 17:03 石原は比例下位を希望しているらしい(ただしソースは産経)なので、これが事実なら石原は事実上の引退と言えます。最も気持ち悪い展開は田母神らが比例票を掘り起こし、惜敗率で田母神が次世代の党の中で東京比例区の1位になるケースです。もっとも惜敗率で田母神が山田宏を上回る可能性は高くないとは思いますが・・・。


ご教示ありがとうございます。で、その産経の記事。

【衆院選2014】次世代・石原慎太郎氏は比例名簿下位に 「後輩を1人でも多く」 - 産経ニュース

次世代・石原慎太郎氏は比例名簿下位に 「後輩を1人でも多く」

 次世代の党は28日、衆院選比例代表東京ブロックに出馬する石原慎太郎最高顧問(82)について、比例代表の名簿登載順位を下位で登録する方針を決めた。同党で選挙区から出馬する重複立候補者よりも低い順位となる見通しで、当選圏内に入るのは難しくなりそうだ。複数の党関係者が明らかにした。

 党関係者によると、名簿の下位登載は石原氏の強い希望によるもので、周囲には「後輩に一人でも多く当選してほしい」と話しているという。高齢の石原氏の体調も考慮したとみられる。石原氏は平成24年の衆院選では、日本維新の会から比例代表東京ブロックの名簿登載第1位として出馬していた。

(産経ニュース 2014.11.29 00:19更新)


もしこの記事が本当ならたいへんな朗報だ。「同党(次世代の党)で選挙区から出馬する重複立候補者よりも低い順位となる」のであれば、石原慎太郎の当選可能性は事実上ゼロである。比例東京ブロックの定数は17であり、仮に石原慎太郎が名簿1位登載であっても、平時の政党支持率が0.1%しかない次世代の党の比例代表議席獲得は至難の業だ。だが、東京都民には石原の都知事選4選を許した悪しき実績があるし、東京12区に田母神俊雄なんかを投入したりするようだから私は悲観論に傾きかけていたのだ。

以下は産経の報道が事実であると仮定しての推測である。

次世代の党自体に世論調査の能力があるとは思えないが、同党の平沼赳夫は、かつての子分・城内実はむろんのこと、総理・総裁の安倍晋三とも太いパイプがある。だから自民党世論調査の情報は次世代の党にダダ漏れになっている可能性が高い。そしてその情報は、次世代の党の比例代表議席獲得は難しい、あるいは微妙というものなのではないか。

たとえば東京ブロックで次世代の党が複数の議席を獲る可能性は最初から無視して良いだろう。政党支持率0.1%の政党が17議席中10%を超える2議席を得ることなどあり得ない。仮にマスコミ人気の高い田母神らの投入の効果で、1議席獲得できるかどうかのデッドヒートを繰り広げるとする。すると深夜、日付が変わってもまだ石原の当落が決まらない可能性がある。前回衆院選においては菅直人がこういう状態だった。

これは、プライドの高い石原にとっては我慢ならない事態のはずである。あるいは、名簿登載順位が1位で当選に遠く及ばなかった場合もバカにされる。この事態も石原には我慢ならない。

そもそも石原とは異様なまでに小心な人間であり、1975年の東京都知事選で美濃部亮吉に敗れたトラウマが今でも解消されないほどらしい。一昨年の衆院選では、当時爆発的なブームを誇っていた橋下徹の維新の怪と合流することで、左うちわの選挙戦が間違いなく期待できたから、名簿登載順位1位で安心して立候補できたのだ。今回はそんな保証はどこにもない。だから石原は逃げるのだろう。何しろ党名が「次世代の党」だから後進に道を譲るとか言い訳はいくらでもできる、などといろいろ妄想をたくましくしていたら、石原は本当にそんなことを言っているらしいことが記事に書いてある。いや、「ソースは産経」だけれど。

だが、産経といえど自民党絡みのニュースには結構強い。次世代の党は自民党そのものではないが、安倍晋三が属する自民党の極右の連中と事実上同じといえる。だから、このニュースも本当かもしれない、というか本当であってほしいと切に願う(笑)。