kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「野党共闘」という「愚策」(=野党共闘は「アホ」である)

「きまぐれな日々」の最新の記事 にも書いたが、野党の選挙区調整は、どうも見るところ、朝日や毎日などの「リベラル」系と思われている(ほんまかいな)新聞などが応援しているっぽいのだが*1、前回バブル得票で分不相応な議席を大量に獲得した維新の党の要求を過大に通した点で、特に民主党の大失策であって、これが選挙結果に影響を与えて、民主党微増か現状維持(下手したらさらなる議席減)、自民党議席増の結果に終わるというのが私の衆院選の予想だ。他では公明・共産が増えて社民は現状維持(2議席)、他の政党は軒並み惨敗を予想する。

このような私の主張に対して怒り狂っている「小沢信者」がいる。Twitterを取り上げてやったら喜んでいたので、また宣伝してやることにする。かつては、「きまぐれな日々」のコメント欄に、「小沢信者」のスター的コメンテーターが2人もいて楽しかったのだが、いつの間にか2人ともコメント欄から消えてしまったので、このところ寂しい思いをしているのだった(いや、これは嘘なので出てこないで下さいねw)。

https://twitter.com/huyubeer/status/539313115196706816

八葉
@huyubeer

グータラK党シンパのブログ http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1369.html … 自民圧勝を予想。民主と維新の生活の野党共闘を致命的な失敗、民主は選挙区に候補を立てないから票を減らすと述べている。共産みたいに全選挙区に立てても8議席だろう。自分の身の丈も考えずやたら偉そうなK党シンパ

23:00 - 2014年11月30日


https://twitter.com/huyubeer/status/539691459956318209

八葉
@huyubeer

前回と同じように民維新みんな生活がつぶし合って欲しかった某党(J党?)支持者の悔しそうなブログ http://iiko.hatenablog.com/entry/2014/11/23/125855 … ところで以下のブログはK党シンパ http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1369.html … 全く同じことをいっていることが興味深い

0:04 - 2014年12月2日


ありがとう。おかげで面白い記事を知ることができた。

【政治】2014年衆院選予想ー野党共闘という失敗 - 政局観察日記(2014年11月23日)

【政治】2014年衆院選予想ー野党共闘という失敗

【政治】今、解散総選挙をした場合の結果を予想してみる - 政局観察日記


私は自民党が現状維持か10議席近く増やすと思っているが、その辺を詳しく書いていく。

今回の衆院選のポイントは『都市型政党の野党共闘という戦略ミス』だろう。

  • 相手の土俵で戦おうとしている野党


都市型政党は基本的に比例議席に依存する政党である。それは民主党や旧みんなの党、旧維新の会などを見ればよく分かる。組織や資金力に勝る自公に対抗する為には都市部無党派層の比例票を取り込み選挙区での劣勢を挽回するというのが小選挙区比例代表制になってからの都市型政党の戦い方だ。

しかし今回野党共闘という形で民主や維新は候補者を絞っている。これは即ち民主と維新の比例票が伸び悩むどころか落ち込む可能性すらあるということだ。選挙区に候補者を立てることと比例票の増減が関係あるのかと思われるかもしれないが、実はその二つは密接に繋がっている。何故共産党が供託金を没収されながらも全ての選挙区に候補者を立てるのか。何故今回社民党が到底勝てそうも無いのに選挙区に何十人も立てようとしているのか。理由は選挙区で候補者を立てれば比例票の掘り起しができるからである。

都市型政党にとって比例は主戦場。ここで稼がないと全体の議席は伸びないというのが今までのパターン。それにもかかわらず選挙区の候補者を絞るなんて自殺行為じゃね?と思うのである。

得意とする比例を捨てて都市部での選挙区を戦おうとする今の野党共闘はどう見ても上手くない。2010年参院選自民党は比例を捨てて一人区に全力を傾けたが、あれは当然の戦い方だった。自分達の得意とするところをまずはがっちり押さえて、それから相手と向かい合うというのがまあ普通の戦い方なはずなのだが、今回の都市政党の共闘はそれとま逆の戦略である。

候補者減による比例票減を選挙区でカバーしようとしているのだろうが、政権を積極支持しない人でも選挙区は自民、比例は野党というバランスをとった投票行動をすることが多いから、そのへんでもチグハグというか。このまま野党共闘で突っ込めば比例は減るし選挙区の議席も思うように取れなかったという結末になる空気を濃厚に感じる。

そもそも世論調査の投票先でも自民党が圧倒しているのを見れば、ドライブのかかる小選挙区制度の元では結果がどうなるのかは容易に想像できるが、その上に野党の戦略ミスが重なるとなると、それはもう300議席を超えるかどうかの話に当然なってくるわけである。

最後に個人的な議席予想としては大雑把にこんな感じ(修正)↓

自 300
公 30
民 80
維 25
次 5
共 20
生 2
社 2
無 6
浮いた議席 約15

この浮いた議席をどこに振ろうか迷った。普通に考えれば民主党と維新なのだろうが、今回の選挙戦の態勢を見る限りそこまで伸びるとは考えにくい。ちなみに今回の民主党候補者数の規模は96年の民主党や去年の維新の会と同じくらい。その上世論の支持はない。80以上に伸ばせるパワーは無いように見える。維新の党にいたっては候補者が半分以下に減っているので激減は避けられない。

こうなってくるとこの15議席自民党に入る事になるのだが、自民単独で315・・・基本自民支持の私でもさすがに引く数字である。政党単独で310を超えることなどできるのだろうか。しかし小選挙区制度で投票先調査でも圧倒、そして野党の戦略ミスが重なるとなると可能性としてはあり得る。

自民圧勝、民主増、維新減、共産躍進、その他壊滅というのはもう殆どの人が予想してるし、まずそうなるだろう。焦点は圧勝する自民党がどの程度の議席になるか。もしかしてみた事のないえぐい議席数をたたき出すかもしれない。

以上


どこが「悔しそう」なのかさっぱりわからない。「基本自民支持」であるらしいブログ主さえ「引く数字」、つまり自民党の「勝ち過ぎ」の可能性が強まり、「こんなに勝ってしまっても良いのか」と思わせる恐ろしい結果が、いまや現実のものになろうとしている。ちなみに、引用文中赤字ボールドにした部分は、その通りになると思う。なぜなら、それ以外の可能性が考えられないからだ。消去法で消していった結果残ったものが、どんなにありそうにないことでも、それが事実なのだとか何だとか、確かシャーロック・ホームズが言っていたと思うが、これが「小選挙区制」下の選挙というものなのだ。小選挙区制を推進した小沢一郎を信奉する「小沢信者」や、5年前の衆院選民主党が圧勝して、内心小選挙区制をありがたがっていたに違いない「民主党信者」は、心して選挙結果を待ち受けるべきだ。

ちなみに、上記の予想議席数はだいたい私の持っているイメージに近いが、私なら次世代の党の議席は「3」とする。つまり、解散時に小選挙区議席を持っていた3人だけの当選だ。生活の党の「2」は、岩手4区と沖縄3区だろうが、これには異存はない。

ブログ主は「選挙区で候補者を立てれば比例票の掘り起しができる」と言う。これは本当にその通りだと思う。覗いてみた2ちゃんねるで私をうなずかせたフレーズは、「案山子でも立てとかなきゃ比例の票は増えない」というものであった。この鉄則に従わない「野党共闘」を行っている各党に、勝ち目などないのだ。

ここで新たなスローガンを。

野党共闘は「アホ」である。

空前の愚策としか言いようがない。

*1:このところの朝日や毎日の記事の低調さには、本当に腹が立つ。