kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

報道ステーション「古賀発言」騒ぎに熱くなれない

前から書いているように、報道ステーションだの古舘伊知郎だのは、安倍晋三とその政権の批判者にとっては特段「味方」でもなんでもなく、日刊ゲンダイや鈴木哲夫と同じような売らんかな根性だけの「商売反安倍政権」だと思っている。

昨今議論沸騰の報道ステーションにおける「古賀発言」の件に関して、古賀茂明の標的は古舘ではなく官邸だ、などと彼らを擁護する記事を書いた「リベラル」のブログもあったけれども、その後の動きを見ると、官邸だけではなく、古舘もまた古賀の標的であったことは明白である。古舘の方でも月曜日(30日)だったかの放送で、古賀の発言に関する菅義偉の記者会見でのコメントを報じる際、これを批判せず古賀を批判した。官邸に完全屈服する醜態といえる。

かといって過激な新自由主義者である古賀や、それを後押ししたあげく番組から外れたという報棄ての女性プロデューサー氏にも好感は持てない。

古賀茂明に対する批判はこれまでにもこの件以外に関して何度か書いてきたので、今回は女性プロデューサー氏について書く。彼女の実名はなぜか報じられない。昨夕立ち読みした『週刊文春』でも「M」というイニシャル表記だった。この人、銀行勤務からテレビ朝日に転じたらしいが、夫は朝日新聞政治部長とのこと。但し、それは安倍晋三の「寿司仲間」曽我豪ではない。曽我はとっくの昔に政治部長を退任している。現在の朝日の政治部長の名前は覚えていない。在京キー局の報道番組のプロデューサーといえば「公人」だろう。朝日新聞政治部長が実名で記事を書くのと同じで、彼女の名前をイニシャル表記にする必要がなぜあるのかと訝る。

女性プロデューサー氏は左遷ではなく経済部長に転じたらしい。過激なネオリベの古賀茂明を引き立て、元銀行勤務で夫が朝日の政治部長ともなれば、このテレビ朝日新経済部長氏もかなりの高い確率で「改革バンザイ」の新自由主義者であると想像されるのである。なんだ、特権階級の人間の一人じゃないかとしか私には思えない。

週刊文春』は女性プロデューサー氏転じてテレビ朝日新経済部長氏の人事は左遷ではないと書いているし、実際その通りなのだろう。経済部長になれば、番組の安倍批判を封じることができるし、新自由主義経済思想を世に広めてくれるしで、官邸にとってもテレビ朝日にとってもwin-winの人事であろう。そう考えるとバカバカしくなる。

そんな女性プロデューサー氏転じてテレビ朝日新経済部長氏を称賛したり擁護したりする気は、私にはどうしても起きないのである。