kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「絶対行きたくない地域」といえば

安倍晋三の訪米の件は、書くだけで鬱になるので現実逃避する。そもそも、今月はほぼひと月、というより3月中旬から鬱っぽい状態が続き、それから脱却できなかった*1。だからこのウェブ日記「きまぐれな日々」もずっと低調だ。

http://www.asahi.com/articles/ASH4W5G4SH4WTTHB008.html

一生行かなそうな県1位、でも宿泊客増1位 あの県の謎

寿柳聡

 「一生行くことはなさそうな都道府県」の1位は佐賀。昨年全国で最も宿泊客数を伸ばした県は佐賀。こんな相反する二つの調査結果がインターネット上で相次いで公表された。背景を探ってみた。

 「一生行くことはなさそうな都道府県」は、人材情報などを扱うマイナビのサイト「マイナビスチューデント」が今年3月、インターネットで全国の社会人500人を対象に調査した。その結果、49人が「佐賀」と答えた。「(お笑い芸人の)はなわさんの歌以外に思いつくものがない」(男性23歳)、「九州なら他の県が優先になる」(男性35歳)といった意見が並んだ。サイトは都道府県別に、行かないという意見を紹介、「アクセスが悪い場所やわかりやすい観光名所がない地域は選ばれにくいようです」と記している。

 朝日新聞デジタルの会員対象調査(昨年11月)でも、佐賀は「印象が薄い」「何も思い浮かばない」と答えた数が全国1位だった。

 一方、佐賀の宿泊客数の増加が全国1位と発表したのは宿泊予約サイト「楽天トラベル」。同サイトでの予約実績をもとに一昨年から昨年にかけての伸び率を比べた。

朝日新聞デジタル 2015年4月29日16時49分)


朝日もつまんない記事書くなよ、と思うのだが、実は私も佐賀は通過したことしかないのだった。電車や自動車から降り立った経験もない。上記記事がリンクを張らずに引用している「マイナビスチューデント」の記事によると、

■あなたが「一生行くことはないだろう」と思う都道府県は?

第1位 佐賀県 49人(9.8%)
第2位 青森県 38人(7.6%)
第3位 沖縄県 31人(6.2%)

とのことだが、私は「一生行くことはないだろう」と思う都道府県はどこもないけれども、佐賀には降り立ったことがないし、沖縄には行ったことがない。全国の都道府県で、通過もしたことがないのは沖縄県だけである。九州の7県(沖縄を入れれば8県)、四国の4県、中国地方の5県、近畿地方の2府4県(三重を入れれば2府5県)のうち、佐賀と沖縄以外にはすべて降り立っただけではなく、宿泊したことがある(うち1府3県ないし4県*2には住んでいたことがある)。但し、山口と島根は、これまでの人生の五十数パーセントを占める西日本在住時代には一度も泊まったことがない。中国地方に住んでいた時も四国に住んでいた時も敬遠していた。東京で過ごしていた学生時代(80年代)に山口県に旅行した時、山口県出身の歴代総理大臣の蝋人形だかの展示を見てむかっ腹を立てた悪印象ばかりが強い。そういやあの蝋人形はどこにあったんだろうかと思って「山口県 歴代総理 蝋人形」を検索語にしてGoogle検索をかけると、Wikipediaの「安倍晋太郎」が筆頭で引っかかり、吉田松陰記念館であることがわかった。少し前にも書いたが、私は以前から吉田松陰を「右翼の元祖」と決めつけて嫌い続けていた。それは、山口県出身の歴代総理の蝋人形を吉田松陰記念館で見たせいかもしれない。とにかく、あんな気分の悪い展示物はないと思うのだが、安倍晋太郎が「ポスト中曽根」の「ニューリーダー」とされていた時代からあれだけ気分が悪かったのだから、山口県の旧長門国は、今では絶対に行きたくない地域のナンバーワンである。旧周防国になら行っても良いと思っているが、旧長門国こそ(以前行ってしまったが今後は)「一生行くことはないだろう」と思える地域だ。

なお、私は安倍晋太郎に対しても非常な悪印象を持って嫌っていたが、それも吉田松陰記念館の展示物のせいかもしれない。というのは、前記「Wikipedia - 安倍晋太郎」には、下記の文章があるのだ。

吉田松陰記念館の安倍晋太郎人形

地元・山口県萩市松陰神社境内にある吉田松陰記念館には、山口県出身の歴代総理大臣の蝋人形が展示されている。1985年、将来の「安倍総理誕生」を見越して、安倍の蝋人形が作られ展示された。他の歴代総理大臣の近くに並べられた等身大の安倍の蝋人形は、ひときわ背が高く目立っていた。安倍が総理大臣になった暁には、一つ前に山口県から選出された佐藤栄作の隣に移す手筈であったが、総理にならないまま安倍は他界した。記念館では、歴代総理と安倍の蝋人形を並べて展示するわけにはいかず、脚部を改造し椅子に座る姿に変えた上で「郷土の政治家」として片隅に展示することになった。


安倍晋太郎の蝋人形ができたのは1985年だそうだから、私が「歴代総理の蝋人形」を見た時は、それができたばかりだったことになる。もう覚えていないのだが、これを見た私は、「なんで総理大臣にもなっていないのにこいつの蝋人形が展示されているんだ」と思ったに違いない。だから、ニューリーダーといわれる人たちのうち、「安倍晋太郎だけは総理大臣にしたくない」と思うようになったのだろう。もちろん、それ以外に安倍晋太郎自民党タカ派岸信介福田赳夫系列の政治家だったせいもある。

しかし、今にして思えば、もし安倍晋太郎を総理大臣にする代わりに、あの男、つまり田中慎弥の書く「宰相A」を総理大臣にせずに済むという取引が可能だったなら、その方がずっと良かった。まったくあの男ときたら、と考えているうちに、またしても腹が立ってきた。

結局、「現実逃避する」と宣言して書き出した記事も、最後には不快極まりない現実に引き戻され、今日もまた朝っぱらから気分が悪くなった。なんてこった。

*1:数少ない気晴らしの一つがヤクルトスワローズの好調だったが、それもここにきて3連敗している。近年のヤクルトは毎年のように甲子園球場阪神戦で躓く。

*2:三重県に住民票を置いたことはないが、長期間滞在していたことがある。