kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「3人の憲法学者が安保法制を『違憲』と断じた」ニュースの東京・毎日・朝日・読売の扱い方

標記の件、図書館で新聞(東京本社発行最終版)の現物を比較対照した。記事の中身までは追わず、何面のどのあたりに載っているのみ確認した。但し、東京新聞のバックナンバーは図書館に置いていないので、私が把握している事実に基づいた記述である。

  • 東京新聞:6月4日付夕刊1面トップ
  • 毎日新聞:6月5日付朝刊1面トップ。6月4日付夕刊には記事皆無
  • 朝日新聞:6月5日付朝刊1面左上。6月4日付夕刊には記事皆無
  • 読売新聞:6月5日付朝刊4面中程の3段記事。6月4日付夕刊には記事皆無


さもありなんという結果だった。だから私も、いくら長谷川幸洋の寝言がひどくても、東京新聞の読者に朝日や毎日に代えた方が良いとまでは口が裂けても言えないわけだ(笑)。

しかしぶっ飛んだのは読売であって、あれでは読売の読者が「3人の憲法学者の安保法案『違憲』断定」のニュース自体を知らなくても不思議はない。ニュース番組も、TBSやテレビ朝日と日テレやフジとでは中身が全然違うだろう。私は日テレやフジにチャンネルを合わす習慣を失って久しいので、これらの放送局がどんなニュースを流しているか全然知らない。

しかも読売の4面の小さな扱いの「違憲」記事の下には、安保法案に関して国会で質問した民主党衆院議員の後藤祐一が泥酔してタクシーの運転手に絡んだニュースが出ていた。こんなものは取り上げるにしても本来第二社会面あたりで小さく報じるくらいが妥当と思われるが、それを政治のニュースを扱う4面に持ってきて、「3人の憲法学者の安保法案『違憲』断定」のニュースの衝撃を打ち消そうとしているのがミエミエの、「ジャーナリズムの恥」としか言いようのない紙面のレイアウトだった。その記事を下記に示す。これを書いている時点で、この記事に「はてなブックマーク」は1件もついていない。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150604-OYT1T50148.html

民主・後藤祐一議員、泥酔してタクシー降りず

 民主党後藤祐一衆院議員が、東京都内で酒に酔ってタクシーから降りず、運転手とトラブルになり、警察官が駆けつける騒ぎになっていたことが分かった。

 同党幹部が明らかにした。

 党幹部によると、後藤氏は2日夜、テレビ番組に出演後に同僚議員と飲酒し、3日未明、港区の議員宿舎にタクシーで帰宅したが、その際、なかなか下車せずに運転手に苦情を言った。駆けつけた警察官が後藤氏を降ろそうとしたが、泥酔していた後藤氏は「降りる法的根拠は何なのか」などと語ったという。その後、転倒し、頭などに軽傷を負った。後藤氏は運転手に謝罪したが、同党の高木義明国会対策委員長は3日、後藤氏を厳重注意した。

 後藤氏は衆院平和安全法制特別委員会の委員。

(読売新聞 2015年06月04日 23時14分)