kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

雪渓の残る黒い富士山

昨日(6/9)の午後2時前、たまに訪れる都内のビルの高い階から富士山がきれいに見えるのに驚いた。山頂にはもはや雪はなかったが、黒い山肌に白い雪渓が残り、山の中腹より下に雲の傘がかかっている、一種異様な姿だった。

今年は4月から5月にかけて何度か登った関東の山から富士山を望むことができなかった。昨年と同じ5月中旬に同じ山(丹沢)に登ったが、昨年の5月はこの時期としては珍しいほどはっきり富士山が見えたし、やはり昨年の5月下旬に登った大菩薩峠*1からも富士山がきれいに見えた。昨年の春は、例年なら空気が濁ってくる5月後半になっても空気の澄んだ日が多かった。それが今年の春は富士山とはとんとご無沙汰だった。早くから暑くて空気が濁っていた。それが思いがけずこの季節、梅雨入り最初の雨のあとに見えたので驚いたのだ。

都内某所から富士山が望めるのは晩秋から冬にかけての寒い日が多いが、この時期に見たのは初めてである。雨で固体の粒子が地上に叩き落とされ、空気が澄んだためだろう。曇り空に黒い富士山という、あまり見られない光景にお目にかかることができた。

*1:この時には、大菩薩峠から最高点のある大菩薩嶺を経て下山する時に歩いた北面の山道に、昨年の山梨の豪雪の影響か、雪が多く残っていたのに驚かされたが、4月下旬からずっと暑かった今年はその時期にはもう雪はなかったのではないか。