kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民党・安倍晋三一派と百田尚樹が「表現の自由」に宣戦布告してきた

自民党安倍晋三とその一派は、あの「大阪の恥」百田尚樹を巻き込んで、暴虐の限りを尽くそうとしているようだ。彼らは、もはや日本国憲法第21条で保障されている「表現の自由」に挑戦し、宣戦布告してきたとしか言いようのない狂態を演じている。

安倍一派及び百田の暴虐に関して、「きまぐれな日々」に3件の鍵コメによるメディアの記事(朝日、ハフィントンポスト,毎日)の情報をいただいたので、その記事を全部紹介する。ネトウヨから見れば「またアカヒか、また変態新聞か」ってとこだろうが。もちろんハフィントンポストも朝日と提携しているのでネトウヨにとっては「アカヒ」(あるいは「アカピー」その他)と同じである。

まず最初に朝日の記事。これは今朝の朝刊(26日付4面)でも読んだ。

http://www.asahi.com/articles/ASH6T5W6FH6TUTFK00X.html

経団連に働きかけ、マスコミ懲らしめを」 自民勉強会

 安倍政権と考え方が近い文化人を通し、発信力の強化を目指そうと、安倍晋三首相に近い若手議員が立ち上げた勉強会「文化芸術懇話会」(代表=木原稔・党青年局長)の初会合が25日、自民党本部であった。出席議員からは、広告を出す企業やテレビ番組のスポンサーに働きかけて、メディア規制をすべきだとの声が上がった。

 出席者によると、議員からは「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番。経団連に働きかけて欲しい」「悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」など、政権に批判的な報道を規制すべきだという意見が出た。

 初会合には37人が参加した。官邸からは加藤勝信官房副長官が出席し、講師役に首相と親しい作家の百田尚樹氏が招かれた。同会は作家の大江健三郎氏が呼びかけ人に名を連ねる「九条の会」などリベラル派に対抗するのが狙い。憲法改正国民投票まで活動を続けたい考えだという。

朝日新聞デジタル 2015年6月25日22時56分)


朝日4面には、下記の記事も載っている。

http://www.asahi.com/articles/ASH6T4RNFH6TUTFK00B.html

自民、小林よしのり氏招く勉強会中止 党内の異論封じか

笹川翔平

 安全保障関連法案をめぐり、自民党執行部が党内の異論封じへ引き締めを図っている。25日に予定されていたリベラル系議員の勉強会に「時期が悪い」と注文をつけ、結局、中止に。OB議員の批判にも神経をとがらせる。法案への国民の理解が広がらず、憲法学者から「違憲」と指摘された焦りからか、身内の動向にまで敏感になっている。

 中止に追い込まれたのは、党内ハト派とされる「宏池会」(岸田派)の武井俊輔、無派閥の石崎徹両衆院議員らが立ち上げた「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」だ。この日、漫画家の小林よしのり氏を招いて5回目の会合を開く予定だったが、2日前に急きょ中止が発表された。

 小林氏は、自衛隊を軍隊と位置づけるべきだとの立場から、改憲を主張する保守派の論客だ。憲法の解釈を変更して集団的自衛権を使えるようにした安倍晋三首相に批判的な立場だ。

 複数の議員によると今月中旬、党幹部の一人が「分厚い保守政治の会」のメンバーに対し、「安全保障関連法案への審議に影響がある」として法案成立まで会合を開かないよう求めたという。別の党幹部は「小林氏を呼べば、政権批判をされ、憲法学者が法案を違憲だと指摘した二の舞いになる」と打ち明ける。

 一方、メンバーには「党内の幅広い意見が消える」との声もあり、政治学者の御厨貴氏を呼ぶ予定だった次回の会合は中止せず、そのまま開くことを決めた。

 小林氏は朝日新聞の取材に「会合中止は国会が空転しているから、と説明されただけだ。執行部への抵抗勢力になるのが怖くなり、負けたんだと思う。自民は全体主義になっている」と語った。

朝日新聞デジタル 2015年6月26日05時51分)


小林よしのりのコメントは、紙面には「デジタル版に小林よしのり氏の談話」と書いてあるだけで掲載されていない。下記のコメントを読むと、こんなのを招こうとした自民党の「ハト派」とやらもたかがしれているとは思うが、それでも安倍晋三が小林に何倍も輪をかけてひどいのは当然だ。

http://www.asahi.com/articles/ASH6T4RNHH6TUTFK00F.html

小林よしのり氏「ああ、負けたんだなと」 勉強会中止

 25日の「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」で講演予定だった小林よしのり氏が、朝日新聞の取材に語った内容は以下の通り。

 勉強会の中止については「国会が空転しているから」という説明があっただけだ。その理由ならば、なぜ安倍首相シンパの会合は(同じ日に)できて、リベラル派の会合は開けないのか。「ああ、負けたんだな」と思う。小選挙区制によって、執行部の抵抗勢力になるのが怖くなったのでしょう。自民は全体主義になっている。

 安全保障法制をみても、安保環境の変化というのは、中国が怖いから対米追随を強めるんだ、と。つまり、安倍政権は、中国へのおびえから、立憲主義が崩壊するほど切迫した事態があるのだと言っているわけで、そんなのは強迫神経症だ。

 憲法を変えずにやって、さらに憲法を改正しようとしたら、国民は「まだ足らんのか」となり、国民投票で負けてしまう。改憲派のわしには、それじゃあ困る。安倍政権は取り返しのつかないことをやっているのだ。

朝日新聞デジタル 2015年6月26日05時06分)


さて鍵コメ情報に戻る。2件目はハフィントンポストの記事。

「NHKよ、なぜ安倍首相への帰れコールを隠すんだ」 海外メディアの記者が疑問視【沖縄・慰霊の日】 | ハフポスト

NHKよ、なぜ安倍首相への帰れコールを隠すんだ」 海外メディアの記者が疑問視【沖縄・慰霊の日】
The Huffington Post | 執筆者: 安藤健二
投稿日: 2015年06月24日 12時29分 JST 更新: 2015年06月25日 15時23分 JST

6月23日の慰霊の日、沖縄全戦没者追悼式に登壇した安倍晋三首相が、会場で「帰れ!」などと多くのヤジを受けたことを海外メディアが大きく報じている。AFP通信とロイターは、以下のように報じた。

沖縄の式典が最高潮に達したとき、安倍首相は「亜熱帯の島にはアメリカの存在が大きすぎる」と怒る地元の人々からヤジを受けた。彼が演台に立ったとき、数々の「帰れ!」という叫びが聞こえた。日本の首相は、公衆の場で嘲笑されることは、あまりない。

(「沖縄戦70周年で緊張が表面化」AFP通信 2015/06/24 13:02)

安倍首相は、黒い沖縄のシャツを着て、「鉄の暴風」作戦として知られているほぼ3ヶ月の戦いで命を失った人々を追悼する献花をした。数人が「帰れ!」と叫び、黒いベレー帽の老人は立ち上がって安倍首相を指さした。

(「日本の安倍首相、沖縄戦の式典でヤジを受ける」ロイター 2015/06/24 13:02)


しかし、NHKは「首相 引き続き沖縄の基地負担軽減に全力」などと報じたものの、現地での激しいヤジについて放送した様子はない。このことにAFP東京支局の副支局長であるヒュー・グリフィスさんが苦言を呈している。

https://twitter.com/Huw_Griffith/status/613189961433653249

Huw Griffith
@Huw_Griffith

Hey NHK -- why not show the people shouting at Abe to Go Home?

20:40 - 2015年6月22日

へい、NHK。なんで安倍首相に「帰れ!」と叫んでいる人々を映さないんだ?

琉球新報YouTubeで公開している動画でも48分25秒ごろ、登壇した安倍首相に対する激しいヤジを確認できる。


最後に毎日の記事。ソースは共同通信だが、共同もまたネトウヨのターゲットになっていることはいうまでもない。ここでは百田尚樹の暴言に目を剥く。

http://mainichi.jp/select/news/20150626k0000m010122000c.html

自民党:安保法案で報道批判続出…改憲派の勉強会

 安倍晋三首相に近い自民党の若手議員約40人が25日、憲法改正を推進する勉強会「文化芸術懇話会」の初会合を党本部で開いた。安全保障関連法案に対する国民の理解が広がらない現状を踏まえ、報道機関を批判する意見が噴出した。講師として招いた作家の百田尚樹氏に助言を求める場面も目立った。

 出席者によると、百田氏は集団的自衛権の行使容認に賛成の立場を表明した上で、政府の対応について「国民に対するアピールが下手だ。気持ちにいかに訴えるかが大事だ」と指摘した。

 出席議員からは、安保法案を批判する報道に関し「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」との声が上がった。

 沖縄県の地元紙が政府に批判的だとの意見が出たのに対し、百田氏は「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない。あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と主張した。

 懇話会は木原稔青年局長が代表で、首相側近の加藤勝信官房副長官萩生田光一・党総裁特別補佐も参加した。

 出席者の発言について、自民党中堅は「自分たちの言動が国民からどのような目で見られるか理解していない。安保法案の審議にマイナスだ」と指摘。公明党幹部は「気に入らない報道を圧力でつぶそうとするのは情けない」と苦言を呈した。(共同)

 ◇報道・表現の自由への挑戦

 琉球新報社の潮平芳和編集局長の話 百田氏が何を論拠にしたのか明確ではないが、「つぶさないといけない」という発言は沖縄2紙のみならず、国内のマスメディア全体の報道・表現の自由に対する重大な挑戦、挑発である。沖縄の現状を全く理解しておらず、残念である。琉球新報は今後とも不偏不党、言論の自由を重んじ、公正な取材活動と報道に努める。(共同)

 ◇断じて許すことできない

 沖縄タイムスの崎浜秀光編集局次長の話 安全保障関連法案は「憲法違反」との指摘が相次ぎ、反対する世論の広がりに対するいら立ちが(百田氏の発言に)出たと言わざるを得ない。70年前の沖縄戦で、沖縄は本土の「捨て石」にされた。「中国に取られれば目を覚ますはずだ」との発言は、再び沖縄を捨て石にしようとする発想で、断じて許すことができない。(共同)

毎日新聞 2015年06月25日 23時45分(最終更新 06月26日 00時04分)


転載しているだけで腹の虫が治まらないが、ことここに至っても「ヤジはいけない」「上品なヤジを教えてほしい」などとほざく馬鹿者がいることに対しては怒り心頭に発する*1。その馬鹿者に対する再三の批判は別記事で書く。記事を書き終えることができなければ夕方帰宅してから書く。今日は早い時間に退勤する予定なのだ。

*1:よく見かける「怒り心頭に達する」は「怒り心頭に発する」の誤りである。