kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

維新、分裂危機強まる 橋下と松井一郎の党役職辞任も(朝日)

前々から予想されていたことではあるが、維新の党が分裂寸前らしい。一昨日(8/25)の朝日より。

http://www.asahi.com/articles/ASH8T4QFBH8TUTFK00N.html

維新内紛、党は分裂寸前 橋下氏、公開討論会を要求
原慎一、宮崎勇作
2015年8月25日23時00分

 維新の党の内部対立が抜き差しならない事態に至っている。柿沢未途幹事長が地方選で特定候補を支援したのを機に、橋下徹最高顧問(大阪市長)に近い関西地盤の議員が柿沢氏の辞任を要求。25日には橋下氏が「けんかで決着するしかない」として、柿沢氏と松井一郎顧問(大阪府知事)の公開討論を求め、開かれる方向だ。関西の議員は柿沢氏が辞めなければ離党の構えも見せており、党は分裂寸前だ。

 柿沢氏は25日午前、大阪府庁に松井氏を「アポ無し」で訪ねた。柿沢氏が山形市長選で地元の反対を押し切り、民主党などが推す立候補予定者を応援したことを橋下氏が問題視。松井氏との公開討論会を求めたが、柿沢氏は松井氏との直接会談で問題を収束させるのが狙いだった。

 柿沢氏は会談で「地元の同意を得ずに応援に行ったのは、幹事長として瑕疵(かし)がある」と述べたが、「なぜ辞めなければならないのか」と反論。松井氏は「瑕疵があると言うなら、どういう責任を取るのか」と応酬し、平行線に終わった。

 松井氏は同日夕、記者団に「価値観がバラバラでは、一枚岩で進んで行けない」と語り、分裂の可能性に踏み込んだ。

 橋下氏は25日も全所属議員へのメールで「最後はけんかで決着するしかないでしょう。それも維新の特色と考えてもいいのでは」と改めて公開討論を要求。柿沢氏続投を表明してきた松野頼久代表も開催を認めざるを得なかった。党の内紛を公の場で決着させる異例の事態だが、橋下氏に近い党幹部からも「辞任をしないなら、俺たちが離党する」といった強硬論が噴き出し始めた。

朝日新聞デジタルより)


さらに今朝(8/27)の朝日記事。

http://www.asahi.com/articles/ASH8V5WJHH8VUTFK00X.html

維新、分裂危機強まる 橋下・松井両氏の党役職辞任も
2015年8月27日05時15分

 維新の党で26日、分裂の危機が一層強まった。地方選で特定の立候補予定者を応援した柿沢未途幹事長が辞任を否定したのに対し、松井一郎大阪府知事が反発を強めて顧問を辞任する意向を表明したためだ。松井氏は橋下徹大阪市長が最高顧問を辞任する見通しも示した。橋下、松井両氏が役職を辞任すれば、関西地盤の議員が同調し、離党に踏み切る可能性が高まる。

 「明日(27日)、顧問の辞表を事務局に届けておく」。松井氏は柿沢氏が幹事長を辞めなければ、顧問の辞表を党に提出する考えを大阪府庁で記者団に示した。橋下氏も最高顧問を辞任するか問われ、「そういうことになるだろう」と語った。柿沢氏に対しては「わがまま坊ちゃんだ。責任を取らないという人が幹事長で、政党として成り立つか」と批判した。

朝日新聞デジタルより)


柿沢未途という男は私も大嫌いだ。そもそもこの男の父親からして、昔、何やら長ったらしいタイトルの著書が売れた元官僚で、新自由クラブから当選しながら早い段階から自民党に移った男で大嫌いだった。そのドラ息子の未途は、民主党所属の東京都議だった時代に酒気帯び運転で議員辞職に追い込まれながら焼け太りして、みんなの党衆院議員に成り上がった。2012年と14年の衆院選で、東京の小選挙区で唯一自民党の候補を破った人間である。

しかし、その柿沢よりも松井一郎の方がもっと嫌いであることは言うまでもないし、橋下に至ってはさらに嫌いで、安倍晋三と同じくらい忌み嫌っていることも言うまでもない。

維新が仮に分裂しても、橋下一派を嫌い続ける一方、柿沢や松野頼久らが属する集団にシンパシーを抱くことはない。

ただ、この時点で橋下一派が内紛を煽っているのは、大手を振って安保法案に賛成するためではないかとの疑念を持つ。

それだけに、柿沢未途に鼻をつまみながらも、橋下一派に対する反感が募るのである。

悪いのは松井一郎以下の取り巻きであって、「橋下くん」は悪くないと言わんばかりの某「リベラル」ブロガーは、この事態をどう見ておられるのであろうか。