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次世代、平沼氏と園田氏の離党届受理 自民復党見通し(朝日)

そろそろ不愉快な政治の記事に戻る。来週国連総会に出席する安倍晋三が帰国後に内閣改造が行われるらしく、下村博文の更迭や稲田朋美の入閣の話があって、極右連中の中でも「勝ち組」と「負け組」に明暗が分かれるようだが、この記事では極右界の大先輩である次世代の党党首・平沼赳夫自民党復党の件を取り上げる。

http://www.asahi.com/articles/ASH9T52LHH9TUTFK00J.html

次世代、平沼氏と園田氏の離党届受理 自民復党見通し
2015年9月25日17時26分

 次世代の党は25日、平沼赳夫園田博之衆院議員の離党届を受理した。平沼氏の離党で党首が不在となり、10月1日に中山恭子参院会長が新代表に就任するまで和田政宗幹事長が代行を務める。衆院議員2人が離党し、同党は参院議員5人のみとなった。

 園田氏は7日、平沼氏は15日にそれぞれ離党届を提出。安全保障関連法の審議が終わったため、25日の党両院議員総会で受理した。いずれも自民党に復党する見通しだ。

 昨年7月の結党以降、党首を務めてきた平沼氏は現在、病気療養のため入院している。和田氏は「ご病気の関係もあり、ご家族、後援会の強い意向で自民党への復党を希望している」と説明した。

朝日新聞デジタルより)


2人の次世代の党離党者のうち、園田博之自民党復帰は昨年(2014年)末の衆院選当時から公然の秘密であり、自民党は園田の選挙区である熊本4区に候補を立てなかった。このことは、この日記でも当時何度か取り上げた。

一方、平沼赳夫の選挙区である岡山3区には、自民党阿部俊子を立て続けている。2005年と2008年の総選挙では、自民党は相手が強敵の平沼であることを考慮して、中国ブロックの比例名簿1位という優遇措置を阿部に与えた。これによって阿部は比例復活で議席を得た。阿部は同じ発音の姓の安倍晋三とは対照的なハト派谷垣派所属)で、安倍にとっては苦々しい限りだろうと想像するが、小泉政権時代に作られた既成事実は、総理総裁の安倍をもってしても動かせないようだ。安倍が自民党総裁になった後の2012年と14年の総選挙では、阿部は優遇措置を受けられなかったが、自民党が滅法強い中国ブロックでは選挙区の落選者がほとんど出なかったため、阿部は引き続いて比例復活で議席を得ている。

次の衆院選でも阿部は岡山3区から立候補すると思われる。平沼はといえば、自民党の選挙区候補の定年(73歳)をとうに過ぎているので、次期総選挙に立候補せず引退することは確実だ。同じことは今年73歳になった園田博之についてもいえる。要するに平沼も園田も、最後は自民党所属で議員生命を終えたいということなのだろう。

次世代の党では既に8月に松沢成文が離党届を出している。さらに、昨年の総選挙で落選した山田宏は、自民党参院選候補に内定した。

次世代の党は中山恭子が代表(党首から代表へと名称を変更)に就任するようだが、政党要件成立ギリギリの参院議員5人しかいなくなる。来年(2016年)の参院選で、間違いなく政党要件を失うと思われるが、この先どうするかは知ったことではない。

政党要件や参院選といえば、あの長ったらしい政党のことも思い出される。谷亮子山本太郎と不仲で、もう国会議員を続ける意欲を失っているのではないかとはよく聞く話だ。しかしこの党にしてもこの先どうするかは知ったことではない。

ただ、この2つの泡沫政党がそう遠くない将来に消滅することは間違いない。