kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

兵庫県で「維新」が三分裂

http://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/news/20151229-OYTNT50176.html

県内維新が三分裂
2015年12月30日

 ◇有権者の批判危機感

 おおさか維新の会の県支部「兵庫維新の会」が28日に設立されたことで、8月の「維新分裂」で、統一選などで41人に躍進した県内の維新は三つに分裂することが確実となった。「元祖維新」を名乗る大阪系32人、残留組6人、無所属3人。各勢力は「有権者不在の分裂劇」との批判を払拭できるのか。

 「32人は迷わずにこちらに決めてくれた。強い思いでやっていける仲間だ」。兵庫維新の会の発足を発表した28日の記者会見で、代表を務める清水貴之参院議員が力を込めた。

 参加したのは、清水参院議員と室井邦彦参院議員、県議9人、神戸市議5人、尼崎市議4人ら。おおさか維新の前代表・橋下徹氏の考えに近いとされるメンバーだ。

 維新の党には、井坂信彦衆院議員(兵庫1区)と、行動を共にしてきた神戸、西宮両市議ら計6人が残留。4月の統一選で当選した元衆院議員の新原秀人・神戸市議らは「野党再編の動きをみたい」などとして、無所属の道を選んだ。

 維新の分裂以降、県内での「色分け」はスムーズに進んだかに見えるが、神戸市議会では、一つだった会派が大阪系と、維新系に分裂。西宮市議会では同じ会派内に大阪系議員と維新系議員が所属する事態が起きた。見えにくい分裂後の構図に、議員からは「あいさつは、自分の立ち位置を説明することから始まる」と自嘲する声も聞かれる。

 来夏の参院選では、維新の党が民主党と候補一本化を進めるほか、おおさか維新が、改選定数が1増となる兵庫選挙区での独自候補擁立を決め、選挙ムードが高まっている。ある市議は「掲げた『改革』に手をつけられないまま分裂した。選挙よりも、何を実現するのかを具体的に説明しないと、そっぽを向かれる」と危機感を募らせる。

YOMIURI ONLINEより)


分裂劇になると必ず出てくる「元祖」が現れていたことに笑ってしまった。

「元祖」とは橋下徹系のこと。清水貴之元朝日放送のアナウンサーだったはず。また、元民主党室井邦彦といえば思い出されるのは「夫婦で統一協会の信者」という話。

この室井については過去に何度か取り上げた。


その室井邦彦は「おおさか維新の前代表・橋下徹氏の考えに近い」のだそうだ。なるほどと納得してしまう。

一方、兵庫1区の井坂信彦は旧みんなの党。兵庫1区といえば神戸市東部(東灘区、灘区、中央区)か。それなら旧みんなの党のような新自由主義系「リベラル」が強そうだな。橋下一派に加わらないのは当然「野党共闘」をあてにしているからであって、前回の衆院選でも選挙区で自民党候補に勝っているらしい。但し、維新の党公認候補だった前回は「橋下票」が上乗せされていると思われる。ここにおおさか維新が自民党を助けるために公認候補を立ててきたらどうなるかわからないのかもしれない。神戸というのは意外に保守が強い土地柄でもある。もっとも今では大阪ほどには極右化はしてないだろうけれど。

来年の参院選でもおおさか維新が兵庫選挙区に候補者を出すらしいのだけれど、これも当選狙いというよりは自民党の援護射撃の意味合いが強いのではないか。阪神間や神戸市東部などは大阪のベッドタウンではあるが、どこまでおおさか維新が浸透しているのかは、元住民ではあるけれども神戸から離れて久しい私にはちょっとわかりかねる。だが、清水貴之が当選するくらいだから、それなりに浸透してしまっているのだろう。