kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新しいが粗悪な革袋に古い酒を入れる「民進党」には全く期待できない

民主と維新の野合新党の名前が「民進党」に決定(呆) - kojitakenの日記(2016年3月14日)のコメント欄より。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160314/1457963047#c1457964262

id:gomames9 2016/03/14 23:04
民進党」にはびっくりしました。私はそもそも党名変更反対派でしたが、新党名に「立憲」が付くならば、この言葉が広まった経緯に鑑み、少なくとも集団的自衛権の解釈変更反対という点についてはブレなくなるだろう、という程度の意味はあると思っていたのですが…。

民進党」ですが、他のことを捨象して純粋に名前だけ見れば、そんなに悪くないのかな、とも思います。ただ、今まさに隣の台湾で民進党が注目の的となっている時に、略称とはいえ事実上名前をパクる(?)センスについては、日本の最大野党としての誇りは無いのかと言いたくなりました。あと、選挙まで数ヶ月で浸透するのかとか、選挙実務的に考えてもどうなのかと思います。


下記はこのコメントに対する私の返答。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160314/1457963047#c1457968632

id:kojitaken 2016/03/15 00:17
(前略)
>「民進党」ですが、他のことを捨象して純粋に名前だけ見れば、そんなに悪くないのかな、とも思います。

私の意見は違います。「新」とか「進」などの字のつく政党は、単に「新しい」とか「進む」などと言うだけで、いかなる目標や理念を持つ政党であるかを明らかにしないダメな政党名だと思います。現に「新」も「進」もついた「新進党」は、小沢一郎ら旧自民の金権政治家たちと公明党民社党が寄り集まっただけの野合政党でした。新進党政権交代に失敗したのは当然だと当時私は思いましたし、民進党はその新進党のさらなるしょぼい模倣に終わることは目に見えていると思います。

このコメントには書き忘れたのだが、新進党には細川護煕らの旧日本新党(この党名も「新しい」以外何も言わないダメ党名だったが、党名にふさわしく短命だった)なども新進党に加わっていた。たまたま先週、TBSの深夜番組で同局の保守派の解説委員・龍崎孝(元毎日新聞記者)が新進党を振り返って小沢一郎を批判するコメントをしていたが、細川護煕一派(旧日本新党)も新進党を見限って離党していったのだった。この結果新進党はいくつもの政党に分かれて雲散霧消していった。

以下はさらなるコメント。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160314/1457963047#c1457988807
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160314/1457963047#c1457989349
id:kemouさんからいただいた2件のコメントをまとめました)

kemou 2016/03/15 05:53
>単に「新しい」とか「進む」などと言うだけで、
>いかなる目標や理念を持つ政党であるかを明らかにしないダメな政党名

今回、党の正式名称として選ばれたのが「民主進歩党」ではなく、本来ただの略称に過ぎないはずの「民進党」だったことがまさにそれを体現していると思います。江田の言う「国民とともに進む党」なんて党の思想や方向性とは何らリンクしない話で、英語表記が他国の民主進歩党と同様のDemocratic Progressive Partyではなく、Innovationという普通は政治主義の表現としては用いない表面的にイメージが良さそうな言葉を選ぼうとしているあたりも、この党名の中身の無さを表していると思います。あまりレベルが高くない大学によく見られる見映えだけはいいが何を学ぶのかよくわからない学科名に通じるものがあるように思います。

ところでこのInnovationという語は「維新の党」の英語表記に使われていた(「維新の党」になる際にrestrationからinnovationに英語表記を変更した)語でもあり、英語表記で民主党と維新の党の名前をそのままくっつけただけの名前でもあります。

kemou 2016/03/15 06:02
ちなみに新進党はNew Frontier Partyで、見映えはいいが政治的に何を目指しているのかわからない語(Frontier)を選ぶあたりも今回の民進党と共通しています。


http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160314/1457963047#c1457990838

id:zenzaburo 2016/03/15 06:27
Innovationは、私の記憶が正しければ第一次安倍内閣が流行らせた言葉。なんでそんな訳を使うのか理解できない。この党はProgressも嫌なのだろう。


イノベーション」といえば、日本語では「技術革新」の意味で、第1次安倍内閣の時代よりずっと昔から用いられてきたし、経済学では確かシュンペーターが何か言ってたはずだと思って調べてみたら、文部科学省のサイトが引っかかった。

http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa200601/column/007.htm

イノベーションとは

 イノベーションという言葉は、オーストリアの経済学者シュンペーター(Schumpeter)によって、初めて定義された。その著書「経済発展の理論」の中で、経済発展は、人口増加や気候変動などの外的な要因よりも、イノベーションのような内的な要因が主要な役割を果たすと述べられている。また、イノベーションとは、新しいものを生産する、あるいは既存のものを新しい方法で生産することであり、生産とはものや力を結合することと述べており、イノベーションの例として、(1)創造的活動による新製品開発、(2)新生産方法の導入、(3)新マーケットの開拓、(4)新たな資源(の供給源)の獲得、(5)組織の改革などを挙げている。また、いわゆる企業家(アントレプレナー)が、既存の価値を破壊して新しい価値を創造していくこと(創造的破壊)が経済成長の源泉であると述べている。
 第3期科学技術基本計画においては、潜在的な科学技術力を、経済・社会の広範な分野での我が国発のイノベーションの実現を通じて、本格的な産業競争力の優位性や、安全、健康等広範な社会的な課題解決などへの貢献に結び付け、日本経済と国民生活の持続的な繁栄を確実なものにしていくことの重要性が示されており、その中で、「科学的発見や技術的発明を洞察力と融合し発展させ、新たな社会的価値や経済的価値を生み出す革新」とイノベーションを定義付けている。


この「第3期科学技術基本計画」というのは、内閣府のサイトを参照すると、

(前略)創造性豊かな人材や、有限な資源を活用し最大限の成果を生み出す仕組みを創り出すことを目指し、平成16年12月の第42回総合科学技術会議での諮問より、科学技術に関する基本政策の検討を始めました。途中、パブリックコメントタウンミーティングなどによる一般市民のみなさんの声も反映させながら、平成17年12月の第51回総合科学技術会議において、「科学技術に関する基本政策について」の答申を行いました。
 その後、平成18年3月に第3期科学技術基本計画が閣議決定され、平成18年度よりこの第3期基本計画に沿った新たな科学技術政策が推進されています。

と書かれているから、第2次から第3次の小泉内閣時代に決定されたものだ。でも平成18(2006)年度の途中で第1次安倍内閣に代わっているから、第1次安倍内閣も宣伝していたのだろう。

ちなみに、"innovation" をネットの英和辞書で引いてみた。

innovationの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書 より

研究社 新英和中辞典での「innovation」の意味

音節in・no・va・tion 発音記号/ìnəvéɪʃən/

1 不可算名詞 革新,刷新,一新.

   用例 technological innovation 技術革新.

2 可算名詞 新しく採り入れたもの,革新したもの; 新機軸; 新制度(など).

出た! 一心太助、もとい「一新」!!!

新党の名前が「一新民主党」なら、英語名は innovative democratic party にでもなったわけね。なるほど、あのブロガー氏は、

「維新の党」になる際にrestrationからinnovationに英語表記を変更した(私は知りませんでした=引用者註)

ことを知っていて、「一新民主党」を提案したのかもねえと思ってしまった。ちなみに当該ブロガー氏は、

二者択一なら「立憲民主党」を選ぶけど。政党名として見ると硬過ぎるというか、まるで明治時代みたいで古めかしい感じがして、若い人にはとっつきにくいかもとチョット心配。

と書いていたのだが、「御一新」が使われていた最盛期は慶応4年(1867年)から明治10年(1877年)までの間であって、立憲政友会(1900年=明治33年創立)や立憲民政党(1927年=昭和2年に憲政会と政友本党が合併して成立)より古いのだった。しかし、新党名が「民進党」に決まると、同じブロガー氏は

1度だけホンネを書くなら、そんな党名、イヤだ〜。

と書いていた。

つまり、新党名「民進党」は民主党支持者からも支持されていないということだ。

まあ党名もひどいけれど、構成する議員がただでさえ右寄りかつ新自由主義志向が強いことが懸念される民主党の議員に、さらにその悪しき傾向を強める方にしか影響しない維新の党の議員が加わるのだから、現在の民主党と比較しても、さらに右寄りで新自由主義的傾向の強い、およそ支持する気など起きない政党になることは目に見えている。

言ってみれば、「新しいけれども粗悪な革袋に古い酒を入れた」ようなものだ。そんな酒を飲もうと思う人間など誰もいない。

今年1月8日付の朝日新聞オピニオン面に、作家の中村文則氏が1990年代後半の学生時代に友人に「お前は人権の臭いがする」と言われたと書いて話題を呼んだが、その中村氏は長い寄稿の終わりの方で、

今最も必要なのは確かな中道左派政党だと考える。

と書いていた。

だがそんな政党は現在の日本に存在しない。実は日本共産党が現在掲げている政策が「中道左派」的だと私は思うのだが、この政党は同時に「民主集中制」を堅持している。民主集中制の悪い特性として、党執行部が右傾化すると党全体が瞬く間に右傾化することが挙げられる。そして昨年末から今年初めにかけて、日本共産党はその悪例を自ら示したのだった。現在私が懸念しているのは、今後日本共産党がかつての社会大衆党の道をたどることである。

この「崩壊の時代」にあっては、野党全体がどうしようもなくダメになりつつあるとの思いを強める今日この頃なのである。