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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

参院選 終盤情勢 改憲勢力2/3の勢い 野党共闘伸びず(毎日=共同通信配信)

共同通信参院選の終盤の情勢調査結果を配信した。地方紙・ブロック紙各紙のほか毎日新聞にも掲載された。最近の毎日新聞は資金難のためか、国政選挙で二度行う情勢調査報道のうち一度は共同通信から配信を受けている。今回の参院選では序盤の調査もJNN(TBS)と提携して行った。下記は毎日が共同から配信を受けた情勢調査結果を報じた記事。

http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160706/ddm/001/010/186000c

参院選
終盤情勢 改憲勢力2/3の勢い 野党共闘伸びず
毎日新聞 2016年7月6日 東京朝刊

 共同通信社は第24回参院選について3〜5日、全国電世論調査を行い、取材も加味し終盤情勢を探った。安倍晋三首相が目指す憲法改正に賛同する自民、公明両党、おおさか維新の会などの「改憲勢力」は、非改選と合わせ改憲発議に必要な全議席の3分の2(162)に届く見通しが強まった。自民は60議席前後で、27年ぶりに参院単独過半数となる勢い。民進、共産両党など野党4党が32の改選1人区で共闘し一本化した候補は全体として伸び悩んでいる。

 与党は、首相が勝敗ラインとした改選過半数の61議席を超えることがほぼ確実な情勢だ。民進は20台後半で苦戦。公明、共産はそれぞれ14、9程度へ伸長が見込まれる。選挙区、比例代表でいずれも40%以上が投票先を「まだ決めていない」としており、10日の投開票までになお情勢が変わる可能性がある。

 自民、公明、おおさか維新、日本のこころを大切にする党の「改憲4党」で非改選議員は84人。4党が今回78議席を得れば「3分の2」に到達する。改憲に賛同する非改選の無所属・諸派議員4人も含めれば、必要な議席は74に下がる。おおさか維新は6前後が見込まれ、自公と合わせれば80議席もうかがう。社民党は1議席にとどまる見通し。生活の党、日本のこころ新党改革は依然厳しい。

 参院は定数242。3年ごとに選挙区73、比例代表48の計121議席が改選される。選挙区のうち1人区は、自民が秋田、岡山、熊本など20選挙区程度で優勢。一方、劣勢は山形、沖縄などに限られる。4ある2人区は、自民、民進が1議席ずつを分け合う。3〜6人区でも自民に勢いがある。

 比例代表では、自民は20議席民進は10議席前後を確保しそうだ。

 民進は、現職が出馬した1人区の岐阜や滋賀などで自民に先行を許した。前身の民主党が前回2013年に獲得した17議席は上回るが改選43議席を割り込み、30に届かない可能性が高い。



調査の方法

 3〜5日の3日間、全国の有権者を対象に、コンピューターで無作為に電話番号を発生させて電話をかける方法で実施した。今回、実際に有権者がいる世帯にかかったのは5万3324件で、このうち4万3271人から回答を得た。

毎日新聞より)


毎日新聞のサイトに表が出ているのでそこから転記すると、自民60(+5,-6)、民進27(+5,-7)、公明14(+1,-3)、共産9(±3)、お維6(±2)、社民1、生活0(+1)、こころ0(+1)、改革0、諸派0、無所属4(±2)である。比例は自民20(±1)、民進11(-1)、公明8(-1)、共産5(+1)、お維3(+1)、社民1、生活0(+1)、こころ0(+1)、改革0、諸派0となっている。また注目の1人区は、「野党共闘」が優勢なのは沖縄と山形に限られ、自民が20議席程度で優勢。つまり、残る10議席が接戦とのことで、仮にこれが5勝5敗なら「野党共闘」は7勝25敗ということになる。

古新聞入れから引っ張り出した朝日(6/24)の序盤調査と比較すると、共同の終盤調査は、自民+3(比例+1)、民進-3(比例±0)、公明±0(比例+1)、共産+1(比例-1)、お維-1(比例-1)、社民・生活・こころ・改革・諸派・無所属は±0となる。

つまり、朝日序盤と共同終盤の比較では、朝日序盤が民進有利と見ていた3選挙区を落とすと共同終盤は見ているわけだ。うち2議席は自民、1議席は共産だろうか。また、朝日序盤が公明有利と見ていた1議席を、共同終盤は共産が獲るとみている。比例では、共同終盤の方が自民と公明が1議席ずつ多く、共産とお維が1議席ずつ少ない。

全体的に無風に近いながらも、微妙に与党に風が吹いているという印象だ。今回の「翼賛選挙」にふさわしい(?)情勢調査結果といえそうだ…


こんな乾いた感想しか出てこないよ、まったくもう! 書いてて嫌になってきた。

とりあえず、「野党共闘」への追い風が全く吹いていないことだけは間違いない。2013年の参院選みんなの党その他に投票した無党派層は、今回は寝るのだろう。それどころか「翼賛」の空気に染まって一部は自民票に化ける可能性もある。あるいは、この日記のコメント欄で指摘されたように*1、「支持政党なし」に死に票を投じて自公を助ける馬鹿者の数がバカにならないかもしれない。2013年参院選の選挙結果と軽く比較してみて思ったのはそういうことだ。下手したら自民の比例代表議席が3年前より増えそうな勢いだものね。このざまではまさかの今井絵理子当選もあり得るかもしれない。

不幸中の幸いは、安倍晋三が「衆参同日選挙」を選択しなかったことだけだろう。安倍に衆参同日をやられていたら、日本は完全に終わっていた。