kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

民進党代表に蓮舫が「無事」(?)選ばれたが……

予想通り民進党代表選に蓮舫が1度目の投票だけで当選を決めた。大方の予想通りの結果だ。

テレビのワイドショー(特にフジテレビが熱心だったようだが、テレビ朝日なども結構騒いでいたらしい)や夕刊フジ、産経、八幡和郎、ノビー(池田信夫)、それに「小沢信者」の堀茂樹などが大騒ぎしたらしい蓮舫の「『二重国籍』問題」は、代表選の行方にほとんど影響を与えなかった。当たり前である。

呆れたのは、あまりにひどい記事だったから名指しで批判するが、昨日(9/15)の『日本がアブナイ!』の記事「ブル〜な民進党代表選〜二重国籍問題でやり直しの要求も。挙党体制の出発は困難か」である。なんと、あの理不尽な「『二重国籍』問題」なるいちゃもんをつけてくる勢力に対する怒りはどこへやら、すっかり「ブル〜」になっておられる様子なのだ。ブログ主が日頃「超保守」なる、これまた腰が引け気味の呼称を用いている極右レイシストの連中に対する闘志など欠片も感じられない。「リベラル」のていたらく、これにきわまれり、と腹が立った。

ブログ主は、

最初っから「あんな新代表は認められない」という感じのスタートになるかもと思うと、ブル〜にならざるを得まい。_(_^_)_

などと書くが、その政策においてではなく(蓮舫の政策には私も不満が多々ある)、「『二重国籍』問題」とやらで「あんな新代表は認められない」と息巻く連中は、その言葉だけで自らが極右レイシストであることを露呈しているわけだから、そんな連中は徹底的に批判するほかないと私は思う。また、

10月の衆院補選に向けて挙党体制を築き、安倍政権打倒への一歩を築いて欲しいと願っていた

とも書くが、ブログ主は今の民進党の国会議員に占める保守派の比率が半分どころか3分の2を超えている現状から目を背けているのではないか。今の民進党で「挙党態勢」(この言葉自体私は好まないが)を築くとすれば、それは右寄り路線での統一しかあり得ないだろう。「リベラル」または「中道路線」とやらで民進党が「挙党体制」を築くことなど、どだい無理な話なのだ。

また、ブログ主は下記のように前原誠司を激しく批判している。

 前原氏に関しては、もともと安保軍事では考えが合わないし。戦犯だと自認しているなら尚更に、ここで出馬すること自体、許しがたいものがある。
 それゆえか、今回、前原Gの中にも前原氏を支援しない人が、少なからずいるとのこと。前原氏と懇意の旧維新Gも全面支援はせず。旧前原Gの細野豪志氏とそのグループは、蓮舫氏支持を表明している。^^;
 そんな中、前原氏が、対立していた小沢一郎氏に相談して、小沢Gの議員に推薦人になってもらったというのも引っかかる部分が大きい。<『戦犯前原の代表選出馬に唖然&両者の対立のため党が破壊したのに、小沢に頼る無節操』

私も前原誠司は大嫌いだが、立候補するしないは個人の自由であって、前原の立候補自体を「許しがたい」とする意見には全く共感できない。私はむしろ、軍事タカ派前原誠司に加担した小沢一郎の一派に対して怒りを感じるが、そのような視点はブログ主にはないらしい。

そもそも、ブログ主が(いつものようにリンクを示さず)引用した産経の記事「民進党代表選を10倍楽しむ方法を教えます! 前原誠司氏の推薦人は小沢系がずらり 本命・蓮舫氏の発言が曖昧な理由は?」を参照すると、

前原氏の推薦人名簿を見ると、旧民主党時代に小沢一郎氏(現・生活の党と山本太郎となかまたち代表)に近かった議員の多さが目を引く。松木謙公氏、太田和美氏、牧義夫氏、鈴木克昌氏、小宮山泰子氏、石関貴史氏…。24人の推薦人のうち6人、つまり「4人に1人が小沢系」という驚異的な比率だ。

とのことだが、松木謙公牧義夫小宮山泰子石関貴史の4人は明白な民進党右派である(中でも牧義夫石関貴史は極右政治家として悪名高い)。前原誠司との相性はいかにも良さそうだ(笑)。また、太田和美は2006年に小沢一郎民主党代表に就任してすぐの衆議院千葉7区補選で初当選した議員だが、「生活の党」時代の2013年に、あの悪名高い陰謀論者であるリチャード・コシミズに拍手を送ったことのあるトンデモ政治家だ。

前原誠司の推薦人に名を連ねた6人の「小沢系議員」の中でまともな政治家といえるのは、鈴木克昌ただ一人と言っても過言ではない。

私は前原誠司もさることながら、前原の推薦人に名を連ねた劣悪な「小沢系議員」に対しての方がよほど腹が立つ*1

また、小沢系からは前原誠司だけではなく玉木雄一郎にも木内孝胤初芝明博が名を連ねているが、このうち木内はすさまじいエスタブリッシュメント一族出身であって、庶民のための政治をしてくれるとは全く期待できない人物だ。そんな木内が、菅直人自身を含む菅グループとつるんでそのタカ派度において前原誠司に優るとも劣らない右派政治家・玉木雄一郎の推薦人に名を連ねている。ブログ主は前原誠司玉木雄一郎に明確な差を認めているが、その理由は私には全く理解できない。

なお、経済政策においては前原誠司は従来の新自由主義路線をやや修正し、ブレーンに井手英策(神野直彦金子勝に近い経済学者)を迎えたとのことだ。経済政策においては、民進党代表選の3候補のうちもっとも「右」に位置する「経済極右」は、ボスの野田佳彦(「野ダメ」)の緊縮財政政策を継承する蓮舫だといえる。

前原誠司が「戦犯」だというのには私も同意するが、前原よりさらに罪の重い「戦犯」といえば、6人が前原誠司を推薦し、2人が玉木雄一郎を推したグループのボスである小沢一郎と、多くが玉木雄一郎を推した菅直人だろう(さらに鳩山由紀夫もこの2人と同じくらい罪が重いことはいうまでもない)。この2人の責任追及に腰の重いブログ主の姿勢は、民進党民主党政権時代の失敗をいっこうに総括しようとしないふがいない現状を追認しているだけのようにしか私には見えない。

ただ、改めて書くが、この記事に腹を立てた最大の理由は、最初に書いた極右レイシストの連中による蓮舫の「『二重国籍』問題」なる理不尽な言いがかりに対して反発し、闘う姿勢を見せるどころか、敵の言いがかりに萎縮してしまっているように見えることだ。たとえば朝日新聞などは蓮舫の「『二重国籍』問題」など、蓮舫選出の記事や社説で軽くは触れているものの基本的には歯牙にもかけていない。東京新聞毎日新聞なども読んではいないが同じなのではないか。テレビのワイドショーや夕刊フジ、産経、ノビーや「小沢信者」の堀茂樹らの方がおかしいのである。奴らの誘導によって捏造された「空気」に感化されるようではどうしようもない。

理不尽な敵に対してもっと本気で怒れ、とブログ主に「喝」を入れたい今日この頃なのである。

*1:もっとも、前原誠司小沢一郎に接近しようとしたことは過去にもあった。政権交代前の民主党時代のことだ。基本的に前原も小沢も(特に小沢は)「政策より政局」の人間だと私はみなしているから、いっこうに驚くには当たらない。