kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「“小池新党”に期待56・8% 維新支持層から熱い視線も東京都民は冷ややか…」(2016年11月、産経・FNN合同世論調査)

小池百合子といえば、なぜか民進党支持者の支持率が高く、たとえば私が日頃ヲチしている某ブログでも、(ブログ主自身は改憲派であるにもかかわらず)黒柳徹子平和憲法の堅持を訴えたと書く一方で、「できるなら、小池知事が公明党だけでなく民進党とも組んで、(まずは)都自民党潰しをしてくれるといいな〜と、ついつい期待してしまう」などと無邪気に書いているのを見て、ああ、この人は戦前の斎藤隆夫斎藤貴男でもさいとう・たかをでもない)的な「一貫して平和を重視するが、本来は平和勢力であるべき労働者の社会改良の要求には冷淡」(坂野潤治斎藤隆夫評)な人なんだなあ、こういう人が東京都民の「リベラル」の中には少なくないんだろうなと常日頃から思っていた。

だから、小池百合子は都市部では支持されるものの、地方では支持されないに違いないというのが私の固定観念になっていた。

しかし、それは単なる仮説に過ぎない。そして、その仮説と矛盾する結果を示す世論調査があることに先刻気づいた。かなり古いが、昨年11月の産経・FNN合同世論調査結果である。

【産経・FNN合同世論調査】“小池新党”に期待56・8% 維新支持層から熱い視線も東京都民は冷ややか… - 産経ニュース

“小池新党”に期待56・8% 維新支持層から熱い視線も東京都民は冷ややか…

 東京都の小池百合子知事が開講した政治塾「希望の塾」に約2900人が入塾し、“小池新党”への布石か−との観測が広がる。産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査(12、13両日実施)では、全体の56・8%が小池新党に期待感を示し、安倍晋三内閣の支持率(57・9%)と拮抗した。

 支持政党別では、日本維新の会の支持層は67・5%が「期待する」と回答。民進党支持層は59・3%、自民党支持層でも56・1%に上った。無党派層も57・2%が期待を示しており、新党が実現すれば、既存政党と連携するしないを含めて次期衆院選に向けた“台風の目”になりそうだ。

 衆院比例代表ブロックごとに期待値をみると、四国ブロックが74・2%で最も高く、東海(65・8%)や南関東(59・1%)も高かった。ただ地元・東京都民は冷ややかで、半数割れの48・6%にとどまった。

(産経ニュース 2016.11.14 20:30)


産経の世論調査記事の通例で、各ブロックの標本数はどれくらいなのかの情報さえも明記されておらず、上記記事を鵜呑みにはできない*1が、仮にある程度信頼できるとすると、小池百合子の動向に生活が直接影響される都民は、ある程度真面目に考えるから、その結果小池不支持に至る割合が増えるのではないかという仮説も成り立つ。しかし、橋下徹大阪市長を務めていた頃の大阪市では、橋下への支持率が極めて高かったことを思えば、この仮説もはなはだ心許ない。

都民と都民以外、あるいは都民と各地方とに分けた、より信頼性の高い支持率調査をマスメディア各社に求めたいと思う。現状、ネット検索をかけても、知事・小池百合子に対する都民の支持率の報道さえろくすっぽなされておらず、ひたすらテレビのワイドショーやタブロイド紙などが小池人気を煽り立てているだけのように見える。

*1:世論調査について、以前産経と毎日との間に論争があって、私は毎日に軍配を上げて産経を批判した。この時には明らかに毎日新聞記者の主張が正しく、産経は間違っていた(http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20151002/1443741371, http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20151009/1444341140, http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20151014/1444777289)。