kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小池百合子と安倍晋三/小池百合子は「グローバル・インテリ」か

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170216/1487202869#c1487251127

id:suterakuso 2017/02/16 22:18

私だけではないでしょうが、グローバルもインテリも小池百合子にしっくりくる言葉には全然感じられないのですが。

そういえば最近姿をお店にならないaxfxzoさん(あの方もかつて山口県在住で、下関球場や広島市民球場に大洋戦を見に行かれていたはずですが)も何度か同じようなことを書いてましたね。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170216/1487202869#c1487285808

id:redkitty 2017/02/17 07:56

上記のコメントに私も同感。支持層には「グローバル」な人も「インテリ」な人も「都会」的な人もいるのかもしれませんが、小池百合子本人には安倍に似た体質を感じます。二人のまわりの熱狂にも土俗の臭いを感じています。感じ、ですが。

そう、支持層というか地盤が違うのです。安倍晋三の山口4区と、小池百合子の昔の旧兵庫2区(中選挙区時代。小選挙区になってからは土井たか子のいた西宮・芦屋の兵庫7区を避けて伊丹・宝塚・川西の兵庫6区から出ていましたが)の違いです。特に西宮とか芦屋あたりは阪神間モダニズムの本拠地にして朝日新聞金城湯池。関東でいえば武蔵野市菅直人の地元)とか田園都市線沿線あたりですかね。土井たか子菅直人の名前から想像がつく通り、私の書く括弧付き「リベラル」ないし都会保守の牙城です。

しかも安倍晋三小池百合子では所属政党にも大きな違いがあります。安倍はいうまでもなくずっと自民党ですが、小池は最初日本新党から出て、新進党自由党、保守党、保守クラブを経て2002年に自民党森派)入りしました。さとうしゅういち氏に言わせれば、その時々でもっとも新自由主義色の強い政党に所属し続けたわけです。だから2人には、いくら個人の資質が、特に同じ極右政治家であるという共通点で似通っていても、かたや土着保守のチャンピオン、こなた新自由主義のチャンピオンという明確な違いがあると私は考えています。このあたりは山口県との縁の深い方と、人格形成においてもっとも重要な少年期に阪神間にいた人間との感覚の差になるのではないかとも思います。さとうさんは私と同じく都会(東京)のご出身ですから、感覚が似ているのかもしれません。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170216/1487202869#c1487320293

id:mtcedar 2017/02/17 17:31

坂野潤治のお説 http://amzn.to/2lq8CT6 の受け売りになっちゃうけどw“政友会”的自民党と“民政党”的非自民の違い、かの橋下が政界から下りた直後の大阪W選での表現を借りるなら「地域社会を守り」「ふわっとした空気に流されない」住民と「既成政党にうんざりし、不況や格差をおかしいと思いながらも」“改革”に「うっすらとした可能性を見いだしている」住民の“土俗”の違いって気がするんですよね。

政治家個人個人の言動は兎も角として、例えば次エントリで取り上げられている大阪の“教育勅語”学校の件なんて野党共闘の支持層は兎も角として維新の支持層ですら少なからず違和感や嫌悪感を感じるとこがあるんじゃないかと思います。id:kojitaken様に言わせれば“都会保守”の一人に分類され得る可能性が高いグダポン氏がtogetterで批判的なまとめを作っている https://togetter.com/li/1081218 くらいですし。かの大阪W選でグダポン氏は反維新の自民党候補に首ったけで「大阪から民主主義が巻き起こりそうだ」とまでブログ(今は閉鎖)で述べてたそうですけど、仮にあの選挙で自民党候補が勝っていたら下手すれば“教育勅語”学校に顧問として名を連ねている可能性は決して低くないでしょう。“教育勅語”学校からはその様な「地域社会を守り」「ふわっとした空気に流されない」土俗的な雰囲気を感じますし、大阪だからあれだけの大騒ぎになったのであって仮にも農村部で多くを占める様なとこだと寧ろ普通に受け入れられていたのではと思うんですよね。

かなり話が脱線しましたけど、小池へのリスペクトを見ていると「既成政党にうんざりし、不況や格差をおかしいと思いながらも」“改革”に「うっすらとした可能性を見いだしている」住民の価値観がそのまんま反映されてる感がありますし、それは戦前の民政党が少なからず持っていた親軍的ながら社会問題に関心を持つ“進歩”的側面の反映とも形容できるのですよね。実際小池の政策って矢張り“都民ファースト”だけあって、“都民”に対しては給付型奨学金の拡充や豊洲市場移転の追及などをやる一方で韓国人学校への都有地貸与を白紙に戻すということもやっている訳で、その二面性のうちの一面を見て眩惑されているのでは?って気もします。うまく表現できませんが・・・・・・

概ね同感です。ただ、グダポン氏という人が

かの大阪W選でグダポン氏は反維新の自民党候補に首ったけで「大阪から民主主義が巻き起こりそうだ」とまでブログ(今は閉鎖)で述べてた

というなら、それは私の言う括弧付き「リベラル」ないし都会保守とはちょっと違います。私の言う「リベラル」(都会保守)とは、もっとストレートに橋下徹にシンパシーを感じたり(「立憲主義を理解している橋下くんを自民党のアブナイ改憲案に対抗する勢力として活用したい」などと書いていた)とか、小池百合子公明党民進党との連携に「ちょっとワクワクする」と書いたりする一方、黒柳徹子平和憲法は何があっても守らなければならないと言っていたというリテラの記事を自ブログに転載するような、ベタに新自由主義との親和性を剥き出しにしていながら平和志向だけは一貫している、坂野潤治式に言えば斎藤隆夫斎藤貴男でもさいとう・たかをでもない)に相当する人です。前記の具体例はすべて『日本がアブナイ!』のブログ主のことですが、東京の中央線沿線や田園都市線沿線のいわゆる「神奈川都民」や阪神間(因果なことに、私には前記3つの地域全てに居住経験があります。現在は違いますが)にはそういう人の比率が他の地域より明らかに高いです。かのブログ主が東京のどこに住んでいるのかは全く知りませんが。

ネットを見ていても、安倍晋三を激しく嫌っているのに、小池百合子には期待しているという人が少なくないでしょう(前記『日本がアブナイ!』はその好例)。テレビのワイドショーを作る側にもそういう傾向の人が多いので、ワイドショーが小池を持ち上げまくるんだろうと私は思っています。

小池百合子自身がグローバル・インテリかどうかという点については、カイロ大学を卒業してアラビア語通訳をやり、帰国後テレビのニュースキャスターになったという小池にはグローバル・インテリの側面もある一方、亡父譲りの極右思想を持ち、2009年の衆院選幸福実現党とコラボしたことがあるなどの反インテリ的なトンデモの側面もあるといったところでしょうか。安倍晋三については、親族が東大卒ばかりなのに自身は勉強が大の苦手だった安倍には「インテリ」のイメージは全くそぐわないと思います。